殺し屋
長らくお待たせしました。
キャラクターの設定をどうしようか迷っていたら時間がかかってしまいました。本当にすみません。※今回から後書きは書かないことがあるかもしれません。ご了承ください。
登場人物
海藤 社・・・”断罪人”、殺人代行者
新妻 透・・・学生
土蜘蛛 ・・・情報屋、狂人
武蔵野 亜紀・・・学生、私立探偵
西山 誠良・・・刑事、”究明者”
第1章 殺し屋
自殺とは何だ?
イジメを受けた人間の末路、人生に絶望した人の末路、死後の世界が知りたい狂人がする行為、
...きりがない。
一般論としては自殺とは被害者の逃げ、と捉えられる場合が多い。
大人達から自殺すると残された家族や友達が悲しむんだぞ!と釘を刺されたことがある人間がどれくらいいるのだろうか?
では問おう
自殺しようとしてる人間にとって生きることがどれだけ辛いか知っててそんなことが言えるのか、と。
それしか残された道が無い人間が引き止められたときの絶望を。
それを知らないくせに自殺未遂をした人を助けたと思い込んでる奴はクズだ。
自殺を希望する人がどれだけ苦しいかは残念ながら俺にもわからない。―自殺なんて考えたことすらないからな。
だが知っている、目の前で助けた少女に『なんで助けたの!?私はもう...もう、これしか選べないのに!!』と言われた時、俺は良心に浸ってしまった自分を恥じた。
自殺は逃げでは無い。
自殺とは選択肢だ。
生きるという権利を奪われた、
人間がとれるこの理不尽な世界への最後の抵抗なのだ。
自分をこんな目にした世界への。
だから俺は殺人代行人になった。
死にたくてもも死ねない人々の替りに、安息を与えるために。
だから俺は今日も殺し続ける。
あのとき、救えなかったあの少女の為に。
今日もまた死体の山を築く。
あの日の後悔を2度と、繰り返さない為に、
今日も殺し続ける
何時までも
何時までも
何時までも
何時までも
何時までも何時までも
何時までも何時までも何時までも
何時までも何時までも何時までも何時までも
何時までも何時までも何時までも何時までも
...この体が消えるまで
夏の暑さというものはいくつになっても耐え難いものだ。高校生になっても人は暑さには勝てない、いや死ぬまで勝てないだろう。
教室の窓ぎわでぼけーっとしていると暑いのにも関わらず、眠気が襲いかかってくる。
―次の授業は数Aか...なら寝ていいか...
(因みに数Aは苦手教科である)しばらくうつらうつらとしていると本当に寝てしまった。⬅これは起きてから気づいたことだが我ながら恥ずかしい限りである。
あ〜、オチていく〜......( ˘ω˘ ) スヤァ…
夢を見た。
懐かしい夢だった。
でも何かは思い出せない。
目の前少女とひたすら遊んでいる
...あぁ、そうか、これは小学生の頃か...
懐かしいな、皆どこの学校に行ったんだっけ?
すると目の前に1人の少年が遊びに混ぜてくれと言ってきた。
え...なんでこいつの名札...
もう1度彼の名札を見る。
”新妻 透”
...俺の名前なの?
そこで僕―新妻 透の意識はブラックアウトした。