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エピローグ

 ドラゴンエンペラーを倒してから一週間後。


 俺は校庭のベンチに腰掛(こしか)けてカードを(なが)めていた。


「遅くなりました、勝地くん」


 そこに天原さんがやってくる。


 カードをストレージに収納(しゅうのう)して、俺は天原さんに顔を向けた。


全然(ぜんぜん)遅くないよ。約束の時間までまだ一〇分あるし」

「ですが、勝地くんは待ちきれなかったのではありませんか?」

「まあ、ワクワクしてはいるかな」


 期待に(ほほ)(ゆる)むのがわかる。


 天原さんの言うとおり、俺は待ちきれなかった。だからこそ、天原さんより早く待ち合わせ場所に着いていたのだ。


 俺は立ち上がる。


「なにしろ、いよいよSランクダンジョンに挑戦できるんだからね」


 ドラゴンエンペラーを倒したことで、俺はSランク探索者に昇格した。


 柳さんに聞いたところ、俺のステータスが最弱クラスであることを理由に反対したひともいたらしいけど、SSランクダンジョンは、Bランク探索者が攻略できるような場所じゃない。


 SSランクダンジョンを攻略したということは、相応(そうおう)の実力がある証拠(しょうこ)。そんなわけで、俺はSランク探索者に認定されたのだ。


 それに、今回のダンジョンはイレギュラーすぎたし、それを攻略したことも有利に働いたんだろうね。


 俺は思い返す。


 門の内側と外側で系統・ランクが異なり、構造も変化するダンジョン。あんなダンジョンは、いままで出現したことがない。


 あのダンジョンはなんだったのか?


 あのダンジョンはなぜ出現したのか?


 あのようなダンジョンは今後も出現するのか?


 (なぞ)は多い。わからないことも多い。


 ただ、自分がなにをするべきか、なにをやりたいかはハッキリとわかっている。


 これからも俺は、ダンジョンを探索して、攻略して、カードを手に入れて、家族を支えていくのだ。


 Sランクダンジョンの探索に胸を(ふく)らませる俺に、天原さんが微笑(ほほえ)みかけた。


「行きましょうか、勝地くん」

「うん。行こう!」


 俺と天原さんは並んで歩き出す。


 さて。今日はどんなカードが手に入るかな?

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