表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/19

その言葉が一番のプレゼント

タクトの誕生日ss


………………………………


 ただ、その一言だけで嬉しくなるんだ。


《その言葉が一番のプレゼント》


 この日は、僕の誕生日だった。きっと、このことを知っている人は、城の中にはいないだろう。


 昨日、少し具合が悪そうだったアヤが、今日は熱を出して寝込んでいた。いつものようにアヤの看病をしていると、弱々しい声でアヤが言った。

「タクト。ごめんね、迷惑かけて」

「迷惑じゃないから、気にしないでよ」

 迷惑だなんて思うはずがない。アヤは、他人のことに一生懸命で、自分が傷付いてでもその人のことを守ろうとする。そんなアヤを見ているこっちが、心配になってくるほどに。正直、アヤにはもっと甘えてほしいくらいだ。

「ありがとう」

「どういたしまして」

「あと、お誕生日おめでとう」

 驚いた。アヤに誕生日を教えたことなんてなかったはずだ。でも、すごく嬉しかった。

「ありがとう」

「本当は、ちゃんとお祝いしたかったんだけど、ごめんね」

「いいって。それに、プレゼントとかはもちろん嬉しいけど、誕生日に『おめでとう』って言ってもらえる方が、一番嬉しいんだ」

 アヤが、優しい笑みを浮かべた。本当、綺麗に笑うんだよね。

「ほら、もう寝なって。治らなくなるよ?」

「判った。おやすみ」

 アヤの寝顔は、とても可愛らしかった。




―――どんな誕生日プレゼントよりも、大切な人からの『おめでとう』が一番のプレゼント―――






―――fin



初出:H23 12/26

ひとやすみ


 私の誕生日は、国民の休日。友達と遊ぶことが少ない私は、誕生日に直接『おめでとう』と言われることが少なく。プレゼントは嬉しいけれど、ちょっとだけ物足りないのが私の誕生日。去年は、ちゃんと当日に『おめでとう』メールも言葉ももらい、幸せな誕生日でした。プレゼントはもちろん嬉しいが、『おめでとう』の言葉が一番、というのは、私の本音です。

読んでくださった方、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