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勇者ラブラ伝説~私って実はちょっと凄いんだよ?~  作者: 黒羽冥


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シーン84ザイアック王

私の目の前に恐るべき魔神『ガネーシャ』がその姿を見せる。


『クククッ……ついに俺のガネーシャで思う存分暴れられるではないか。』

『だからなんだよ?』


私はそう返していた。


『そうは言っても……俺の魔神ガネーシャの前では震えているのではないか?』

『………………!?』


そう、この時私の身体に今までにないほどの震えを感じていたんだ。

これは動物的本能なのか……この目の前にいる本当に神にも思える程の圧倒的な力。

これまでに味わった事がないほどのその力。


『woooooーーーーーーーーーーーーn!!!』


叫び声を上げる魔神ガネーシャ。

するとエレッソは口を開く。


『天才メギノス博士の頭脳の最高水位の魔神具エレファントスピア……そして宿りしは、この我が魔神ガネーシャ……地上最強を誇る俺の魔神ガネーシャのその威力を知るがいい!!???』


獣人プラス魔神具……この恐るべき力…………しかもこの敵は神とも呼ばれる存在の魔神ガネーシャを力としているのだ。

するとエレッソの背後にいたガネーシャはどんどんその魔力を高めていく。

その影響だろう………大地が揺れはじめ……そして周囲の岩々に亀裂が入り割れていく。

そんな大地にも影響を与えるこの恐るべき力。

私は聖剣を抜き……そして構える。


『ほお!?この俺と戦おうとするとは……生命知らずの女子……だとはな………だがお前が……そうか……お前が勇者……ラブラなのか?』

『そうさ……私が勇者ラブラ……皆を……世界を守る存在さ。』


私は言い切る。

ここまで強力な敵は今まで以上だ……ここは私がやらなければいけない。

するとそこになにかの違和感を私は感じたんだ。

そしてエレッソが笑いだす。


『クククッ………今いい所に我が主から連絡が入ったぞ……………。』


エレッソはそう言い出すと魔神ガネーシャは手にしていた杖を振りかざす。


『Ooooo………………………。』


すると私達の目の前の空間になにかの映像が現れる。

グオングオンと空間は歪み、そこに現れた空間映像……そこに現れたのはなんとあのザイアックの姿があったんだ。

すると映像に映ったザイアック。

それは以前会った時とはまた違う…まるで本物の世界の王のような雰囲気を感じる。


『クククッ……ひさしいな……勇者……ラブラよ。』

『ザイ………アック……………………。』


そう呟き震えたのはロイズだった。


『おお……そこにいるのはロイズ博士か。』


するとこの国の女王アディアは口を開く。


『貴方が……新国家の王ザイアック様ですか。』

『ほお!?よく分かったな……ケニージアの女王にして後の我が妻……アディアよ。』


だが、引き攣るアディアは続ける。


『この度の貴方の言動は世界でも遺憾の意を示す事でしょう……私への無礼な言動は置いておくとしまして、ですがこの国への勝手な侵攻…………そして聖獣様もこの国の獣人達への暴行は決して許されるものではありません!!』


するとニヤリと笑みを浮かべるザイアック。


『なにか勘違いしているようだな……アディア………今や世界での権威も得たワシにとって……ワシの一言は絶対……なのだ……この意味分かるか!?』

『そんな勝手な貴方の言い様を他の国々が認める訳などありません!?アメリスアード……ヨーロディア…………そして我が国ケニージアも貴方の様な人を知らぬ者を認める訳がないのです!!』


アディアがそういった瞬間。

見えていた画像が分かれる。

するとこの世界の国々の王の映像が現れる。

そこには名だたる世界の王達が映ったんだ。

だが、その王達の様子がおかしかったんだ。

そこへドワフロスが口を開く。


『アメリスアード国王……そちらはヨーロディア国王か……俺はブラズール国の一角……ドワーフ国王…ドワフロスだ………そしてここにいるのはエルフ族の女王…………エルフィーナだ。』


するとエルフィーナも口を開く。


『各国の王様方……私はエルフ族の女王エルフィーナと申します…………ドワーフ王と共に辺境地で民を守る存在です……そしてここにいるのがこの世界の希望……世界の勇者……ラブラ様です。』


二人とも小国ではあるとはいえ世界の顔という存在だったんだ。

そしてエルフィーナは続ける。


『皆様…ここで私から一言言わせていただきますが…世界を滅ぼそうとしている魔王の存在は皆様の知っての通りだと思いますが……魔王討伐という目的の為にこの世界にこうして勇者様が来てくださったのです!!』


エルフィーナはそう声を荒らげたんだ。

するとザイアックが口を開く。


『ほほお……それは面白い話だのお……………』


ザイアックは私を見つめそう呟いたんだ。


『今のこの世に魔王だと!?』

『なにっ!?』

『あの魔王が最後に世界に現れてから既に数十年は立つ……だがそれ以降…………全くといっていいほど見る事もなくなったではないか…こんな平和な世界に『勇者』の必要などないではないか。』


そう言い放ったザイアック。

するとアメリスアード国王が口を開く。


『我がアメリスアードも勇者の存在など必要ないかと思う……よって勇者は認めない。』


すると……そうだそうだと各国もその意見に同意しはじめる。

その声は私の心に不思議と響いてくる。

なんなのこれ!?

私の存在がこの世界に必要無いって事!?

どうして!?

どうして皆………………………………。

私は。

するとそこへザイアックの隣一人の男が現れる。


『おじいちゃん!!!???』

『『メギノス博士!!!???』』

お読みくださりありがとうございました。



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