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第8話

 私が気になっていた根本的な部分。それは呪いの本体だ。ゲームでも呪いを発する存在を浄化することでイベントをクリアしていたんだ、こっちの世界にも呪いを発する存在ぎあるはずだ。


 ガイドさん、呪いの根本を教えて下さい。


 ━━そのヒントをあなたはもう知っています。


 あれ? なんか答えが帰ってこない・・・。

 そうだ、天照様のメモにヒントしか言わない時もあるって書いてあったっけ!

 えーとじゃあもうひとつ気になることで、なぜこの村は呪いにかかったのかは・・・。


 ━━それはあなたが大地触れ、大地の力を感じようとすれば(おの)ずと分かります。


 私はガイドさんの言葉通りに大地に手を触れてみた。目を閉じて大地に触れる手のひらに集中していると、次第に手のひらから温かな力を感じてきた。


 なんだろう、とても温かくて優しいものが地面の下を流れている?


 ━━あなたが感じているもの、それは大地の持つ気の流れ、竜脈です。


 竜脈! 地球でも神社とかのパワースポットにあるって聞いていたけど、この世界にもあるんだ。

 じゃあこの村が呪われたのは竜脈のせい?


 ━━はい。竜脈の上にこの村があり、この地に呪いが溜まり竜脈に流れ込もうとしていたのです。


 それで村人は呪いに巻き込まれた形で倒れていったんだ。

 でも無事だった四人は?


 ━━四人が参拝していた社から、僅かに漏れる竜脈の気を毎日浴び続けたことで、その都度少しづつ体に溜まっていた呪いが浄化されていったのです。


 成る程。ありがとうガイドさん。後は自分で考えるよ。


 ━━お役にたてて光栄です。お気をつけて。


 ガイドさんとの会話を終えると、私はすでに得ているヒントについて考えた。

 この世界に来て、社からこの村までの間の記憶を思い出してみる。


「・・・・・・ん? そうか、もしかして・・・」


 私はあることに気づいた。

 お爺さんとの会話の中での山で討たれた鬼の話を、そしてその山に不穏な影があることを・・・。


「やっぱり鬼の山に行ってみるしかないか」


 そう思い立ち上がろうとしたとき、物陰からカタリと音がしたので振り替えると、そこにはタケル君が物陰から顔を覗かせていたのだ。


「あの・・・法術士様は、あの山に行かれるつもりなんですか?」


「タケル君は鬼の山をご存知なのですか?」


「はい。お侍様が同じように山に向かわれたのですが、戻られませんでした。ですから、法術士様も・・・」


「私の事を心配してくれるですね、ありがとうございます。ですが呪いの根元を避けて通るわけにはいきません」


 間違いはあったけど天照様に再び貰った新たな命。この力と共に役にたとうではないか。

 それにタケル君から助けてほしいとお願いされたのだ、見捨てることは出来ない。


 しかし、私の言葉を聞いてからか、タケル君は顔を舌に向けていた。なにやら思い詰めた感じだったが、彼が顔を上げるとその表情は何かを決心したよな表情だった。


「僕が案内をします。お願いします、僕も一緒に連れていって下さい!」

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