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闇と光ー壱の理ー  作者: ハイロリ
第0エリア
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第22話 取引

「ふははははは!!そこまで言うか。ではディールしよう。こちらは部屋の改造、増築費用をすべて負担しよう。さらに装備品の提供をしよう。君はカジノから手を引く。それでいかがかな?」



まだ足りないよアデルソンくん。



「質問が3つある。



まず装備品の提供と言っていたがどこから確保する?



次にその装備品はどのくらいまでオレの要求に応えられるか?



最後にそのディールについてのあなたの考える双方のメリット、デメリットはなんだ?」



「1つ目の答えは、このエリアの工房だ。



2つ目の答えは、現在在庫のある素材に限ってだが、可能な限りの要望に応えることはできる。私は北門エリアの長をしている。すべて私の傘下にあるからな。



3つ目の答えだが、こちらのメリットはこれ以上の損害を避けることができる。資金だけでなく腕のいいディーラーをこれ以上潰されてはかなわんからな。デメリットはない。



君のメリットとしては当初の目的を果たすことができる。デメリットとしてはカジノで遊べないといったところかな」



満点の答えがでたな。オーダーメイド。さらに予想以上に大物だった。それが大きい。問題は3つ目・・・メリットは理解できる。デメリットはないだと・・・?オレにかかる資金はデメリットではないということ。支払いがデメリットでないということはなにかを得ている。



ふむ・・・あくまで友好的というわけか。そこまでオレに高評価を出す理由はわからんが・・・。確かにこの条件ならオレと友好関係を結べるだろう。オレ自身この条件ならば好印象ではある。だがオレのデメリットが間違っている。もうワンプッシュだ。



「お褒めに預かり光栄だな。だがオレのデメリットが間違っている。オレのデメリットはカジノで遊べないことではない。更なる改造、増築そして装備品の資金を得られないことだ。今後すべての資金はカジノで得る予定になっていた。



よってこちらの要求は改造、増築費用の都度提供。さらに装備品提供及びメンテナンスの常時提供だ。それでいいなら手を打とう」



「ふはははは!!どこまでもえげつないな。

気に入った。構わんそれで手を打とう」



「「なら(では)取引成立だ!!」」




ヒャッホーイ!僕金の成るパパゲットしました!



その後、1番腕のいい工房を教えてもらった。話は通しておくから、あとで訪ねろとのこと。そしてなんでもさん付は不要ということなので・・・なぜか呼び捨てで呼び合う仲になっていた。女の子がよかった。ほんとにイカツイおっさんじゃなくて女の子ならどんなによかったか・・・。



「そうだ、ハイロリよ。ちょっとした余興を見せてやろう。私は敗者はいらぬ。そういう考えを持っていてな。(まぁ今回ばかりは相手が悪すぎたから罰は要らないと思うが・・・建前上仕方がない。こいつがどうするのか興味がある。それにあやつの事情もあるからな・・・)



アリスを連れてこい」



おお〜〜忍者だよ。男のロマン!忍者!!声かけただけでシュタッてきて、御意。って言って消えてったぞ。かっけぇなおい。あれも暗部なのかな。



それはそうと凛々しいお姉さんの名前はアリス。可愛らしい名前ですこと。愛し合った仲だからね。今頃どんな顔をしているのやら。泣いているなら慰めてあげたい。



「アデルソン。女をいたぶる趣味はあいにく持っていないぞ?」



「よく言うなハイロリ。お前はカジノでひぃひぃ言わせるまでいたぶってたじゃないか」



「ん?気のせいだろう」



オレはアリスを待つ間、アデルソンと雑談を交わしていた。アデルソンと他愛のない話をしていると誰かきたようだ。



「失礼します。アリスを連れてきました」



すると部屋の扉が開いた。アリスの目は少し腫れていた。かなり泣いたようだな。だからオレの胸を貸してやるとあれほど言ったのに。え?言ってなかった?気持ちとしては言っていました。そうゆうことにしてください。



