シーン60マグラディアスの最後。
『おお…………凄い……………………………』
それはドライアード声のだった。
私達の目の前の恐るべき破壊者マグラディアスは消え去っていったんだ。
すると…消えていきながら私の脳裏に語りかけてくるマグラディアス。
『覚えておけ………俺はまた悪しき魂から……蘇ってくれる。』
『そんな事……知らないけど……また君と戦う事があったって……私は……負けないんだ。』
こうしてマグラディアスの脅威は去ったと……この時はそう思っていたんだ。
◇
◇
◇
『ありが……とうあ………………。』
そう声を震わせ呟いたのはウンディーネだった。
するとさっきまで全身を震わせるウンディーネの身体の震えがピタりと止まる。
そして笑顔を見せる彼女。
私達はニコリと微笑む。
するとドライアードが口を開く。
『ここから進んだ先にあのヒューマンが作った『工場』という建物があります……マグラディアスは倒されましたがここも滅ぼさなければこの工場を破壊しなければこの地の水は綺麗にはなりません……幸いそこにはヒューマンしかいないようです……まずはそこを潰しましょう。』
そう言い放つドライアード。
『ドライアードちゃん……………………』
『なんですか?勇者ラブラ様!!???』
『それを終わらせたらあの……また。』
『はい?』
不思議そうな表情を浮かべるドライアード。
すると自然に私の頬は熱くなってしまう。
その時エルフィーナが私の気持ちを察し代わりに話してくれる。
『ラブラちゃん……じゃあさっさと終わらせてしまいましょうねェ!』
ニヤニヤしながらそう話すエルフィーナ。
こういう時は本当に意地悪だなあと感じてしまう。
だけど確かに………ここは…やるしかない!!!
私がそう決意を新たにする。
すると。
ポヨヨンっと何かが勢いよく飛び上がる。
『ふあああっ!!みず……少し……きれい……なたよお!!』
楽しげに飛び跳ねたのはウンディーネちゃんだった。
そして見ていた仲間達も元気を取り戻しつあった 。
ドライアードちゃんもウンディーネちゃんもマグラディアスの能力に弱らされていたからだ。
するとドワフロスが口を開く。
『ラブラもそうだと思うが我々精霊からすればマグラディアスは最悪の敵であった……そんな奴が倒された今……我々は敵なし……ここから我が力も存分に奮ってくれようぞ。』
『いいわね!!私も魔力も半分以上持ってかれていたからね……ここからの戦いは安心していてね!』
すると首をまわし気合いを入れたのは……ロイズだったんだ。
『良し!!じゃあ皆…あの工場を壊滅させる作戦を発表する。』
こういった頭脳戦に秀でるロイズは語り出す。
『いいかい?どうやらあの魔薬草からあの薬を開発しているようだ……だからまずはウンディーネとドライアードにお願いがある。』
『うぬう!!さくせんかあ!わかったあ。』
『わかりました!!お任せください!!』
二人ともやる気が入ったようだ。
『エルフィーナは工場内部に行く僕の護衛を頼む。』
『わかったわ…………任せて。』
すると私とドワフロスに目を向けるロイズ。
『ドワフロスとそして……ラブラ………君達には工場内部にいるであろうヒューマン達を操っているであろう……内部の監視役の『BOSS』討伐をお願いしたい。』
『えっ!?他にまだ敵もいるって事?』
『ああ……これだけの施設……そしてバックにいるのはあの『ザイアック』だ………間違いなくあの工場を纏めあげる何かがいるに決まっている。』
そう述べたロイズ。
『確かに間違いなさそうだな……あの『マグラディアス』をも操ろうとしていたんだ……奴の復活にも何か関係してそうだしな。』
そういったのはドワフロス。
『となると……あのマグラディアスが言い残した言葉は間違いではなさそうだよね。』
私はそう告げる。
『『おおっ!?』』
私以外の皆が驚きの表情をしている。
『えっ!?えっ!!??皆どうしたの?なにか私おかしな事言ったかなあ?』
私はそう告げると。
『あははは!!!』
エルフィーナが笑い声をあげると。
ほかの皆がつられて笑う。
『えっ!?えっ!!???ええーーーーーーっtー!?』
『はっはっは!いいぞラブラ!!本当にお前は少しずつだが成長してきているみたいだな。』
そんな失礼な言葉を吐き大笑いするドワフロス。
『失礼だなあ…………』
私がそう言った瞬間。
ぐうきゅうるるるーーーーーーーーーーーっ。
『笑ったらお腹空いたーーーーーーーーっ。』
皆が大爆笑する。
だってお腹空いたらなるでしょう。
私が膨れていると。
目の前に小さな手が差し出される。
そして……その手の主のウンディーネちゃんがにっこり笑顔をくれる。
『ゆうしゃあ……これ食べてええ』
私はそんな素敵な笑顔に癒されたんだ。
◇
◇
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