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異世界と12の召喚獣  作者: ドンサン
人魔大戦

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閑話②

マルージュ・リクドウ~


鬼神マルージュと一緒に時を過ごすリクドウ。

シャティロン奪還戦では、鬼神と共に観戦するだけだった・・・



「留守番も暇だなぁ」


「当面は話し相手になってくれよ」


シャティロン奪還のため、つかさ達がブレストを出発した。

つかさを先頭に、トモン、メリアス、プチが隊を連れている。


「つかさの従魔達が進化して強くなったら、もしかしておれいらない?」


リクドウが街で待機する従魔達と、隊の先頭を進む魔獣達を見て、自信無さそうにマルージュに聞いた。


「おまえが捨てられたらおれがあいつを斬ってやるよ」


マルージュの険しい表情を見て、少しつかさに同情した。


つかさと何かが高速ですれ違った後、その物体はビテスの魔法によって爆発した。

あれが何だったか、2人とも理解できないが、ブレストの外に人族がいるのを発見した。


「なんかこそこそしてるな」


「人族だな。人族領の東の方に、あんなやつらが何人かいるぞ。」


つかさと東までは行ったことがなく、早くまた旅がしたいとリクドウは思う。


人族の方に向き直ると、つかさの召喚獣と話していた。

シュバルとマチカから漂うオーラに、こそこそ人族の1人が怯えている。


サージュ達がブレストに戻ると、人族達もシャティロンより南にある、トゥーロンへ向かって移動を開始した。



その間につかさ達はシャティロンの前まで着いている。

アステリオが龍族の三銃士の1人と合流して、イルコスが鬼族の姫と共に戦うことになった。


アステリオは人族の代表と戦って、三銃士が他大勢を相手している。


「やっぱり龍種は大勢相手に向いてるな」


「個人相手でも強いわい」


マルージュがこちらを見たが、おれではない。

リクドウとは反対の隣に龍神が立っていた。

少し嫌そうな顔をするマルージュに対して、

「たまにはいいじゃろがい」

と厚かましくその場に座った。


「こんなところに客なんて珍しいの。言うても自分の神器じゃけど」


マルージュは小さく「うるせぇ」と吐き捨てた。


アステリオと人族の代表は最初は互角にも見えたが、余力を残してアステリオが勝利した。


「おまえのとこの龍は仕事が少なかったな」


マルージュはここぞとばかりに、龍神ドーベンを煽った。


「ふん。一騎討ちができるように、雑魚をさばいとったんが分からんのか。所詮一つ目巨人の小さい版じゃな」


鬼神と龍神で揉めているのを他所に、鬼族の姫を見ていると、なにやら大技を放っている。

細く長い植物がたくさん生えて、きれいな花を咲かせた後、人族は逃げるが鬼の姫は倒れてしまった。


「あ~あぁ。つかさのあいつがおらんと終わっとったのお」


「しっかり役目を果たしたから、問題ないわい」


リクドウは、神達の小競り合いを無視して、つかさの動向を見る。

つかさは人族の拠点を発見して、3人の英雄と戦い始めた。


「鬼神の神器が無くても、龍神の神器を活用すれば問題なさそうじゃのぉ」


「リクドウがおれば、この戦い既に終わっとるわ」


マルージュはリクドウの肩に腕を回して、自慢気に答えたが、リクドウに手を払いのけられる。


「ぷぷぅ。我が子にそんな態度を取られるとはな」


「ふん!人族に神器の交換を頼まれておきながら、大層な自信だな」


リクドウが無視してつかさを見続けていると急展開を見せた。

英雄3人がつかさ側について共闘を始める。

そうなるとすぐに決着がつき、人族は自分達の領地に戻った。


「つかさ達の圧勝だな」


「無策じゃ人族に勝ち目はないじゃろうな」


戦いが終わり、つかさが鬼族の姫を助けた後、残った人族を転生前の家族だと伝えた。


「リクドウの復帰はまだ先だな」


マルージュは嬉しそうに満面の笑顔を見せてきた。

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