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闇と光ー壱の理ー  作者: ハイロリ
第0エリア
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第36話 はじめての外

さて出陣と勇んで出てきたけど、山というのはどちらにあるのでしょうか。とりあえず出ればわかるよね。ということで西門からでましょう。東門?なんか今日定休日だって風の噂で言っていたよ。



お姉さん達に名残惜しさを感じながら西門をくぐる。昨夜掲示板を見てもまだ書き込みがなかったので絶賛ひとりぼっちの仮想空間生活は継続中だ。さてどんな獣が待ち受けていることやら・・・。



少し歩くと可愛らしい角が生えているウサギがでてきた。動物は好きなのでモフモフしようと近づこうとした。ウサギに気づかれてしまったようだ。ウサギはオレに向かって飛びかかってきた。ミサイルのような速さで。



ふぅ〜。オレは今愛の巣に強制送還されたところだ。モフモフどころじゃない。初見殺しもいいところだ。グサって突き刺さってきたぞ。豆腐のように腹を貫通され死亡した。血をリバースする初体験をした。オレの初めてを兎に奪われてしまった。獣ってこんな強いのか・・・。というか最初の敵のレベルがおかしい。だが女の子のために諦めてはいけない。闘気を貫通されるということは防御面に不安が残るな。殺してはいけないのが鬼畜条件に思える。防御する時はその部位にマナを集中させた方がいいかもしれない。防げるかは知らんがな。



再びお姉さんの残り香に後ろ髪を引かれながら西門にきた。とりあえず防御できるか試してみよう。やはり一点に集中した方がいいみたいだ。ミサイルウサギも角に集中してたわけか。そりゃ防げない。というか兎の角よりオレの闘気は弱いのか。なんか悔しくなってきた。あれ?ウサギさんが起き上がらなくなっているぞ。あ、これやばいやつだ。回復してあげないと。



オレのカチカチマナちゃんガードで受け続けても死にかけるウサギさん。もらえばこっちが死にかける。避けるしかないわけか。来訪者達のAGI極振りが流行りそうな気がする。まぁオレは振らないがな。振ったら負けだ。司お姉様のご褒美もあるかもしれないからこのまま頑張るぜ。



マナを縄状にして捕獲しておけばいいのではと気づいた。お姉さんホイホイ作成に向けてホイホイ1号機。ウサギさんホイホイの完成だ。通過すると発動する球状にし、隠蔽しながらミサイルウサギの射線上に配置する。



バカめが。獣ごときとは頭の出来が違うのだよ。ふはは。配置しなくても直接ぶつければいい気もしてきた。ホイホイ2号機以降にその意見は反映するとしよう。優越に浸っているとミサイルウサギが仲間を助けようと群れで向かってくる。スタンピングしてたもんなこいつ。動物に優しい設計で少し広めにしたのが仇になった。ホイホイ1号機対量産型ミサイル。決戦の始まりである。



直線の動きだけではぬるい。ぬるすぎるぞ。せめてオレをやりたければその10倍は連れてこいっての。ん、あれはネズミか?縄をガリガリしちゃいけません。その前歯やめろ。・・・ネズミ達の活躍により、ウサギホイホイの縄が破られた。さて逃げましょう。



現在オレはマラソン大会のトップを走っている。後方にはたまに飛んでくるウサギとネズミ、さらには様々な猛獣達も加わりまるでオレが動物達の王にも見える。ただ逃げているだけなのだが。前方に猿と狼の集団を確認。山から遠ざかるが迂回するしかあるまい。



そういえば言葉がわかるんだったなオレ。意識的に動物達の鳴き声に耳を向ける。鳥類達は上空より先回りしろ。伏兵は配置につけ。そのままやつを誘い込め。絶対に逃すな。などと聞こえてくる。くっ・・・やつらの手の上で転がされていたか。このまま逃げれば相手の罠にはまってしまうようだ。だが今更方向を変えることはできない。山はもう見えている。押し通るしかあるまい。



なにか音が聞こえる。前方、右手、左手からなにかが来ている。しかし後方からは追われているので退路はない。右手からはサイらしき動物が。左手からはイノシシのようなやつらが。前方からはゾウ。うん。あれはゾウだな。ハイロリ包囲網は完成してしまったらしい。さながら槍衾ならぬ動物衾である。優秀な軍師がやつらには控えているらしい。だが甘い。飛び越えて押し通る!



前方のゾウ達を踏み台にし、K点越えの大ジャンプをする。山に入ればやつらの追跡速度も遅くなるに違いない。だが空中でそれは起こった。



鳥類達の嘴ミサイル祭りだ。マナを固め足場にし避けていく。しかし空中でもハイロリ包囲網はできていたようだ。下以外の方向から嘴衾が向かってくる。下は動物園。空中では鳥達による籠が。どちらも地獄である。



やぁ!ここは愛の巣だ。串刺しにされる初体験もしてしまったぜ。なるほど。これはなかなかとれないわけだ。オレは再びお姉さんゾーンを抜け西門についた。北門も南門も休みなんだって。風さん達が囁いていたよ。



囲まれる前に抜けるしかない。



「命唱。我は風。恋人のためにいざ参る」



いくぜえええ。遅いぞお前ら。そんなんじゃ捕らえられないぞ。ん?あいつらなにか言ってるな。おい。それは使っちゃだめだろ。てか使えるのかよ。命唱には命唱するのが礼儀だって?は?なに言ってるのこいつら。速くなりやがった。躱しづらい。オレの体に攻撃が掠る。血が遅れて飛び散る。アヤネちゃんとの未来のために負けれねぇんだよ!うおおおおお!!



ふっ・・・ただいマイハウス。あれだ。命唱使うと詰む。超高速の戦いにはまだ体がついていけない。そういえばあれがあった。パリィしながら行くしかないな。受け流して進むしかない。薬草を採って逃げるそれしかない。ところで採った後死んだらどうなるんだろう。っていうか薬草の特徴聞いてないや。今から聞きに行くのはかっこ悪い。てきとーでなんとかなる。うん。どうにかなるはずだ。



オレは再び西門に向かっていった。

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