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異世界と12の召喚獣  作者: ドンサン
新事業の準備
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新たなお付き合い

おれとたぎつの戦闘中に、他の三銃士であるいちきとたごりも試合を見にきていた。

そして少し待ってみたけど、たぎつの目が覚めないので先におれの神器を変更してもらうことになった。


「仕方ないけん神器の能力を変更するが、もっと我ら神を崇めよ。本来神器は1つ持てるか持てないかなんてものを… はぁ」


小言を言いながら龍神はおれの首飾りに触れふと、神器は一瞬淡く光った。


「どんな物が欲しかったかは知らんけど、効果を変えといたけん」


「どうかわったの?」


見た目は変わってないし、装備してる感じも特に変更はなさそうだ。

元の効果も弱いものを寄せないという常時発動型でパッとしない効果だった。


「新しくなった神器の効果は、おまえの分身を作ることができる。発動条件は影があることと、魔力を消費するけん気をつけること。 もう変えてやらんけんな」


「ありがとうございまーす!!」


今度はちゃんと使えそうなものがもらえた。

こんな感じでいいのだろうかと思う反面、神様に会ってしまえば調子良く神器がもらえるこの世界すばらしい。

勝負もなんだかんだ勝てて、今後の自信に繋がる。


これからは新しくなった神器と付き合っていくんだ。


次はエルメスとセクリだ。


「約束じゃけんおまえ達にも用意するか。 どんな物が欲しくて来たんだ?」


龍神はめんどくさそうに獣人の商人達に聞いた。

とうとう選べるスタイルになったか。


「遠くの者と連絡をとれる物がよろしいですね。」


「エルメスさんと同じものでお願い致します」


実用的な物を頼む熊獣人。

遠慮して同じものを頼んだのか、本当に必要だと思ったのか、真意が分からないリス獣人。


「人族の一部地域で使われとるやつがあるな。それをアレンジして神器にしてやろう。」


龍神ドーベンは小さな箱を2人の獣人に渡した。

2人が箱を開けると、光が2人の首に飛んでいった。

首の半周を、蛇のような黒いものが2人に巻き付いた。


「龍の装飾を施しといた。使い方は対象を想像しながら魔力を流すだけ。簡単じゃろう」


ドーベンは得意気に説明した。


「べんりそうだなぁ」


ぼそっと漏れでた一言に反応したのはビテスだった。


「スーリを呼んでみてくださいや」


言われたとおりスーリを召喚した。

白いねずみだったスーリは、毛色に黄色が混ざっていた。


「スーリ ただいま参上っス!!」


こいつこんなにテンション高いやつだったのか。

とりあえずスーリに現状を伝えてみた。


「神器は作れないっスけど、似たことならできるっスよ!」


するとスーリが増えた。


「そんなことできるのか」


おれは召喚獣達のことを全く把握できてない。

こういう時素直に驚かされる。


分身した3匹のスーリは、おれと龍神と熊獣人の肩に乗った。


(念話で話してもらえればそのまま伝えるっス!)


便利だな。

神器よりも便利なのでは?

神器は魔力を流すと対象に連絡をとれるため、神器は送信する一方で受信することはできない。

それに対してこちらは、一緒にいるスーリにお願いすれば繋いでくれる。ただ、おれがスーリの分身を預けている人のみに限ることがデメリットだ。


どちらも一長一短あるが、神器とは別で連絡手段を手に入れることができたのは大きい。


(用も済んだし帰るか)


「おまえはここをなんだと思っとるんじゃ」


ドーベンがプチギレた。

おれが不思議そうにしていると、エルメスが教えてくれた。


「念話をスーリさんが伝えてくれたよ。」


心の中で思った事が念話になっていて、スーリが伝達してくれた、と。

念話になれていかなくては、心の声が筒抜けになってしまう。

1つ新しい技術を手に入れた上に、1つ勉強になったな。


「帰るなら代わりと言っちゃあなんじゃけど、こいつも連れてってくれ」


龍神が傷心したたぎつの背中を押してそう言った。


「そんな… 分かりました。ここを出ます。」


たぎつはさらに肩を落としてこちらに歩いてきた。


エルメスが神器の石板に手を乗せ、鬼の村オルレアンに帰ろうとなった時、


「たぎつ! 楽しんでこい」


「いつでも帰ってきなよ」


「お話たくさん聞かせてね」


ドーベンと、いちきとたごりが見送ってくれる。

たぎつは勘違いしていたことに気づき、大きく両手を降って返した。


「いってきまーす!」


すぐに気分は直り、いつものたぎつに戻った。

エルメスの神器が発動して、おれ達はオルレアンに戻ってきた。


ちょうど夕飯時に戻ってきたので、イヴトでの出来事をペッシュに報告して、すぐに食事になった。

その食事の際たぎつから聞いた話だと、龍族はあの集落を出ることがないそうだ。

それで負けたことも相まって追放と勘違いしたらしい。



「つかさ、今日はありがとう。まさか龍神の神器がもらえるなんて、思わなかったよ。何か欲しいものがあったら、このスーリさん伝えで教えて欲しい。すぐに手配しよう。」


この熊商人とは末永くお付き合いしていくことになるだろう。

今後とも良好な関係を築いていたい。

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