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勇者ラブラ伝説~私って実はちょっと凄いんだよ?~  作者: 黒羽冥


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65/122

シーン65速水。

私は魔神の力で工場長を凍りつかせた。

そして、戦いが終わったかに思えたんだ……するとその時。

先程の誰かの声が再び聞こえる。


『いやあ……お見事お見事……………』


そう言いながら私達の前まで手を叩き現れたのは一人の男の姿だった。


『君は誰なんだい!?』

『ああ……この僕かい?』


そう、薄ら笑みを浮かべるその男。


『僕はこの世界で旅をする者さ……だけどちょっとした仕事をしていてねえ………とある依頼を受けてここに来たって訳さ。』

『とある依頼………だと。』


そう答えたのはロイズだった。

するとロイズを見て何かを思い浮かんだのか…その男は口を開く。


『お前は………ヒューマン族ではちょっとした有名人の魔導科学者の『ロイズ』ではないか。』

『ほう……この僕を知っているという事は……もしかして……メギノス博士の事も知っているのか?』


ロイズの言葉にニヤリと笑みを浮かべるその男……そして……ゆっくりと言葉を語り出したんだ。


『ああ………そりゃあ……知っているとも…………』


そう言った怪しい男。

私達は驚き……彼に言葉を詰め寄る。


『おじいちゃんを知っているの!?今どこにいて何をして…ううん!!元気なの!!???』


私は気がついたら声を上げていたんだ。

すると私の剣幕に驚きの表情を浮かべていた男。

そして………その表情は変わっていた。


『ほお…もしかしたらお前はあのメギノス博士の大切な孫娘だという娘なのか?』


男はそう問いかけてくる。

私はその声に頷く。


『そうだよ……私はメギノスの孫娘のラブラさ。』


私の声に…にやーーーーーーっと薄気味悪い笑みを浮かべる男。


『クククッ……そうかそうか………先程の技といい……あの機械兵器をあそこまで壊せる強さを持っていたかと思えばやはり君だったのか。』


今までの口調と雰囲気が一瞬でガラリと変わったその男。


『ならば僕はここで自分の正体を告げ……この力を見せなければならないようだねえ。』

『なにっ!?』


皆が驚き彼に目を向ける。

私にも彼から恐ろしいなにかを感じ取れたんだ。


『僕の名は……『速水はやみ』……今はこの世界で有名になりつつある……ゆくゆくのこの世界の支配者となるであろう男……ザイアック様の専門の………殺し屋……だ。』


恐るべきこの男の正体はあのメギノス博士に何らかの影響を与えその行方を知っているであろうザイアックという男の専用の殺し屋だと……語ったのだ。


『そうか……それならば僕の事を知っているのも仕方ない……だが……そのザイアックの指令で君がここまできたという事は……僕たちにとってはいい状況では無い事はわかる。』


そう言ったロイズはガチャりと銃弾をこめる。


『フン……その行動は何をするつもりだ?』

『うるさい……君がここへ何をしにきたのかがわかった以上……僕達は君の行動を止めるしかないんだ!!』

『そういう事なのね……ロイズ……それならば。』


ロイズに続きエルフィーナが速水に向かい攻撃態勢をとる。

すると背中の大剣を握り抜いていくドワフロス。


『速水とやら……貴様はここではどうやら招かれざる客だったようだな。』


三人は目の前の恐るべき何かの雰囲気を漂わせる速水。


『そうかそうか…………ならば……この僕の仕事を伝えよう…………一つは、ここにいる勇者ラブラをザイアック様の元へ連れていく事……そして、その邪魔をしようとする者を…………排除する事だ。』


その時。

何かの武器を手にする速水。

キラキラと光るその物。


『これはね……作成者は君のおじいちゃん……『メギノス博士』さ……そうだ……どの道ここで消される者共にも教えてやろう……今現在のメギノス博士の事を。』


私達はその言葉に行動を止めてしまう。


『そう、この武器もそうだが………彼には今………君の戦いを分析し、君の勇者としての力は確かに恐るべきものだ……魔神の力を使い……その魔神具という物を我ら側が手にすれば……この世界をも簡単に手中にできる……その魔神具を人工的に作り上げる技術を貴様らが知るメギノス博士はなし得ようとしているのだ。』

『そんな…師匠が……………………メギノス博士。』


ロイズもその言葉に驚きが隠せなかったみたいだ。


『おじいちゃんにそんな事を君たちはさせていたんだね。』


私はそう言いながらも魔神具を手にしている。

この魔神具を世界を支配するために使う為に無理やりおじいちゃん作らせてるのか。


『さあ、話は終わりだ………そこの勇者ラブラ一人は連れていく……そして他の奴らは…………。』


ニヤリと微笑む速水。


『ここで……皆殺しだ。』

お読みくださりありがとうございました。



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