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放課後

†放課後†


 教室の戸締まりを確認しようと月組に足を運ぶと、まだ生徒が一人だけ残っていた。

「帰ってなかったの?」

「うん。はるるんはどうして戻ってきたの?」

 彼女だけ、私をニックネームで呼ぶ。このニックネームを付けた、張本人だからだ。

「戸締まりの確認だよ」

「そっか」

 彼女ーアヤちゃんは窓の傍に立って、ぼんやりと外を眺めていた。

 何か抱え込んでいる時はいつもだが、そうでない時もアヤちゃんは遠くを見つめる時がある。

 今回は、何も抱え込んでいないようだからわざわざ声をかけたりはしない。

「この時間にね、教室から夕陽を眺めるのが好きなの」

 不意にアヤちゃんが呟いた。

 私はアヤちゃんの隣に立って、外の夕陽を見る。

「きれいだね」

「そうでしょう?それにね、誰もいない教室が夕陽色に染まっているのを見るのも好きなんだ」

 そう言ってアヤちゃんは、クルッと身体の向きを変えて、教室を見る。私も同じようにしてみると、夕陽色に染まった教室が目に入った。


―――――――


 何処か別の世界にいるような感じがする。

「ほら、きれいだと思わない?」

「本当だ。きれいだね」

「でしょう?」

 アヤちゃんがふわりと笑う。

 つられて、私も笑った。


 たまにはこんな放課後もいいかもしれない。




―――――fin


初出:H23 5/30

この話は、私が(中学生のころ)誰もいない体育館が太陽の光でぼんやりと照らされている光景を見るのが好きだったことからきています。

あの、何とも言えない光景が好きでした。まるで、自分だけ違う世界にいるように感じられたんです。

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