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瞬間移動について

 ファンタジー世界で欲しい能力は何かと聞かれて一、二、三、四、五を争うであろう一つに瞬間移動または転移と呼ばれるスキル、いわゆる『どこでも扉』があります。


 いや、これねぇ……無理なんです。実現するにはワームホールを安定的に発生させる必要があって、そのワームホールとはなんぞやって所から説明が出来ません。


 現在では量子テレポーテーションによって情報だけを送る実験は成功しているらしいのですが、ぶっちゃけこれも上手く説明出来ません。


 出来ませんが、この量子テレポーテーションは拙作の『だからと言ってエタった話は酷くない?』で死にかけた主人公を救う為に利用しているので、興味のある方は読んでみてください。

 作品中にはその事には触れていませんが、魂的な物を移動させる使い方は出来ると思います。


 しかしながら、大半の小説の主人公はスライムではなく人間ですから、そう簡単に魂だけを移動させる訳には行きません。

 某双子の兄弟のネタ、幽体離脱ならまだしも。


 自分のクローンを用意しておいて、幽体離脱で見た目上は転移したように見せ掛けることは可能でしょうが、これはさすがに邪道過ぎて受け入れられませんよね。


 一つやり方があるとすれば、魔力万歳の世界なので超強力な魔力の流れを機械を使っても良いので無理矢理に生み出し、それに乗って移動するってやり方が考えられます。

 その魔力の流れはワームホールであるかも知れませんし、異空間かも知れません。

 又は地中を流れる地脈等を利用するのも良いでしょう。


 ただ、出発地点と到着地点は必ず一対一になるようにしなければなりませんし、強力な魔力が人体に悪影響を与えるかも知れません。

 便利な能力をホイホイと気軽に使われると興醒めですし。


 初対面の魔族の強敵は、やられかけると結構な確率で転移でドロンと消えてしまいます。

 そして二回目に会った時に倒されるのもお約束の一つのパターン。

 二回目も逃げれば良いのに、と思うのだけど。

 逃げない理由の大半は、仲間からバカにされるとか地位を剥奪されるとかとか殺されるかですかね。


 そんな敵側の魔族の都合はどうでも良くて、人間の主人公が気楽に転移するのは少々ご都合主義が過ぎるのではないでしょうか。

 ファンタジー世界での移動と運搬は作家様達の悩みの種でしょうが、ビックリするようなそれっぽい理屈を見てみたいものです。

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