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スノーフレーク  作者: 猫人鳥
episode10 少年誘拐被害者編

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270/425

現場

真視点です。

緊急信号のあった場所まで来たんだが、なんだこれは?

これは桜野家の車だ。

そしてタイヤが撃たれている。

だがそれだけで、それ以上に争ったような様子は特になく、血痕等も見当たらない。


あの日下部さんが付いているんだから、多少の事くらいで連絡が途絶える訳がないのに……


♪♪♪♪♪


連絡、紅葉からだ。


「どう?」

「タイヤを撃たれた車だけ。日下部さんも詩苑もいない」

「何か手がかりは?」

「特に見当たらないな」

「真に見つけられないんなら、ないんだろうね」

「どうする?」

「行き先を追えないんじゃどうしようも……奏海に連絡して、指示を仰ぐくらいしか出来ないけど……」

「あぁ、ボスがまだ帰ってきてないからな……」


本当にタイミングが悪い。

今日はボスが出掛けている。

一応そろそろ帰ってはくるはずだが、それまで連絡もとれない。

どうしたもんか……


「日下部さんがやられる事はないだろうし、誘拐だったら殺したら意味がないからな」

「そうだね。生きてはいるだろうけど……詩苑君、無事かな?」

「日下部さんの心配もしてやれよ」

「あの人は大丈夫でしょ?」

「俺もそうは思うが……」


ここまで何もないと、おかしいと思う……

緊急信号をおくるだけ送って、他は何も出来なかった?

あの日下部さんが?


「とりあえず、もうちょい様子を見ていくわ」

「了解」


電話を切り、少し先に進んでみたものの、やっぱり何もない。

もう一度さっきの車の場所に戻り、今度は反対に……これは気のせいじゃなさそうだな。

俺を着けてきている奴らがいる。

向こうも俺がスノーフレーク関係者なのか、ただの野次馬なのかが分からないから近づけないんだろうが、だったら教えてやるまでだ。

そして俺も教えてもらおう。


「ちょっとすみません。俺はスノーフレークの者なんですが、この車について何か知りませんか?」

「知ってるぜ」

「なんだよ、やっぱりスノーフレークの奴かよ」

「自分から近寄ってくるなんてな」

「こう見えても俺、そこそこ強い方なんですよ。だからあなた達程度どうとでも……」


適当に脅しをかけておこうと思ったんだが……


「アランも強かったが、あっさりと捕まったんだぜ?」


という、まさかの発言。

なるほど、だから日下部さんは……


これはおもっていた以上の緊急事態だな。


読んでいただきありがとうございます(*^^*)

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