焼酎晩酌
飲酒雑記の一話目になります。
焼酎を買った。
4リットルサイズの大きさのやつ。
普通サイズの大きさと比べると、インパクトがある。
度数は20%。
ウィスキーに比べると低いほうか。
ちなみにウィスキーの度数は40%ぐらい。
ストレートで一杯呑む。
20%であっても、そのままでは私には辛いみたいだ。
今度は水割り。ただし氷は無し。
きつさが無くなり呑みやすくはなった。
がぶがぶと呑みたくはないが。
焼きチーズとアーモンドをつまみに食べる。
サクサクして美味い。
今度は炭酸割り。
炭酸は三ツ矢サイダーではない。
[キリンの泡]という発酵炭酸だ。
一口呑む。呑みやすい。
酔いが回った。
顔が火照りだした。
おそらく、顔は真っ赤だろう。
血行が巡りだした。
腰が痛み出す。
いつもそう。
焼酎のグレープフルーツジュース割りは呑めるだろうか?
これ以上呑むのは危険か?
そもそも何杯呑んだ?
ストレート。
水割り。
発酵炭酸割り。
まだ三杯、もう三杯。
どちらとも取れる。
突然の時間の秒換算。
10時間までは暗算でいけた。
つまみは、残りのアーモンドは二個。
焼きチーズはもうない。
他には,北海炙り貝ひもの小袋一つのみ。
まぶたを閉じるとそのまま眠りそうだ。
炙り貝ひもの小袋を開けた。
一つ口に含む。
二つ食べる。
三つ四つと数が重なる。
乾燥によって凝縮された貝の旨みが、
口の中に広がり出す。
グレープフルーツジュースを一杯飲む。
炙り貝ひもの味が消えた。
まるで炙り貝ひもがグレープフルーツジュースに淘汰されたかのようだ。
焼酎のグレープフルーツジュース割りを呑んだ。
これで四杯目。
これ以上呑んだら深酒は確定だろう。
引き際を弁えなければ。
この歳で
この若さで
アルコール依存症にはなりたくはない。
とっとと寝よう。
まぶたを閉じて。
現から夢へ向かったほうが、
千利にも万利にも、
憶利にも勝るのだから。
というわけで、お休みなさい。
〈終〉
男性の場合は五合以上で、女性の場合は四合以上で、深酒になるそうです。
つまり、安全に飲酒を楽しむなら、男女三合以内が目安になります。
(短編でのあとがきを書き直しました)