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住民ネットワーク

作者: 南波英人

都会に就職して一人暮らしを始めた友人を久しぶりに訪ねることにした。


田舎でしか暮らしことがなかったので都会のイメージは他者に無関心なイメージしかなかった。


でも友人は今いるマンションの住民はいい人ばかりだよと笑う。


宗教家ばかりだってりしてというとそんなわけないよ、宗教の「し」の字すら見つからないと否定する。


仕事が終わってから向かったこともあり、友人のマンションについたのは深夜近くだった。


エレベーター前にはどこかで飲んだ帰りだろう

ほろ酔いなサラリーマンがいた。


軽く会釈をして待っているとエレベーターが来たのでサラリーマンに続いて乗った。


(こん中で吐かれた嫌だな)と思っているとサラリーマンは6階を押し、そして私が降りる8階を何も言わずに押した。


私は何も言っていないのに。


ゆっくりと登る箱の中から逃げたかった。


サラリーマンは6階につくと振り向きもせず出ていった。


私は8階に着くとすぐに友人の部屋に飛び込んだ。


驚く友人に先ほどの経緯を話すと驚くわけでもなく淡々と答えた。


「皆いい人達なだけだよ」


「初めてきた、俺がどうしてお前の部屋に行くってわかるんだよ。気持ち悪いわ!」


怒る私のスマホにメールが沢山届き始めた。


「気持ち悪くはないよ。101号室」


「いい人の集まりなだけです。205号室」


「深夜近くなので静かにしましょう。1001号室」


「皆友達だけだよ。607号室」


「宗教家なわけないじゃん。503号室」


「田舎とは違うのだよ。君(笑) 308号室」

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