第一章までの設定① ~世界観篇~
居酒屋菊月物語
第一話までの設定 ~世界観編~
―『世界観と作風』―――――――――――――
世界観は皆さんの思い浮かべる剣と魔法モノに、現代チックな町並みと古き善き日本をプラスした感じでしょうか。
と言いましても剣と魔法パートは殆どなく、どちらかと言うとゆるい日常話が非常に多い作品となります(物語終盤はちょっと変わる予定)。
また、章によってはシリアスパートの長い話もありますので、ずっとゆるいわけでありません。
でも作家の技量でバトルパートに躍動感が現れるだろうかが不安視され、主人公の戒厳さん(戦闘用員)が頭を抱えるほどなのでご覚悟を。
剣と魔法という所にプラスさせて頂くと、この世界では人間と魔族が共存するという道を選んでいることが非常に重要になっております。
何故そのような道を選んだのかは後々説明します。
人間の住む世界をこの世界では、現界。
魔族の住む世界を、魔界と呼びます。
この両界は第二次現界大戦の終結時に、
国連代表と、魔界大統領によって友好関係を結ぶという奇妙な行為をしております。
これについても物語にて、だんだん明らかになっていく予定です
以上!
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『浜風町』
この物語の舞台は日本の隅っこにある港町、浜風町。
浜風町の面する海は美しく、浜辺にはいつも爽やかな風が吹いてるとか吹いてないとか。
浜風町の景観としては、昭和後期の町並みを想像しております。トタンとか木造とかそんな家屋が並んでいて、町の中央にはアーケードから始まる屋根付き商店街、的な感じです。
また、港は漁業は一応やってるけど、そんなに盛んではないという設定です。なんで釣りし放題です。
何でかと言うと、街のハズレに海軍の鎮守府があるからです。
そのおかげで、浜風町は第二次現魔大戦にて被害を受けておりますが、今では
『なんという事でしょう―――魔族の攻撃を受けながらも…。』
的な感じで、匠の技で元通りです。
また、第二次現魔大戦についてはこの後で説明します。
ここの鎮守府はそれほど戦力のある鎮守府ではなく、演習場に併設された、という設定ですのであんまり人は居ないし、偉い人もいません。
また、ここに勤務している提督さんは浜風町の町長をなさっており、可愛い娘さんがいるとか。
この海軍の鎮守府も物語にて少し触れていきます。
一応断っておきますが、この鎮守府に可愛い女の子はいません。ちょっとは入れるかもだけど、今のところ可愛い女の子は出さない予定です。
だってそれだと艦○れみたいですし、おすし。
以上!⊂( ・ω・ )⊃(厚切りジェイソン風)
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『居酒屋菊月』
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営業時間 午後七時~午前一時
定休日 毎週水曜日
お疲れの皆様の癒しとなれるようなお店を目指しております。もし良ければお悩みなどのご相談も店主にしていただいても結構です。
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こんな感じの説明が看板の近くに掛けてあるという設定です。無理やり紹介しました。すみません。
それではタイトルにもなっている、この物語の中心。居酒屋菊月の説明をさせて頂きます。
基本的には小料理とお酒を楽しむお店となっており、お客の年齢層もそこそこ高いです。
※(頼めば焼き鳥もいただけます)
お酒は、基本日本酒、ビールの二つがメイン。
永翔さん自体、日本酒が大好きで自分の好きな高級酒もお店に出しては勧めています。
一応ウヰスキーも置いてあり、これは歳の高い人がよく頼みます。
また、営業時間が七時からとなっており、通常のサラリーマンの方なら、仕事帰りに……という時間から営業開始することになっています。
また、とある常連客三人組のおかげで店内はいつも騒がしい雰囲気となっており、それでもなお、毎日お客が絶えないそこそこ人気のお店、といった感じです。
店内は橙色の落ち着いた雰囲気の証明で照らされています。
厨房はカウンター席に面していて、店主の永翔さんの料理をしている姿を身近に見れますし、お皿洗いをしている戒厳さんのギラギラした眼光を覗くことができます。
初めてこの店に来て、流し台(皿洗いの戒厳さんの定位置)前のカウンター席に座った、新社会人のお兄さんは、死ぬほど怖かったそうです。
それなのに戒厳さんが務め始めた三か月前から女性のお客が増えているようで、永翔さんはホッコリ。戒厳さんはゲッソリ(グイグイ来る女性が苦手)なようです。
店内の席は、厨房に面したカウンター席が六席、
店内の奥にある、四人用の机が三基となっています。
そこそこ広いこの店ですが、店内がいっぱいになる事はまず無く、永翔さん一人でも一応回せる状態です。
ただ、戒厳さんがいるおかげで各机に、注文の品を持っていく事を頼めるようになったので、非常に助かっていると永翔さんは話しており、それを聞いた戒厳さんはホッコリです。
またこの席ですが、カウンター席においていつも空いてる席があります。それは調理台の前、即ち永翔さんの定位置です。
何故そこが空いてるかといえば、そこがお悩み相談用の席となっているからです。なので、おもむろにその席にゆったりと腰を下ろす人がいたら、お悩み相談したいよー!という合図です。
そうなると、永翔さんがオブラートに包みながら巧みな話術でお悩みを聞いてくれるので、御利用になった人はリピーターとなる確率が非常に高いです。
逆に、戒厳さんの定位置、即ち流し台の前に座った場合、一度でも戒厳さんの顔を睨んでしまうと、席を立つまで睨まれ続け、酔うに酔えない状況になるので注意です。
その落ち着きと騒がしさのハイブリッドをうまく保っている居酒屋菊月は常連が多く、五月蝿い若者三人組や、ロリコンお姉さん、さらには町長など、たくさんの常連がいます。
たまに魔族の客も入り、魔族の方のほうが人間より礼儀正しいもいう恐ろしい一面を覗けます。
以上!
