シーン86エレッソの力。
高笑いするエレッソ。
私達はこの恐るべき強敵に手も足も出ない状態。
するとエレッソは続ける。
『クククッ…勇者……ラブラか……ここで面白い話をしてやろう………実はな………お前の力を見た我が主『ザイアック』様は、お前の力を見……そしてその力に見惚れたと………そんな力をどうすれば自分の力にできるのか……そしてそれを実現させるのがお前のいうおじいちゃんこと……メギノス博士は勇者の力を実現させる為に研究を重ね……そして見事……こうして人工的に『魔神具』を研究……開発したのだ……この俺の魔神具もその一つだ。』
そういうとエレッソはその魔神具を振りかざしていく。
『ガネーシャ!!その力を解放せよ!!』
エレッソが叫ぶと魔神であるガネーシャはその身体に激しい魔力を纏わせる。
『これは………神という名の力は本物だ。』
『ええ……これほどの力を持ってるなんて……』
『確かに……これは僕達も覚悟を決めなければならないな。』
そう話すドワフロス……エルフィーナ……そしてロイズの三人。
『三人とも…ダメだよ……あのエレッソは私の敵なんだよ?私が戦わなきゃダメなんだ。』
私は三人にそう告げる。
『何を言い出すのラブラちゃん………私達はあの時、貴女の為にこの生命を捧げると誓ったの……三人ともそう決めた時からその事だけを考え行動してきたの……貴女の勝手な事は許さないわ。』
真剣な表情のエルフィーナ……今まで見た事のないその表情に私は驚き固まってしまっていたの。
するとエルフィーナに続けるロイズ。
『そうさ……この異常な程のこの敵に僕達もここで覚悟を決めたってやつさ………でも………僕達だってそうそう簡単にやられるわけにはいかない……しかもあの『魔神具』は師である『メギノス』博士が作ったものなんだろ?そんな師の作ったものを僕が越える為に…………アイツのあの魔神具を止めてみせる!!』
そこへ同調するかのようにドワフロスが再び大剣を握り口を開く。
『二人の言った通りだ…我ら一人一人がこの小さな勇者に我らの生命……そして全ての力をかけここに立っているのだ……エレッソよ………窮鼠猫を噛むという言葉を知っているか!?貴様にとって我らは追い詰められたネズミの様な存在なのだろう………だが………追い詰められたネズミがどう暴れるのか……それを見るがいい。』
構えたドワフロスが再びエレッソに攻撃を始める。
『うおおおおおーーーーーーーーーーっ!?』
ガキイイイーーーーーーーーーーーーーーンっと轟音に乗せドワフロスの大剣がエレッソの身体に届く。
その瞬間。
ドワフロスの大剣はエレッソの身体の寸前で止まる。
『なにっ!?』
驚き固まってしまうドワフロス………ジリジリと斬り込もうとするが止められてしまう。
『何をしたのだ!?』
『くっ………こうも簡単に止められるとは……。』
するとそこに実体化していったエレッソの魔神ガネーシャ。
象の顔……そして神を実体化させた魔神。
その魔神が手にした剣を振り上げていく。
次の瞬間。
黒い光を集めていく魔神の握る剣。
『さあ………まずは一人目。』
エレッソの声が聞こえる。
『象牙魔覇王』
魔神ガネーシャの剣がドワフロスの身体に斬りかかりそして。
ガキイイイーーーーーーーーーーーーーーンっと激しい衝撃音が響きわたる。
するとドワフロスの強靭な鎧が凹み始める。
『なにっ!?』
ドゴーーーーーーーーーーーーーンっとドワフロスの身体が吹き飛ばされる。
『うああああーーーっ!!???』
宙に舞うドワフロスの巨体……そしてボロボロに崩れていく彼を守っていた鎧の破片。
『『ドワフロス!?』』
私達が彼の名を叫ぶ。
そしてその地にドカッと沈むドワフロスの身体。
『ドワフロス!?』
私もそう叫び駆け出そうとする。
するとずサッと私の行く手を阻むエレッソの剣の風圧。
次の瞬間。
残されたロイズとエルフィーナの声。
二人はエレッソ目掛け突進していたんだ。
『あの魔神がだめなら。』
『本体を狙うのみ……喰らえ!!??僕達は負けない!!』
バンバンバーンっと放たれたロイズの銃声。
爆炎がエレッソを包み込む。
そして続けるようにエルフィーナの魔法も炸裂する。
『炎にこれをぶつければ半極の攻撃が可能になりその威力は倍増するハズ…………くらいなさい!!アイスジャベリン!!』
ロイズの炎に包まれているエレッソ。
そしてそこへエルフィーナの魔法が加わって奴の身体へ超攻撃が炸裂する。
すると突然二人の魔法が消える。
『ふう……………………なにか……したのか!?』
『なにっ!?』
『えっ!?全く……きいていない!?』
驚きの表情で固まる二人。
そして二人の背後に魔神ガネーシャの姿が見える。
『ロイズ!?エルフィーナ!?』
私は叫ぶ。
だが、次の瞬間。
『象牙魔覇王』
『うあああーーーっ!?』
『きゃあああーーーーーーーーーーーっ!?』
ドサッと地に叩き落ちる二人。
そして二人は………………その凶悪な力に………倒されてしまったんだ。
『皆……………………………………………………………………。』
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