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異世界と12の召喚獣  作者: ドンサン
争い
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三銃士との決着

族の村に来て、龍神から神器をもらうために配下の三銃士と決闘中。

2試合が終わって1勝1敗。

これで勝敗が決まる最終戦がいよいよ始まろうとしていた。


「それじゃ始めるぞ。我が声をかけるまでは動くなよ」


『我、龍神ドーベンの名の下に願う。一粒の幸福がこの地に降らんことを。』


空が暗くなり雲ってきた。


『降り注げ、ラッキーストーン』


龍神が魔法を唱え終わると、空から流星群が目の前の大自然をぶち壊していく。

数分後、流星群が降り終わると龍神ドーベンが開始の合図を出す。


「今降った物の中から、幸福の石を持ってこい。ただその石はあるかもしれないし、ないかもしれない。もしかするとたくさんあるかもしれない。なんにせよ、先に持ってきた方を勝ちとする。では、始め!」


龍神の合図が出ると、たごりは走って石を探し始めた。

おれは装備を整える。そうは言っても今回の防具はひとまずスカウターのみ。幸福の石を探す能力を付与して。

たごりのメガネは対象のステータスが見れると言うもの。つまり対象物が見えなければ意味がない。

おれはこのスカウターを使って石を探す。


ピピピッ


音と共にスカウターに光る点が現れ距離が表示されていた。

たごりが向かった方向の20km先にあるようだ。

おれは慌ててシュバルを召喚して、防具にライダースーツとヘルメットを追加した。


焦っていたおれは、ついアクセルを回しすぎてしまった。

あっという間にたごりを抜かし、スカウターの示す場所に到着した。


いくつかあるクレーターの1つに対象の物があった。

見た目は他の石と変わらない。だが神器で作ったスカウターが言うのだからこれだろう。

たごりが追ってくる前に本に収めて戻ろうとした時だった。


「つかさく~ん、今の置いていってよ。」


緑の鱗に尻尾を生やしたメガネの女性がおれを呼び止めると、その女性はみるみる大きくなって、4本足の立派なドラゴンに変貌した。

龍の姿になってもメガネはかけているなんて、異世界だな。


龍相手に勝てるとは思ってないが、今回は倒す必要がない。

この場を逃げ切り、龍神に石が渡せれば勝ちだ。


(シュバル、おれが合図したら龍神の所まで全速力で頼む。)


(モー。任せてくださいや!)


シュバルと念話を終え、姿勢を低くした。

たごりはこちらが仕掛けるのを待っているみたいなので、遠慮なくいかせてもらう。


ヘアピンでクテクのスキルをレンタル。対象を止めておくことができる、とさっき知った。

おれはシュバルを軽く叩き、合図を送った。

バイクモードのシュバルはすぐに、龍神のもとへ向かった。

おれは走行中に本を展開、龍神の前へ着くとすぐに石を取り出し、カード化を解いた。


「どうだ?」


おれは後ろから追ってきている龍にビビりながら、龍神ドーベンに石を渡す。

龍神が石を受け取り、軽く握ると石は激しく光った。

おれは眩しさのあまり、思わず目をつむる。目を開けると龍神の手には首飾りが握られていた。


「悔しいがおまえの勝ちを認めるしかないの。」


龍神ドーベンから首飾りを受け取って、おれ達の勝ちが認められた。

本を展開していたので、受け取ると同時に首飾りはカード化された。


龍の首飾り(神器) 【L】

龍の加護により弱者を寄せ付けない。


おれより弱者がおるかは怪しいが、あると便利そうだ。

思い出すように他の神器もカード化してみた。


リクドウ(神器) 【L】

六道に則り6つの形状を有し、それぞれに固有のスキルがある。


裸にパンツ(神器) 【L】

衣装を任意の姿に変えることができ、注ぐ魔力に応じて性能を追加することができる。ただし、他者からは裸に見える。


ヘアピン(神器) 【L】

強い絆を持つ者同士で、一時的にスキルの共有ができる。


おれは一通り確認して、全ての神器を再び装備した。


「物がカードになったり、カードが物になったり、どうなってんだ?」


たぎつが興味津々に聞いてきたので、指輪の説明をしてあげた。


「そちらは神器ではないのですか?」


いちきに聞かれたが、これは神器ではない。

アイラからもらった物だからな。

簡単に説明が終わったので、待っているであろうアモーラの所へ戻ってあげよう。


「おまえ、そんなに神器集めてどうしたいんだ?争いに参加するわけでもないようだし」


どうしたい、と言われてもなぁ。


「いまはただのコレクション。あつめはじめたら そろえたいだけ、かな」


難しいことは考えずそのまま答える。


「今回の争いはかなりギリギリの戦いっぽいし、手伝ってあげればいいのに」


どこかで争い中のような言い方だったので、少し聞いてみると龍族達に驚かれた。


「知らねぇのか!?今は年に一度の争いが魔属領で行われているんだぞ?今回の人族は獣人や転移者が活躍しているらしく、魔族も余裕がないみたいだぞ」


たぎつの説明で思い出す。

そういえば人族に行く前に魔神が言っていた気がする。

しかも劣性なら急いで加勢に向かいたいけど、おれに何かできるだろうか。


「行ってこい。また来ればいいんじゃけん」


龍神に見送られて、おれは湖のアモーラ達が休んでいる所に戻ってきた。

就寝中のアモーラはバインフーとモンシューとラパンに任せて、おれはシュバルとシャティロンへ急いだ。

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