魔法で出した水の賞味期限は?
今回は火の魔法に続いて水の魔法を考えます。
最近は水が最強ムーヴが起こりそうで起こらないような微妙加減です。
個人的には対人戦闘において最強なのは、広範囲を無酸素状態に出来そうな風の魔法だと思うのですが。
何が最強だなんて、状況で変わるのでここで真面目に論じるのは無しにします。
ここでは純粋に水魔法について考えたいと思います。
人間が生きていくには水が必要です。理由は人間の体の約六割が水分だから、でしょうか。それとも生命は海で生まれたから、かも知れません。
その水が魔法で出せる。とってもありがたいことですよ。わざわざ井戸や川から汲んでくる必要が無いのです。
旅行先でも重宝されることでしょう。
水魔法の熟練者になれば、洗浄機能付き便座も自力で代用出来ますしね。その際は威力の制御を間違えないように。
さて、その魔法で出した水とは一体どこからもたらせれているのでしょうか?
大気中の水分を集めてるとか?
それをやっちゃうと、歩く乾燥警報発生装置と呼ばれることになるでしょう。
世の中にはクラウド・シーディングと言って、無理矢理雨を降らせる手法があるそうです。これは某海賊漫画でも取り上げられていましたね。
今はそんな大それた話じゃなくて、コップ一杯分の水で良いのです。
それだけの水をどうやって産み出すのか。
理科の実験でも分かるように、水素2:酸素1の割合でポンッとやれば水が出来ます。ですが、水を手から出している現地の人達は水素も酸素も知らないでしょうし、ポンと反応させてもいません。
そもそも、大気中に一体どれだけの水分(水蒸気)が含まれているのでしょう?
飽和水蒸気量は、気温二十℃では1㎥あたりたったの17.2グラムです。湿度100%が飽和水蒸気密度ですから、どう頑張って水分を空気から集めてもそれ以上は出てきません。
しかし、根本的な問題として水を得る為に空気を操作しなければならないのだから、風属性の魔法が使えない人は水を作れないことになります。
科学的にインチキをしているとかの問題ではないのです。
こうなると、やはり水も火を燃やすのに必要な可燃物と同様に、純粋に魔力が水に変化していると考えるしかありません。
そうなると作った人によって味や匂いに違いがありそうな気もしますが……決して手汗ではありません。そう、ビバ・ファンタジーです、そう言うことを考えたら負けなのです。
水の精霊や妖精にお願いして出してもらうのは別の話となります。人間以外の生き物には人間とは全く異なる原理原則があるからで、人間が理解することは不可能ですから。
ここまで来て、やっとお題の賞味期限の話になります。
火の玉の魔法は燃え続けるには、可燃物である魔力を供給し続ける必要がありました。
水の魔法で作られた水は、その可燃物に相当する魔力が始めから手から出た瞬間に水に変わっている訳です。
つまり魔力を物質に変換しているのですから、この魔法水は蒸発するまで消えることはないでしょう。
となると、物理的な消費期限は魔法水が蒸発するまで、となります。
それともう一つ。水が飲めなくなるのは細菌が入り込んで繁殖した時ですから、魔法水に細菌が入らなければ賞味期限は蒸発するまで、細菌が入ったならそれが飲めないレベルにまで繁殖するまでが賞味期限となるでしょう。




