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炎のブレス

 ファンタジー作品にはド定番、炎をボォーーッと吐くドラゴンが居ます。

 ドラゴン以外にもサラマンダーとかフェエニックス、イフリートなどは暑苦しい攻撃をしてきて鬱陶しいでね。


 今回は暑苦しい攻撃の中で取り敢えずブレスについて考えます。


 まずブレスとは呼吸その物、又は吐いたり吸ったりする空気のことで、ドラゴン等が攻撃で使う技は吐き出す空気となります。


 ドラゴンが普通に行っている呼吸から出る空気は燃えていないので、攻撃する意図があった際に限り燃える息を吐き出します。

 つまり、火吹き芸と似たようなレベルなのです。


 吐き出した空気が燃えるってことは、燃焼の三要素を有していることになります。

 酸素は問題無いのでパスして、次に可燃物。

 ドラゴンの息って良く燃えるガスなのでしょうか?


 それだと間違えて引火した時に体内で燃えることになりますので、恐らく息その物ではなく別の可燃性ガス又は可燃性の液体を燃やしているのではないでしょうか?

 口に吹くんだアルコールをぷーっと吹き出しながら燃やすパフォーマンスみたいなやつです。


 ドラゴンの口にはスプレーノズルみたいな噴射口があって、そこから出した可燃性の何かと息を混ぜて燃やすのです。

 もしくは可燃性ガスを生み出す魔法を使っているかも知れませんね。


 着火は火属性のお手軽な魔法ですから何の問題もありませんね。

 うーん、こうして考えるとファイヤーブレスが一気に俗物に思えてきた。

 考察する前までは、お口の奥から火を吐き出しているとずっと思っていたのに、とても残念な結論です。


 逆にアイスドラゴンのようにアイスブレスを吐くドラゴンですが、息に液体酸素、液体窒素、液体ヘリウム等を混ぜて吹き出すだけで済むので炎を吐くより現実味があるかも。


 さすがにこの息を燃やしたり冷やしたりしているって考察は間抜け過ぎますよね。

 なので通常は魔法的な攻撃か、スキル扱いされています。だってその方が有り得そうだからね。


 解体したドラゴンからアルコールやらオイルやらが詰まった袋が出てくるようなファンタジー作品はありません。

 唯一あるのは、逆刃刀を使う浪人が主人公のコミックで出てきた火男の油の袋でしょうか。


 さて、炎や氷のブレス攻撃は、戦闘開幕直後に一発、それから時間経過で何発か放たれる感じでしょうか。

 しかし数千度の炎を浴びても生きている人間もアタオカな存在です。


 耐火装備やレジストで温度による直接的なダメージを軽減又は無効化出来るのはご都合主義なので当然アリ。

 と言うか、防げないと主人公が死にますからね。


 ですが、問題は直接ブレスを浴びることよりも、その後です。

 ブレスによって周囲の温度はかなりの高温又は低温になっている筈。息を吸えば呼吸器官にダメージを負う可能性だってあります。

 特にローブみたいな耐火装備でやり過ごしたのなら、ほぼ確実に熱気で死ねますね。


 ブレスされた現場に酸素が足りるかどうかも気になるところですが、余程の広範囲攻撃でない限り呼吸に必要な酸素は循環していると考えることにします。


 酸素は足りても燃えた地面からの熱による周辺の温度上昇の影響がある筈。

 そこまで考えるとブレスを浴びると人間はドラゴンには勝てないのでは?

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