シーン61精霊ツインズバトル。
私達は先へと進む。
そして森を抜けた先にはなんと確かにあの工場が存在していたんだ。
するとロイズが小声で話す。
『よし……じゃあ…ここから作戦開始だ……まずはアイツらの作業をストップさせる事から始める……そしてストップすればまずは中にいる作業員が混乱する……混乱するが原因の調査が始めるだろう……調査にはウンディーネとドライアードがいる上流の川にくるだろう……ウンディーネをしっかり守ってくれドライアード。』
『分かりました。』
するとロイズは続ける。
『そうなればそこから中の作業員のヒューマン達が外へと出てくるだろう……だがこの者達もきっとここでは何も知らされず魔草の開発と薬作りをしているだろう……この者達はなるべく傷つかないよう気絶させ眠らせる事にしよう。』
私もその作戦に納得できた。
そう……この工場のヒューマン達もあのザイアックのなにかの被害者になっているのだろう……そうおじいちゃん……メギノス博士もまたきっとこんな感じでその力を利用されているに違いない。
(おじいちゃん…………必ず助けるからね。)
私はおじいちゃんを思い出していたんだ。
すると初めに行動を起こしたのはドライアードちゃんとウンディーネちゃんの二人だった。
『いってきまあす!!』
『気をつけて!!ウンディーネちゃん!?』
そう叫び二人の精霊は自分達の作戦を遂行するために向かったんだ。
◇
◇
◇
ドライアード視点。
私はウンディーネちゃんと一緒に工場の上流へと進む。
『ウンディーネちゃん!?足元に気をつけて!』
私がそう叫んだその時。
私の足に何かの違和感を感じる。
そして次の瞬間。
私の視界に地面が現れる。
『きゃっ!?ヘブッ!!』
そのまま地面に顔からダイブした私。
顔面に強烈な痛み、そして次の瞬間。
何者かの手に捕まり私は転倒してしまう。
『ドライアードちゃんんっ!!』
『何かわからない!!いいからあなたは逃げなさい!!』
私はウンディーネちゃんにそう叫んでいた。
すると私の足を握っていたのは……なんと。
『半魚人』型のモンスターだったの。
『ドライアードおおおっ!?』
すると私を振り返り立ち尽くしていたウンディーネちゃん。
その目には泪を溜めてうるうるしていたの。
『こんな所で……何も出来ずにウンディーネちゃんを傷つけさせてしまったら……雷武様に失望されてしまう……それだけは………それだけはさせない。』
気がつくと私の魔力は大分回復していたの。
『さあ…………遊びはここまでだわ………精霊としての私の真の力を今こそ見せてあげるわ。』
まずは私の足に絡みつくアイツの足を。
『エアーフィールド。』
私の魔法の発動に周囲の風が集まりそれはやがて無数のカッターとなり飛んでいく。
スパスパっと斬られポトポトと地に落ちる奴の数本の足だろう何かが落ちる。
『あれは……そうか……奴が水の魔物……『半魚獣』』
『あいつ海からきたあのあ』
『えっ!?海水から淡水でも存在できる魔物、半魚獣!?噂では聞いた事があったけれど。』
『うんんん……』
私に説明してくれるウンディーネちゃん。
半魚獣とはなんとも珍しい魔物が。
そんな魔物が現れた……けれど。
ここには雰囲気がさっきまでとはまるで違うウンディーネちゃん。
それは私も同じだった。
マグラディアスが消えた事による力の解放。
私達二人は。
『水はねえ……綺麗なんだあ……だから汚したらダメなんだあ………………。』
ウンディーネちゃんがそういった瞬間。
川の水が揺れ始める。
ジャバジャバと動き出しそして。
その光景に驚きの魔物は身構える。
すると。
川の水がより激しく湧き上がってくる。
『あれは……なに!?』
私の声に水から何かが………いや。
水が姿を変え………なんと水龍が立ち上ったんだ。
『おお…………凄い。』
私はつい声を上げてしまった。
そして水龍は『半魚獣』を上から見下ろしている。
するとウンディーネちゃんはぴょんぴょん飛び跳ね始める。
『えっ!?』
『ぴょんぴょん!ぴょんぴょん…………わあーいっ!!』
遊び始めたウンディーネちゃん。
見るととても可愛らしい。
そして。
飛んだウンディーネちゃんの身体はスーッと水龍の本体に吸収されていくウンディーネ。
次の瞬間ごおおおおおーーーーーーーっと唸る水龍であるウンディーネちゃん。
その光景に震え出す『半魚獣』。
『さあ………悪いやつは……水が怒ってしずむううううう。』
逃げ出そうとする『半魚獣』
そして水龍のウンディーネちゃんはごーーーーーーーーーーっと『半魚獣』に襲いかかる。
『水神龍』
水龍は『半魚獣』を巻き込み食らっていく。
そして。
水の魔物は水龍に飲み込まれ……消え去ったんだ。
こうして私は水の精霊ウンディーネちゃんの真の力を見たのです。
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