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第6話

文字数は大体1000~1500字に納めてるんで、展開が遅いと思いますがご了承下さい。

 これは呪いだと私の口から言われたとき、お爺さんはいよいよ私を怪しんでいた。

 対して少年のタケル君は衝撃的な表情をしており、何かを話始めようとしたお爺さんを遮り、やや興奮気味に話始めた。


「おまえさ━━」

「そうなんだ! あのお侍様が言っていた事は本当だったんだ!」


 タケル君は私に近くと、私の手を掴んできた。


「お願いします。法術士様のお力をお貸しください!」


「わ、わかったから落ち着いて。私出来る限りの事はするから」



 そう言うとタケル君はパアァッと笑顔になり、私の手を引いて村の中へと向かっていった

 瘴気に覆われた村に入って大丈夫かなと思ったけど、私が村に入った瞬間、私の回りの瘴気が一瞬で四散した。いや、四散したというより、瘴気が光に変化し浄化させているような感じたった。

 私は空気清浄機か!


 因みに言葉を遮られたお爺さんは、タケル君の行動力にポカンと立ち尽くしており、我に帰ると慌てて追いかけてきた。




 タケル君に連れられて訪れた場所は彼の家だった。

 家に上げられると、タケル君は病人と思われる寝込んでいた三人の元へと私を連れてきた。どうやら父親と母親とお兄さんらしい。

 三人の様子を確認してみると、咳や発熱の症状は見られず、徐々に体力が無くなり体が動かなくなっていってるらしい。

 これは明らかに風邪症状ではない。やはり瘴気による呪いの影響なのだろう。


 しかし今更ながら不安がある。私はゲームでは確かに解呪の法術は使えた。

 だがゲームでは呪いの効果は身体機能、つまりパラメーターの低下などのプレイヤーへのマイナス効果が殆どだ。解呪は文字通り・・・。

 今の私にちゃんと出来るのか・・・・・ん?


 考え込んで腕を組んだ際に、袖の中からカサリと音がした。確か昔はポケットがなくて、着物の袖の中に小物をしまっていたんだよな。

 出してみるとそれは紙のメモだった。


『やあやあ。君がこのメモを見つけたのなら、無事に転生出来たのだろう』


 ・・・いや無事にって、無事じゃない可能性もあったのか!?


『そしてその体になってちゃんと魔法・・・、法術が使えるのか悩んでる頃だと思う』


 ・・・いや法術どころかこの体自体に悩んでおります。


『でも大丈夫! まず目を閉じて、えーっと、メニュー画面を念じるの。そうすると頭の中に出てくるのよ』


 ・・・うん途中で和訳面倒くさくなったな。まあゲームの方も和風なのに横文字普通に使われてたし。


『そこに道具の項目や装備の項目、更にお助けガイド機能も付いています! 貴方の分からないことを教えてくれたりするわよ。でも自分で考えることも大事だから、ヒントだけって時もあるわよ』


 ・・・え~、ケチだな~・・・。


『これはケチではありません! 楽ばかりして貴方をダメにしないための親心です!』


 ・・・ええ!? なんか所々先を読まれてる感じがする!? てか親心って!


『その代わり、貴方の装備を見て私を信仰してくれている事が嬉しかったので、私こと天照大御神(あまてらすおおみかみ)の加護を貴方にサービスで付けておいたわ』


 ・・・天照大御神!? あの女神様が? てか装備って、もしかして今着ている天照装備のこと? なんかこの体になった理由が分かってきた。せめて逆が、女侍とかにしてほしかった。いやむしろ何があった天照様。幾千年の月日が色々と変化をもたらしたのか?


『それじゃあ、この世界での良い人生を願っているわ』


 ・・・メモに書いてあったことはこれで全部。なんかどっと疲れた気がする・・・。


 いやしかし、まずは呪いにかかっている人達をどうにかすることだ!

 なので私は、まず目の前の状況に集中するために気持ちを切り替えると、早速メニュー画面を頭の中に思い浮かべたのだった。

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