シーン64忍び寄る悪。
私がそう叫んだその時。
機械兵器は次の砲弾の準備だろうか……ウィンウィンとモーターの回る音がしている。
『くそっ!?ここまで完成してたというのに不具合か!?』
工場長が叫び機械兵器になにかを投げつける。
それはなにかのスイッチの様にも見えたんだ。
すると…機械兵器はさもコントロールを失ったかのように暴動を始める。
『何?…何!?一体何が起こっているの!?』
『これはなんらかの影響であの機械兵器が暴走を始めたんだろうこれではきっとあの工場長ですらなんともならないと思うぜ!?』
エルフィーナの言葉にそう返すロイズ。
『じゃあどうすればいいの!?』
エルフィーナの声。
その時。
『はっはっは……いいぞいいぞ……そのまま暴れ回り奴らを全滅させるのだ……そしてこの偉大な我々の力をザイアック様に認めてもらい我々は昇進しこれまで以上の待遇を受けるのだ。』
笑いながらそう言葉を吐き出す工場長。
この人もここまでの事をしてきたことに罪悪感というものはないのだろう。
『じゃあ私が止めるよ。』
私はそう言いながら魔神具を手に構える。
『『ラブラちゃん!?』』
『なんだと?貴様ごときにあの我々の科学の推移の結晶である魔道兵器を倒すだと……………』
工場長は震える………そして。
『舐めるな!!!ああやって他の連中も苦戦をしているではないか。』
この時……すでにロイズとドワフロスはこの暴走した魔道兵器と戦っていたんだ。
『この機械兵器……戦闘と言うより……ただ暴走しているだけのようだな……』
『ああ……こんな何も思考のない相手など……俺達の敵ではない……。』
ロイズもドワフロスも魔道兵器の激しい猛攻にも冷静に戦っていたようだ。
『フン……こんなオンボロロボットなどに手こずるものか…………ラブラ………そろそろ。』
『分かった………あとは私に任せて、ドワフロス。』
私の魔神具から出てし魔神は………。
『魔神……馬頭………馬闘槍』
私の手に握られた魔神具は大きな槍。
そして私の背後には巨大な馬の魔神馬頭がいる。
『ぶももーーーーーーーーーーーーーっ。』
馬頭の叫びに焦り顔の工場長。
『こ……これが本物の………魔神……という奴なのか……!?こんなもの………我々ヒューマンが勝てる訳ないであろう!!???』
大声で叫ぶ工場長。
これは普通の人間にとってはとてつもなく恐怖なハズだ……。
その瞬間工場長はその場にへたり込む。
『あわわわ……………………………………………』
私はそれを見てふぅっと大きく息を吐く。
『工場長とかいう君………皆を傷つけた事………本当に許せない事なんだ……君にはもう戦う意思はないみたいだけど……このまま何もしないで反省して牢獄にずっと入ろうか!?』
私はそんな声を上げる。
その時。
『そうは…………いかないなあ。』
ここにいない誰かの声が聞こえる。
『誰!?』
すると私のその声に返すかのように聞こえてくる不思議な男性の声。
『おい……工場長……バリスタ……お前のこの行動全てザイアック様には既に報告がいっている……そんな情けなくそこの女子に戦いもせずに……逃げる………つもりではないだろうなあ?』
その声に驚き絶望的な表情を見せる工場長。
『ひいいいーーーーーーーーーーーーっ!?』
そう叫んだバリスタ。
すると……突然狂ったかのように取り乱す工場長バリスタ。
『うわっ!?俺は……俺はーーーーっっっっ。』
どーーーーーんと激しい音を立て起き上がる機械兵器。
そして私目掛け襲いかかる機械兵器。
キュイイイーーーーーーーーーーンっと轟音を立て襲いかかってくる。
私は馬闘槍を構える。
ヒュゴーーーーーーーーーーーーーーッと槍の先には青い光が収束していく。
次の瞬間………私はタンっと飛び出す私。
『なにっ!?ええい!!やってしまえ!!機械兵器!!!』
ドーーーーーーーーーーーーんと砲弾を構え私に向けてなにかを放とうとする機械兵器。
『しねえええーーーーーー!!勇者ああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?』
どぉぉおおおおーーーーーーーーーーんと放たれた激しい光。
私を包みこもうとする激しいエネルギー。
私が魔神具である槍を振り回す。
するとキラキラとした空気が光を包み込んでいく。
次の瞬間。
カキーーーーーーーーーーーーーンっと辺りに甲高い音が聞こえ………そして砲弾そして銃口が凍りつく。
『なにっ!?こんな………………凄まじい冷気…………だ…………………………………と。』
そう言い残し工場長ごと……機械兵器も私の放った馬頭の冷気により………凍りついてしまったんだ。
『ふぅ……………馬頭は氷の騎士なんだ……君も凍りつき…………氷の世界で反省しなよ。』
私の声が届いたかは知らないけれど…工場長と機械兵器は氷の像と化した…こうして戦いは終わったんだ。
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