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勇者ラブラ伝説~私って実はちょっと凄いんだよ?~  作者: 黒羽冥


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シーン54太古の魔物。

『マグラディアス……確かその名は古代の魔族から発生した魔王とはまた別の魔物だったハズ……黒き心から発生した天災とも呼ばれた存在だったハズ。』


そう言ったのはドワフロスだった。


『私も幼き頃……そんな話は聞かされた事があります……完全なる邪気から生まれし暗黒の存在……マグラディアス……でもそれは人々が息絶えかけた時、邪気がこの世界からも消え去り…邪気が無くなりその存在も消滅していったというこの私にとっても聞かされた言い伝えのようなお話でしたハズ。』


そう語るエルフィーナ。

そんなものが今更……私達にはそう言いざるおえない状況だった。


『ちょっとまて……あのマグラディアスが復活したとなれば……あの魔王も存在しているのだ……これはタダではすまないだろう…まさかそれを知っていてあのドラゴンはラブラをこの地に放ったというのか。』


そう静かに語るドワフロス。

するとロイズが続ける。


『それは確かに有り得そうな事実かもしれないね…だけど状況を見れば早めに対処できればまだなんとかなるのかも知れん……ここでなんとかアイツを食い止めるべきなのかも知れん…もしかしたらそれを見越してあのドラゴンはここへラブラを派遣したのかも知れないな。』


三人がいうマグラディアス。

それは世界の災厄と言われてる存在。

まだ私達にも何の情報も分かってはいないけれどその事態に危機を感じていた。

するとドライアードが口を開く。


『勇者様達……そのお考え………流石です……お見事と言わざるを得ません…実は……エルフィーナ様、ドワフロス様そして……ロイズ様のお考えの通り…ここに湧いたかの様に現れたあの魔物は……太古の魔物……マグラディアス……私達……原初の精霊達の匂いに引き寄せられ現れたあの魔物は世界に姿を現しました…そしてこの彼女達ウンディーネが初めの犠牲になろうとしています……そしてこの復活に関わるのがあの魔王ゼルドリス……そしてなんとヒューマン族の『ザイアック』という富豪の名の知れる所にこの脅威の魔物マグラディアスの存在が確認されつつあるとの情報を得ています……勇者様……勝手な頼みではある事は分かっています……ですが……どうか……どうか……私達……そして世界の為にそのお力を貸してはもらえないでしょうか!?』


涙ながらにそう強く訴えるドライアード。

するといつしかこの場から離れていたであろうウンディーネがよろめきながら戻ってきたんだ。

その姿は疲労し弱りきり震えるウンディーネがこちらに目を向けながら腰を下ろし震える。

するとウンディーネはなんとか震えながら立ち上がると、こちらに近づいてくる。


『あ……あ………あの………これ…………………。』


そう言いながら何かを差し出すウンディーネ。


『これは!?』


彼女が両手を広げて私に見せてくれたなにか。

それは数匹の小さなお魚だったんだ。

するとウンディーネは弱々しくニコリと微笑む。


『勇者様は沢山食べるって聞いた……お魚も汚れて死んじゃって……これしか取れなくてごめんなさい。』


泣きじゃくりながらそう訴えてくるウンディーネ。

このお魚は、こんなに小さな手で一生懸命綺麗な水を探して汚い水に汚れて毒されながらも私の為に捕まえてきてくれたお魚なのだろう。

私はそんなウンディーネに……心を打たれる。


『今は……こんな事しか……できないけど……水が綺麗になったら沢山………お礼……するから。』

『ウンディーネ…………………。』


私は彼女の前に立つと……彼女の手を握る。


『これ食べていい?』


私は精一杯の笑顔を向ける。


『うううぅぅ………………………。』


涙を浮かべるウンディーネ。

私は彼女を抱きしめていた。

こんなに……こんなにも………小さいけど優しいウンディーネ。

私はこの子を守ってあげるんだ。

心に湧きあがる強き私の闘志。


『私……いくよ……ウンディーネ……私がアイツを退治するからさ……だからさ……水が綺麗になったら……いっぱいご馳走してね!』


笑顔で言い放つ私。

ウンディーネの涙は次第に大粒の涙に変わる。


『うんんん……ありがとう……………。』

そして私達は上流………マグラディアスのいた場所を目指したんだ。

すると精霊ラムネが久しぶりに声を上げる。


『ラブラ…僕達精霊は個々の力は基本小さいんだ……だからその穴埋めの為に沢山の数の精霊が存在してる……ウンディーネだってそうさ……あいつの為にも僕も頑張るぞ。』

『ラムネ……分かった……私だってあの子を守るから。』

『ああ……ありがとう……僕は君の半身に慣れた事……今になって良かったと………』

『えっ!?なんて言ったの?ラムネ?』

『いや……なんでもない…………さあ行こう。』

『うんっ!!』


私達はこうして先を急いだんだ。

お読みくださりありがとうございました。

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