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スノーフレーク  作者: 猫人鳥
episode10 少年誘拐被害者編

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レストラン

高坂さん視点です。

「あれ? 将大君は?」

「あ、あぁ……呼んでくる……」

「ほらやっぱり……」

「え? 何が?」

「里香がわりとバカだなって思ってね」

「えー? 今のどこにそんな事を思われる要素が?」

「はぁ……」


放課後、愛依ちゃんと一緒に詩苑君の方へと行くと、詩苑君は将大君を呼びにいき、何故か私は愛依ちゃんにバカにされた。

しかも、


「お、レストランだってー? 楽しみだなー!」


と、ウキウキでやって来た将大君に対しても、


「なんで空気を読むってことが出来ないの?」

「あ?」

「本当にバカなんだから……」


と、愛依ちゃんは呆れたようにバカにしていた。

詩苑君も苦笑いだし、ちょっとよくわからないや。

まぁ、楽しそうだからいいんだけどね!


「日下部さん、今日はここにお願いします」

「話は聞いてるよ。楽しんでおいでね」

「ありがとうございます」


日下部さんに送ってもらって、私達はついにホテルに到着した。

ランドセルは邪魔になるし、レストランの景観を損ねてしまうので、日下部さんの車に置かせてもらってる。

それでも特にドレスコードもしていない小学生4人、かなり浮いてる感じがするなぁ……


「お願いします」

「いらっしゃいませ、4名様ですね。少々お待ち下さいませ」


受付のボーイさんが丁寧に挨拶をしてくれて、中に席の確認へと行ってくれた。

小学生に対してもしっかりしてるんだなぁと感心した矢先、


「あらあら君達、迷子かな?」


と、ウェイトレスさんらしき人に声をかけられた。


「迷子ではありません。今日ここに食べにきたものです」

「……えっと、お父さんとお母さんはどこにいるの? 先に入っちゃった?」

「いえ、今日は両親は一緒ではないので」

「それなら、最後にお父さん達と会った場所は覚えてるかな?」

「あの、僕達は本当に迷子ではありませんので……」

「ちょっと君! 何をしているんだ!」

「え、あの……迷子を……」

「こちらのお客様は迷子ではない! 大変失礼致しました。ご案内致します」

「……はい」


最初のボーイさんが来てくれて、なんとか解決した。

といっても、こういう事が起きるのは最初から予想していた。

だから詩苑君にも、スタッフとの対応は全部自分がするから、何も言わなくていいって言われてたし。


でも、こういう所でも堂々と出来る詩苑君は、やっぱりちょっと遠い存在のように感じてしまうな……


読んでいただきありがとうございます(*^^*)

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