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『第二次現魔大戦』
どうですかこの戦争の名前は!
痛々しいですね。色々な意味で。
きっと一話を読んでくださっていた方にとって『何だこれ』と一番思われたのがこの『第二次現魔大戦』だと思います。
なのでちょっと、わかりやすく時系列でまとめてみました。
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仮想西暦1789年 魔族、はじめてのげんかい(現界)
1791年 人類、魔族と友好関係を結ぶ。
平和な時間
1912年 現界に魔族によって魔族の国、エメラルダ(北半球にある島国)が『勝手に』造られる。
(エメラルダが造られた場は魔族が現界へ来る時に使う唯一ゲートがある)
同年 人類、魔界にも人類の国を作らせるよう、魔界へ行くための門を開けと魔族に要求。
(魔界から現界来ることは出来たが、現界から魔界へ行くことができなかった為)
1913年 当時の魔界大統領、ルーズフォルト大統領がそれを拒否(それまでは無視)。人類からの批判が殺到し、エメラルダへ攻め入ろうとするものが出始める。
緊張状態
1914年 国連代表の決定により、国連軍がエメラルダに攻めようと作戦を決行。
それに気付いた魔軍と衝突し、第一次現魔大戦勃発。
人類 800万人 、魔族 780万匹の損害を受ける。
1919年 エメラルダの隣国、ロシアにて停戦協定を結ぶが、国連は魔界解放を押し続ける方針であることを発表、魔族への牽制を開始
またも緊張状態
1939年 国連の決定によりロシア北部の島に、核を配備。それを察した魔族のからの攻撃により、第二次現魔大戦の火蓋が切られる。
同年 魔族、現界に開くゲートの数を増やし、現界の国に各方面から攻撃を開始。
戦争は本格化。
1942年 泥沼と化していた、沖縄戦にて初めて、『黒外套』が確認される。
それから、沖縄戦は人類が制覇。『黒外套』の名が知られ始める。
同年 激戦地であるレニングラードにて、『黒外套』が確認される。それから、魔族側の大将一名、中将二名、大佐が三名、護衛隊ごと『黒外套』一人により殺される。
その後も世界各地で『黒外套』が確認される
1945年 拮抗していた両界はこれ以上の戦闘は世界そのものが破滅すると予想。お互いに終戦を考え始める。
同年 魔界にて謀反が発生、当時の政党の議員が全て暗殺。新政権が建てられる。
1945年 9月 新政権と国連が終戦を締結。
何故か頑固として、魔界解放を押し続けていた国連が魔界解放を諦め、また人類と魔族の共存に努め始める。
それから、少しずつではあるが人類と魔族は近づいていき、現在では同じ職場に魔族の方が!という世の中になった。
そして現在。
1949年 居酒屋菊月に榊原戒厳が勤務し始める。
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となります。はっきり言って大した設定ではなく、幼稚なモノだなと自分自身が思う程です。
一応歴史はこちらの世界と基本は同じです。
が、この世界の場合、技術力が違います。
まず、家庭でも現在と同じような家電があるくらいですから、軍事兵器においても科学力は進んでいるという設定です。
だいぶ淡々とした説明ですが、簡単に訳すと
『ちょっと前、人類と魔族が喧嘩して、全世界を舞台に殴りあった』
というのが第二次現魔大戦です。
また年表にて出てきた『黒外套』、というのは簡単に察せると思いますので、あまり深く考えない方がいいです。
以上!
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世界観設定の説明はここまで!
次回は一話に出てくる人の人物紹介をしたいと思います。よろしくお願いします