シーン77女王アディアと聖獣様
『もちろん!!』
私の言葉に顔を上げる女王アディア。
目を潤ませた女王様はとても美しかったんだ。
すると女王様は口を開く。
『まずは攫われた者達を救う事が先決ですが……勇者様達が追う事を知っていて……しかも戦う際には人質にできると感えこの先もひとまず生かしておくでしょう……そして霊峰キリマジャーロの聖獣様にお会いするには選ばれし者でなければ決して聖獣様の元に辿りつける事はできません……それが聖獣アルビダイヤ様なのです。』
女王様の言葉に皆が納得の表情を浮かべていた。
するとアディアは更に続ける。
『こんな事をここで話すのもどうかとは思いましたが実はわたくしは元々……この国の貧困街で生まれました……そんなわたくしがここまでになったのはそれでもわたくしに優しかった貧困街の皆様でした……その頃の王はお金に貪欲で人を人とは思わないとんでもない王でした……街の人々はそんな政治になんとか耐え忍んでいました…わたくしも成長し…いよいよわたくしはこの国の政治に関わり王への意見が届く所までなんとか登りつめる事ができました……ところがある時……なんと王はいつしか世界の魔王に認められてしまいました………それからはこれまで以上に王の独裁国家になってしまいました……そこでわたくしは最後の希望と噂に聞いた聖獣アルビダイヤ様の元を訪れる事を決め……そしてそのお力を借り………わたくしは人々の力を借り戦を起こし……そしてこの独裁国家を討伐し……今の国家を新たに作ってきたのです………。』
すると女王様の言葉に言葉を添える『』
『女王様は僕達……街以外の部族達にも声をかけてくださり……国民の意見を聴き……そしてここまで平和で豊かな国までにしてくれたのです……この国アフリエイト……そして国家ケニージアの国民がこの女王様を誰もが感謝しています……僕だって女王様の為ならば……この生命も惜しくはないんだ。』
そう言いきった『コフィ』の目は凄く輝いていたんだ。
すると口を開く女王アディア。
『『コフィ』ありがとうございます……聖獣アルビダイヤ様はこの地における本当の神なのです……わたくし達国家の平和の為にお力を貸してくださった聖獣様の為にも……わたくし達ケニージア国家は今………ここで立ち上がるのです!!』
その時………背後の方から百人はいるだろうか………獣人兵士達が見えたんだ。
『女王様!?これは!?』
ロイズの疑問の声。
『もちろんこの状況はわたくしの力で見えました!!ですのでわたくしも聖獣様を守るためにもこうして兵に声をかけここへと向かってきたのです!!』
『女王様!!??城はどうされたのです!?』
コフィの驚きの声。
確かに彼の言う事も分かる………でもきっとこの女王様は国なんかよりも大切なものがあるのを知っているのだ。
この状況に兵士達にも何か思うところもあるのだろう……私達はそう思っていたんだ。
すると……一人の兵士が口を開く。
『この国は…元々が悪政だった……そしてこの女王がいたからこその国家だ…そんな我々国民の為に生命を張る女王の意思ならば………我々国民には女王様諸共の道を行く覚悟があるのだ!!なあ皆!!!???』
『ああ…もちろんだ!!!』
『『うおおおおおおおーーーーーーーーーーっ!!女王様のお心のままに!!!』』
そのあまりにも盛り上がる様子を見て私達は驚いてしまったんだ。
その時。
突然また何かの気配を感じた私。
すると女王様もまた驚きの声を上げる。
突然現れた何者かはキキッと叫び高速で移動し私達の元に近づいてくる何者か!!
その何者かに驚き慌てる兵士達。
すると声を上げるドワフロス。
『何者だ!?早すぎる!!??』
『確かに早い………これは僕でも捉えきれない早さか!?』
『まったく二人とも………ここは私に任せて!!???』
そう叫び魔法を詠唱しようとしているエルフィーナ。
すると私はその何者かの気配を読み取る。
『ん?あれは!?邪悪ではない力……邪悪な力ではなくむしろ聖なる力よりのその力…………これってまさか!?』
『聖獣様!!!???』
私がそう叫ぶと……………………。
何者かはキラリと目を輝かせ飛び上がる。
宙を舞いそして私達の目の前に着地してくる俊敏な動き。
すると着地したのはなんと一匹のおさるさん……これは………長いしっぽに縞模様が入っているおさるさん……これは………ワオキツネザル!?
するとおさるさんはみるみるうちにその形をモコモコと変化させていく。
そして。
あっという間に可愛い女の子へと変化したのだ。
『僕は聖獣アルビダイヤ……………皆の者……頭がたかーーーいぞおっ!!!』
『おおおおおおおおおおおおおーーーーーーーっ!!???』
この場に皆の驚きの声が響き渡ったんだ。
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