シーン47聖騎士の魔神。
私の目の前でドワフロスの身体を包み込むように魔法陣が解き放たれる。
私の目の前にバリアが張ったように私とドワフロスの間を激しい光の壁が遮る。
『ドワフロス!!???』
『『ドワフロス!!!??』』
『ぐっ!?ぐうぅぅぅ…………………………。』
苦しむドワフロスの姿。
私はその姿に思わず固まる。
次の瞬間…………。
どうにもならないこの状況。
その時……ドライアードが飛び出してくる。
ザワザワと辺りの風が吹き荒れる。
すると……飛び出したドライアードはドワフロスに向かいなにかを構え放つ。
『このまま簡単にそいつらの好きにさせない!!』
『馬鹿め!!貴様はさっきのようにはいかんぞ……次はその全ての力………存在事……吸収してくれようぞ。』
聖騎士フレイルがその杖を高々を掲げる。
それに呼応するかのように他の魔導師達の魔力も追撃されその魔法陣から光の壁が更に強化されていく。
ドライアードの放った魔力の閃光はやがて……。
なんと光の壁に吸収されいったんだ。
『なにっ!?』
『クククッ……言ったであろう……?どれほどの魔力を有せど……我らの力には遠く及ばない………』
『くっ!?ならば………はっ!?』
ドライアードがそう驚きの表情を浮かべる。
なんと魔法陣の力にドライアードもまた吸い込まれそうになっていた。
『クククッ…そうだ……我らのこの魔導具の前に……全員を捕らえてくれる!!!!!』
叫ぶ聖騎士フレイル。
そして。
『くっ!?皆さん……私が巻き込んでしまい……本当にすみません……もう。』
『逃げてえええーーーーーーーーーーっ!?』
そして叫ぶドライアード。
私達も動けずにいたその時。
突然辺りの雰囲気が変わる。
恐ろしい程の圧倒的なその力に辺りにいた誰もが……そして私もその力に辺りを見回してしまう。
『誰……………!?』
ドライアードが驚きの声を上げる。
そして聖騎士フレイルも言葉を投げかける。
『誰だ!?誰だお前は!!???』
困惑しながらそう言った『フレイル』。
その時。
上空から凄まじい視線を感じる。
そして皆が上空に目を向ける。
そこにいたのは深紅の巨大なドラゴンだったんだ。
すると気がつくと。
『なっ!?なにっ!?』
聖騎士フレイルがそう叫んだ瞬間。
魔法陣が消え去りそして……怪鳥……ドワフロス…そしてドライアードまでもが解放された事によりドサッと地面へとその身を横たえさせる。
『えっ!?き………君は……あの時のドラゴン。』
恐るべきその姿はさすがとも言うべき風格と力を感じる。
『ドラゴン………さま。』
気がついたドライアードがそうつぶやいた。
するとドラゴンが口を開く。
『ドライアードか……大丈夫だったか?』
『はい……ドラゴン様……いえ………雷武様……助けてくださり……本当にありがとうございます。』
目から涙を溢れさせ…そう呟くドライアード。
『ぐぬう……爬虫類風情が……この人智と聖なる力の前では何も出来ぬのだ……さあお前達……再度……このドラゴンを仕留めるのだ。』
するとドラゴンは口を開く。
『おい……人間……貴様がどれだけの力をもっていようが……どんな魔導具をもってこようが……この世界の三大ドラゴンの一角である『雷武』に手も足も出る訳もないのだ。』
『くっ……我ら聖騎士の誇り……今こそ見せてやろう……対ドラゴンの為の『切り札』をここで試してくれようぞ。』
ドラゴンに対しそう告げる聖騎士。
どこかドラゴンは身構えたように見える。
すると聖騎士『フレイル』は口を開く。
『我らが何も無くここまでくると思ったか?』
『なにっ!?』
『さあ……我が力をここで『解放』する……』
次の瞬間。
魔法陣からの光が再度点火されたように溢れ出す。
『こんな……もの。』
『雷武様っ!?』
ドライアードは雷武にしがみつき叫ぶ。
すると………何かを手にしていた聖騎士フレイル。
『これはこの僕に特別に作られたもの……そう……『魔神具』という武器だ……これがお前達の知る『メギノス』博士の手により作られたという武具………そこにいる勇者ラブラ………お前もこの力を持っていると聞いた…さあ……ドラゴンも……そしてそこの勇者も……皆まとめてこの場で我が力の前に……ひれ伏すがよい。』
すると…フレイルはその魔神具を振り上げていく。
『さあ………出てよ…………魔神『ホーリージェリーフィッシュ』よ……この魔神具『ホーリーランス』の名の元に………現れここにいる全ての者を殲滅するのだ。』
ずさーーーーーーーーーっと振り上げたのは奴の魔神具『ホーリーランス』。
振り上げた瞬間…………魔神具から飛び散る水しぶき。
『さあ…………ではお前達の力を無力化してやる……』
そう言った奴の背後には奴の魔神『ホーリージェリーフィッシュ』の姿がその巨大な姿をユラユラと見せつけていたんだ。
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