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勇者ラブラ伝説~私って実はちょっと凄いんだよ?~  作者: 黒羽冥


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シーン66速水の魔神韋駄天。

その男……あのザイアックの息のかかった殺し屋だという……そんな速水は私を攫うのが目的だと話す。


『そんな……皆を無事に解放してください!!』


私はそう訴えかける。

すると速水はメギノス博士が作ったという魔神具を手に構えている。

それは機械で出来た爪……だけどその発している力はなにか嫌な力を感じていたんだ。

すると速水は口を開く。


『この僕の魔神具は名を『風丸かぜまる』という……この魔神具には君同様にとある魔物が封じられているのさ……そんな魔神は僕と出会い僕の力になるべく生まれた魔神なのさ。』


そう言った速水……すると……速水の魔神具からユラリと何かが這い出してくる。

それは私達の目に映る魔神だった。


『クククッ…どうやら僕の韋駄天も君に何かしらの興味を抱いたようだねえ…滅多に姿を見せないんだよ…この韋駄天はね。』


そう話す速水。


『なら……これではどうだ!!!???』


そう言って発砲したのはロイズだった。

ドウッドウッドウーーーーーーーーーンっと激しい音を立て撃ったのは特大の炎の玉となり 速水とその魔神に飛んでいく。


『ファイアーボールね!!???威力はかなり大きいわ!!』


そう叫んだエルフィーナ。

そして巨大な火の玉は彼らを目指し飛んでいく。

すると速水はニヤリと笑う。


『こんな子供だまし僕には………』


そして魔神具を手に振り上げていく速水。

次の瞬間。

速水は魔神具である『爪』をスーッと振り構える。


『韋駄天。』


どーーーーーっと突然風を巻き起こしファイアーボールの炎諸共消えていく。


『なにっ!!??』


焦るロイズ………そんな彼をよそ目にエルフィーナが叫ぶ。


『それならこれではどう?数多の精霊達………私の声に耳を傾け……その力を貸してほしい………』


キラキラという冷気がエルフィーナの周囲に立ち込めていく。


『アイス………ロックス………ジャベリン!!!』


空中にて……冷気がやがて氷の粒手が集束され……そして数本の氷の矢が出来上がる。


『アイス…………………シュート!!』


ガガガガと氷の矢が宙から速水に向け放たれる。

しゅーーーーーーーーーーーっと凄い轟音を立て速水に襲いかかる。

だが速水は動こうともしなかったんだ。


『くらいなさい!!そのまま串刺しよ!!』


そう言い放ったエルフィーナ。

するとスーッと手を翳す速水。

その瞬間魔神が突然遮るよう速水の前に立つ。

そして。

パリンパリンっと音を立て氷の矢は叩き落とされる。


『炎も氷も効かないの!?貴方……本当に人間なの!?』


エルフィーナの声。

するとドワフロスが大剣を構え走る。


『うおおおおおおーーーーーーーーっ!?魔法がダメならこれならどうだ!!???』


大剣は速水を頭上から狙い落とされる。

速水は再び笑う。


『同じさ。』

『なにっ!?』


するとドワフロスの大剣をその魔神具にて食い止める速水。


『ふふふ……楽しい……実に楽しいなあ。』


おかしくなったかのようにそう声にする速水という男。


『くっ!?我が大剣を止めるとは……ドワーフの怪力をなめるなよ!?』


ぐぐぐっとその大剣に力を込めるドワフロス。


『フン……クククッ…君がどれだけの力を持っていようとねえ………。』


そう言い笑いながら速水は言葉にすると。

ごーーーーーっと彼らの周囲に激しい風が巻き起こる。

すると。


『はあああーーーーーーーーーーーーっ!?』

『うあああっ!!???』


ドワフロスのその巨体は風の風圧により弾き飛ばされたんだ。

あの巨体が吹き飛ばされるという衝撃、そしてドガッと地に転がるドワフロス。


『ぐあっ!?なんだと!?この俺が吹き飛ばされる風圧とは一体どうなっているのだ!?』


驚きが隠せないドワフロス。

すると速水は笑みを浮かべる。


『クククッ…どうしてこの俺があんな、か細い男などに?……そう思っているね?ドワーフの中でもその素晴らしい体格を有してる者など確かに中々いないであろう……そういった事実で考えれば確かに疑問だろうなあ……だが……答えは簡単だ……僕は例え君の体格だろうが……この周囲の全てを無に返せる程の力を有している……そういう事さ。』

『クッ………』


ドワフロスが唇を噛む。

そして。


『お前ら………ここはこの俺が何とかする………だから……ラブラ………未来の『勇者』を連れて……逃げろ。』

『ドワフロス!!??』

『ドワフロス!!貴方何を言いだすの!?』


ロイズとエルフィーナは叫ぶ。

すると再び大剣を握り立ち上がるドワフロス。

その姿はこの恐るべき敵の強さを身をもって知った事による行動だろう。


『コイツが殺し屋という事は本気で分かる……俺はだから言っているんだ。』


この一部始終を見ていた私。

いつの間にか……私はドワフロスの前に立っていた。


『君は……私が振り払う。』

お読みくださりありがとうございました。


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