ノンアルコールカクテル晩酌
たまにはジュースだけというのも有りですよね？
酒を呑む
というのが、いつもの通例だが今回は違う
今夜呑むのは、いや飲むのはノンアルコールカクテル――つまりは、自家製のオリジナルミックスジュースだからだ
ノンアルコールカクテルと言っても、名称は確かにある。
一例だが、アルコールに弱い人や呑めない人のための「シンデレラ」というものだ
レシピは忘れてしまったがね
さて、さっそくジュースを飲もうか
最初はアップルジュースを、バラが施されたワイングラスに一杯ほど注ぐ
一口飲む
リンゴの程良い果汁が舌を覆うような感じか
つまみのウエハースを一個食べる
菓子であってもつまみにはなるしな
サクサクとした食感に挟まれたミルククリームの味がちょうどいい
アップルジュースとも普通に合う
アップルジュースの量が少なくなったか
ワイングラスの中にソルティライチを注いでみよう
で、注いでみたが薄まったアップルジュースのような印象を受ける
ソルティライチがポカリスエットみたいな、良い意味で濁った色を思わせるから、仕方ないのかも知れないがね
仮称するならアップルライチだろうか
ライチアップルより語感が良いからな
アップルライチを一口飲む
適度な塩気を絶妙に加えたアップルジュースが、ふさわしい形容に思える
それ以外にあるのかも知れないが、私にはその表現が合っている感じがするな
ウエハースの二個目を食べる
最後の一口にアップルライチと合わせてみたが美味かった
今度は、酸味のあるキレートレモンと合わせてみるか
というわけで入れてみた
色としては、アップルライチとそんなに変わらない
一口飲んでみる
キレートレモンに含まれている微弱な炭酸が、さっと喉を通っていく
それでいて、アップルライチの甘さを感じさせることはない
ウエハースと合わせてみる
違和感を感じさせない普通の組み合わせだろうか
むしろ、違和感を見つけられない普通なのか
どうでもいいことだが、この普通は程良い感じの普通だろうな
仮称をするのを忘れていた
そうだな……アップルライチキレートだろうか
そのまんまだが、へんに凝るよりはマシだろう
シンプルイズザベストでいい
アップルライチキレートを飲み干す
二杯目はソルティライチから始めよう
ソルティライチをワイングラスの中に一杯ほど注ぐ
引き出されたライチの甘味が良い
半分ほど飲んだところでキレートレモンを入れてみる
忘れずに仮称するなら、ライチレモンだな
ライチレモンを一口飲む
キレートレモンに含まれている炭酸の刺激を感じるも、そんなに気にはならない
ウエハースの三個目を食べる
ライチレモンと合わせてみたが、これも普通だな
ライチレモンにアップルジュースを注ぐ
アップルジュースの色に染まってしまったが気にしないことだ
仮称はライチレモン・ザ・アップルでいいか
単純に繋げるよりも、ザを入れることでアップルジュースを強調してみただけだ
ライチレモン・ザ・アップルを一口飲む
アップルジュースが支配したようで、キレートレモンの刺激が抑えられたようだ
ウエハースの四個目を食べる
合わせてみても、これも普通だな
普通祭りじゃないだろう
ライチレモン・ザ・アップルを飲み干す
最後はキレートレモンから始めてみるか
というわけで、残りのキレートレモンを全部ワイングラスに注いだ
一瞬の中での炭酸のシュワッとした音が心地よい
ソルティライチを注いで、一口飲む
仮称はキレートライチでいいか
量を制したせいか、レモンの味が残っていた
程良い感じだから気にしない
キレートライチにアップルジュースを注ぐ
仮称はキレートライチアップルでいいわな
考えるのも面倒くさくなってきたしな
キレートライチアップルを一口飲む
レモンの味が中和されずに残っていたようだ
ウエハースの五個目を食べて、合わせてみる
まずまずに美味かったな
思ったんだが、ウエハースに挟まれていたのはミルククリームだ
クリームをレモン味に変えていたら、どんな食感を味わうことができたのだろうか？
他にもだ、今回飲んだノンアルコールカクテルに、リキュールのハーブの恵みやルジェ・クレーム・ド・カシスなどを加えていたらどんな風になっていたんだろうか？
気になってきたな
次があったら試してみるか
アルコールは飲んでないが眠ることにしよう
お休みなさい
《終》
飲み終えると、不思議と酔っ払った感がありましたね。
勘違いかもしれませんが。
