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切れるのか

 ファンタジーでお馴染み、やられ役のドラゴンはとても大きいです。切られる個体と剣のサイズにもよりますが、大抵クビの太さは剣の長さより太いです。


 これが何故かスパッと一太刀で切り落とされてしまうのだから、ファンタジーまじスゲェ(語彙)です。

 正中線に沿って真ん中から二つに分かれるドラゴンも出てきますもんね。


 中にはスキルか魔法か何かで、剣を延長して実質リーチを長くしている記載のある作品もありますが、殆どのコミックではそんな記載はありません。

 そう言うことを考えた時点でファンタジー世界では負けなのです。


 冒険者や主人公を続けていると、体が大き過ぎて剣で切っても急所に届かないレベルの魔物と戦わなければならないことが多々あります。


 多少のリアルさを入れるのなら、しつこく脚の同じ場所を何度も何度も切り付けて少しずつ深く切り込みを入れた結果、筋肉層を超えて骨に達する、と言うことになるでしょう。


 そのレベルのドラゴンだと、骨も硬過ぎて剣で切れるか疑問ですし、太い脚を切断しようと深く切り込めば、剣が抜けなくなる可能性が高いです。

 そう言う理屈を抜きにすれば、ライブダンジョンのように何時間も掛けてドラゴンを倒すことは可能でしょう。


 まあね、たかが人間や犬の獣人がドラゴンの尻尾アタックなどを盾で受け止められるとは普通では考えられないのですが、そこはゲームの世界ならオッケーでしょう。

 そうでなければゲームも小説も映画もファンタジー作品は成り立たないですから。


 そう言う意味で、リーチより長い範囲を切る必要があるから切れるのです。

 理屈では斬れなくても、切られないといけないのがドラゴンやらサイクロプスやらベヒモスやらの大型の魔物です。切られた本人に言わせれば理不尽も甚だしいですよ。


 中には稀に剣が抜けなくなってピンチになるシーンが描かれることもありますが、リアルさを出したいからではなく、ストーリー上の演出なんですよね。


 剣で肉を切れるかどうかを考える前に、包丁で生の肉を切ってみてください。

 包丁は剣より刃が薄く、切ることに特化した道具です。

 それに対して多くのソードは叩き切る使い方をします。


 包丁は基本的に引いて切ります。叩いて切ると切れ味は悪くなりますよね。

 スーパーで買った鳥胸肉でさえ間違った切り方をすると切れないのです。

 それを体感した後で、剣で動き回る大型の魔物をスパッと両断出来ると思えるでしょうか?


 この事は置いておくとして、もう一つ。

 ファンタジーにも刀がよく登場し、リアルで刀を振ったことのない主人公が使い倒す訳です。

 肉体的に補正が入って威力は増すでしょうが、刀の使い方が分かるとは思えません。


 大抵の日本人は、剣道を噛ったとしても真剣を使ったことは無い筈です。

 ですが、包丁と同じように刀を引いて切る動作は不要です。刀は腕と力で切る道具ではないからです。詳しい話は実際に真剣を使って切っている人の記事を読んだ方が正確に伝わるので書きません。


 刀だからと言って引く必要はなく、弧を描くように振ることを意識しましょう。刀の刃は真っ直ぐではないので、それで十分なのです。きちんと振れていれば。


 日本刀とは違うソードでも、そこそこの速ささえあれば切れます。切断面は綺麗とは言い難いものになると思いますが。

 ですが、それはあくまでも剣の刃が届く範囲での話です。剣が届かない範囲をどうやって切っているのか、面白い答えが思い付かない案件でした。

 取り敢えず気合い切りかな?

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