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群雄割拠

人々は英雄を求める。



古今東西それは変わらない。


英雄という象徴を求める、偶像を求める、拠り所を求める。


だが、英雄とはそんな綺麗なものではない。


もっと薄汚いものだ。


何故なら


彼らは所詮他人殺しでしかないからだ。



戦争で語り継がれるに値する程、巧みに人を殺し、信仰を潰し、絶望させる人殺し、それが英雄だ。


それのどこが素晴らしいのかさっぱりわからない。


彼らのような人殺し《ヒーロー》は理由を求める。

人殺しを正当化する為に



ただ己の理想の為、母国の為、家族の為、想い人の為と日々血反吐を吐きながら這い蹲ってでも、したくもない悪事に身を染めただけの人々を、



“悪”だと見切りをつけ、切り殺したり射殺するようなヒーローのほうがよっぽど野蛮人である。


己の正義の為なら、他人を蹂躙しても構わないと思っているのだろう。


洒落臭い、実に洒落臭い。


そんな糞野郎ヒーローどもを英雄と呼ぶのか?英傑と呼ぶのか?



...愉快愉快、よっぽど頭がイカれてるらしいな


お前は人殺しを崇めるのか?罪のない人々を悪だと決めつけ、平気な顔して切り捨てるような冷血どもを。


そうせざるを得なかった幻獣達を畜生扱いし、散々辱めた挙句無残に殺すようなやつらをか?


自分達が騙されてるとも気付かず、最後の最後に気づくような鈍感どもをか?


一生ほざいてろ。


おめぇには英雄になんかなれない。



そもそも英雄なんて自分から名乗るようなもんじゃない。


他人が語り継いでいくことによってそれが伝説になる。


だが、人々が語り継ぐことによって美化される。


生々しい殺し合いがあたかも話し合いで解決したかのように捉えられる。


所詮、英雄なんてそんなもんだ。











CAWは有能だった。


相手の少女を少しずつだが後退させることに成功した。


なんせこの試作ショットガンは


、、、、、

フルオートなのだ。


一般的なショットガンは撃った直後、次弾を発射するまでほかの銃火器と比べやや時間がかかるが


CAWはフルオートのため続けざまに発射することができる。


相手のAKとマカロフPBは破壊した。というか彼女がそれを盾に体を庇ったからだ。


だが、それ以降彼女には攻撃できていない。


何故なら彼女の足がとてつもなく速いからだ。


流石元特殊部隊、身体能力が異常なぐらい高い。


不意に、視界が開けた。


工場の元作業場といった感じだろうか、とても広い。

機材は既に撤去されており、遮蔽物はほとんど無い。


「――ッ!?」

咄嗟に身を横に投げた。

ヒュン――という風切り音と共に銃声が聞こえてくる。


即座に受け身をとり弾が飛んできた方向を確認すると、



黒く四角いモノリスがあった。


それ《モノリス》は先端から煙を出していた。

恐らく、あれが自分に弾丸を飛ばしたのだろう。


「PKM...」

「そうです。ご存知でしたかセンパイ?」


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