風で切れるのか?
カマイタチ、鎌鼬……と言っても芸人ではありません。
カマイタチでスパッと切れるかどうかは科学的には否定されているような……いないような。ま、無理です。科学的にカマイタチって起こせていませんからね。
きっとバットを振った時に飛んできた風がそれっぽくて風で切るイメージが産まれたのではないでしょうか?
それが何かビジュアル的にかっこよかったので真似されはじめ、いつのまにか一般化したのだと推察します。
じゃあ、真空を発生させて切る?
残念ながらこれは物理的に完全に無理です。もし空気中に真空の部分があれば、気圧の差からそこに空気が流れ込んで一瞬で真空状態は消え去るからです。
真空部分に一気に空気が流れ込んで爆縮を起こす、なんて説を唱える人も居るけど、仮に刀を振って真空が作れたとしても、その真空が出来た直後に爆縮を起こすから攻撃には使えない。むしろ自爆技となりますね。
しかし困ったことに、1980年代にあったウィザードリー1には、真空の刃を飛ばしてグループ攻撃をする『ロルト』と言う僧侶魔法があるんです。
ゲームだから夢と希望に溢れていたのだろう、としか擁護出来ません。
もし空気を操って攻撃をしたいのなら、敵の周りの酸素を奪って窒息させる、又は竜巻を発生させて小石などを巻き上げてぶつける、でしょうか。
後者は魔法でも風でもなく物理攻撃かも知れませんけどね。
あと、人間がソニックブームを発生させるなんて不可能ですから、ガイルって少佐はガチムキな魔法使いに違いないのです。
はぁ……現実を知ると夢が形になりませんね。