よく水戸のお爺さんとかにいる、お代官様の前に捕まった罪人のような格好でアリスは座らされている。まったくなんでこんな可愛いお姉さんに酷いことするんだ。けしからん。オレ?オレは愛し合っていただけだよ?それも濃密に。



アデルソンが言った。



「アリスよ。なぜ連れてこられたかわかるな?」



「はい・・・。わかっております」



「何か言いたいことはあるか?」



「私はこのカジノで働きはじめてからずっと努力してきました。私自身それなりの腕を持ったと言えるくらい成長することができました。先程、私は私のすべてを懸けた一投を放ちました。しかしそこにいる彼には届きませんでした。なので勝負に関してはなにも言うことはございません。私の完敗です。



ですがひとつだけお願いがございます」



ひゅ〜〜。オレに敵意を持つわけでもなく、完全に負けを認めるのか。漢だね。凛々しい顔も相まってまさしくクールビューティ。美しい。そして貧乳も美しい。素晴らしいですよアリスちゃん。さてアデルソンはどうするのかね?



「構わん。申せ(人外が相手だったからな・・・。可能なら聞いてやりたいが)」



あっ。こいつ王様っぽい。王様は1人だけなんだぞ。王の座をかけていつか争いましょうアデルソン君。



「私は死にたくありません。生きたいです。たとえ奴隷に落ちようとも遊郭に売られようとも私は生きたい。なんでもしますので命だけは!!何卒・・・お願いします・・・」



アリスちゃんなら奴隷だろうが、遊郭だろうが引く手数多でしょうなぁ。しかし・・・奴隷?仮想空間なのにそんなシステムは必要なのか・・・。まぁ無駄に凝ってる運営ということにしておこう。



「命まではとらぬ。今回はそこにいるハイロリが悪い。相手が悪すぎた」



「ちょっと待て、アデルソン!!オレが悪いみたいな言い方をして。突然巻き込むな!」



思わず割り込んでしまった。



アリスちゃんに寝首をかかれるパターンですかこれは。まぁ彼女なら大歓迎ですけど。最後としては悪くない。



「いやお前が元々資金調達にきたのが原因だろう!!」



「それを言うならカジノ開いてるお前に原因があるだろう!!」



しばらく低レベルな言い争いが続いていた。アリスはキョトンとしていた。あぁ・・・可愛らしい。その流れを一刀の元に斬り裂いた勇者がいた。



「オホンッ!!!!」



そう・・・執事風の男である。咳払い1つでこの場を鎮めるとはやるじゃないか!



「ああ・・・。すまない。命はとらないがカジノでの建前がある。だから奴隷か遊郭好きな方を選んでよいぞ。アリスよ。奴隷になるなら良き主人を見繕ってやってもよい」



「あ、ありがとうございます!!命さえあるならばどちらでも構いません!!」



はぁ・・・。割り込んでしまったしなぁ。最後まで付き合うか。



「あ〜〜!!そういえばディーラーに対してチップを払ってないんだよなまだ。素晴らしい勝負をしてくれたお礼に彼女に支払わないといけないなぁ〜〜。



チップとしてカジノで稼いだ分すべて彼女に渡してくれる人いないかな〜〜。あ〜〜、アデルソンがいるじゃないかぁ〜〜。それで自由の身にしてくれ」



「役者としてはゴミだなお前。大根役者もいいところだ。しかし自由の身とまではいけないな。大勢のギャラリーが見てしまっている。なにかしらの罰を与えねばならない」



「大根役者ってなんだ!!この悪人面!!お前なんか社会のゴミだろ!!ぐだぐだ言ってないでなんとかしろ!」



「ゴミとはなんだ!ゴミとは!!お前なんか大根どころか、かいわれ大根役者で充分だ!!バカめ!」



「バカって言った方がバカなんだぞ。お前なんか大バカだ!!」



以後、超低レベルな争いが続く。そして再びこの流れをぶった斬る英雄がいた・・・。



そうだ。我らが執事さんである。



「てめーらそろそろ斬るぞ?」



「「はい!申し訳ありませんでした!!」」



アリスのキョトンとした顔はとっても可愛かった。

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