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加速開始

神よ、何ゆえに我を見捨てたもうや?

Eli, Eli, Lema Sabachthani?


さて、宗教について語ろう。


宗教は開祖が信仰したもの、正しいと思ったもの、悟ったもの...など様々なものが集まったものである。


基本、そういう思想はカミサマが必ず出てくる。


ユダヤ教は唯一神ヤハウェ


キリスト教は唯一神ゴッド


イスラム教は唯一神アッラー


仏教はガウタマ・シッダールタ


神道は万物ヤオヨロズ


...ところで君は日本人だったね?


神社とお寺、どっちが仏教の建物でどっちが神道の建物か知ってるかい?



...考えたこともない..か。



思いっきり間違えてくれたら「日本人失格!」って言ってやろうと思ったのに...考えたことすらないか...。


まあ、いい。よく覚えとけよ?


まず神社には鳥居がある、寺には鳥居はない。


これが一つ目。


二つ目、



祀ってあるものが違う。


寺は仏像などの人工物が多い。


対して、神社は大きな樹齢100年を超える木や、変な形をしている岩などが祀られている。


仏教と神道の考えは似て異なるものだ。というか、

、、、、

全然違う。


まあ、詳しくは自分で調べてみるといいが、わかりやすく言うと、


神道は特定のものに神は宿らない、という考えだ。


彼ら八百万の神は万物に宿る。


幼い頃、全ての物には神様がいるんだよということを言われなかっただろうか?


神様は気に入った物に取り憑く、それを人々が見つけ神を祀る為の社を作る。こんな感じだ。




...さて、話を戻そう。


日本では憲法で信仰の自由が約束されている。


日本国民はどんな宗教でもどんな神様でも信仰していいのだ。


だが、それを逆手にとり人々を騙す糞野郎サイコパスどもがいる。


君も気をつけるがいい。


彼らの手に堕ちた人は元の性格とはガラッと変わる。


彼らと同類にされてしまう。



宗教とは脆いものだ。


たった1人の狂信者でその宗教そのものが迫害されかねない。


POSO宗教戦争をご存知だろうか?


キリスト教を信仰する男がイスラム教を信仰する少女を強姦したというデマから始まった実に愚かな戦争を。


あくまで推測だが、元々はただの冗談だったんだろう。


それが、相手の心に復讐という汚物を植え付けてしまったのだ。信仰が深い人は同族意識が強い。


同じ宗教を信じる人達が感じた痛みや屈辱、憎しみや復讐心は全て共有されていると彼らは思っている。


それ故に、戦争が起きる。


元は同じ宗教なのに、殺し合う。


だが、それが宗教。


それはこれからも変わることはないだろう。


なんせ、当事者達が対立を望んでいるのだから。








魔改造PKMが火を吹いた。


轟音と共に発射されてくる弾丸は青年トオルの肉を撒き散らすことなく、地面に突き刺さっていく。


仕返しとばかりに澄がCAWSを乱射するが、全て


、、、、、、、、、、、

全面と側面についた装甲が弾き飛ばした。



横図


/

一═┳┻︻▄




澄は遮蔽物に身を隠し、現状を確認する。

(普通のPKMとは威力が全然違う...廃車なんて紙みたいに貫通してたからな、となると徹甲弾か...!)


徹甲弾とは装甲車や戦車、防弾装備の敵などに対して使用する弾丸である。

決して生身の人間に対して使うような弾丸ではない。


しかし、相手の少女コウハイはそんなこと気にもせず発砲してくる。


弾雨だった。


最早、人が通れるような隙間はない。

、、、、、、 、、、、、、、

少なくとも、普通の人間には


トオルは異能力者である。


そして彼の能力ならこの状況を打破できる。


加速アクセラレーションなら!



発動すると彼の目の前に表示ディスプレイが現れる。


警告ワーニング!!警告ワーニング!!〗

〖この能力は貴方や周囲に影響を与える恐れがあります。それでも使用しますか?yes/no▂〗


彼は躊躇うことなくyesを押した。





視界が赤い。


真ん中だけ焦点があっている。


周りは赤い靄があってよく見えない。


恐らく他人がトオルの目をみたなら彼の瞳が紅く輝いていることに気づくだろう。


加速アクセラレーション準備完了スタンバイ


彼は一歩を踏み出した。






少女――谷岡 藍は困惑していた。


なんせ目の前の青年センパイが突如彼女の視界から消えたからだ。


再装填しているとき、一瞬目を離したすきにいなくなっていた。


(死角デッドスペースにまわられた...?)


しかし、彼女の本能がそれを否定する。


反射的に正面を撃っていた。


ガキン!!という金属音が聞こえ、一瞬何かがみえた。


それは、


青年トオルの紅く輝く両の眼だった。


「俺の勝ちだ」







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