シーン42ドライアード。
私達はロッキンマウンテンへと向かう。
裾野まで着いた私達は麓の森から入山を開始する。
自分達の前にはあの兵士達が入っていった山。
それを考えると急がなければならない状況なのかもしれない。
でも先に存在するのはあのドラゴンなんだ…あのドラゴンが簡単に兵士達に討伐される事はないだろう……むしろ危ういのはドラゴンの元へ向かう兵士達なのだろう。
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『俺様はあのアメリスアード大陸へゆく……』
ふと…あのドラゴンの言った言葉が脳裏によぎる。
すると。
『ラブラ!?聞こえてるか?』
それはロイズの声だった。
『えっ?う……うん………。』
『なにか考え事?』
エルフィーナが私の顔を覗き込んでくる。
『う……ん……………ちょっとあの時の事が頭に残っていてさ。』
『そう……でもほら……ラブラちゃんだってあの時よりずっと冷静に戦えるようになってきたんですもの……そこまで深刻に考えなくても大丈夫よ?』
『うん……ありがと。』
すると私達の会話に入ってくるドワフロス。
『ラブラ………お前は油断さえしなければ絶対その実力は出せるんだ……大丈夫だぜ。』
『ドワフロス……うん。』
この三人は私をずっと見てきてくれたんだ…… 私もこの三人と入れるなら……きっと大丈夫だ。
私は改めてそう心に誓うと…再び歩き出す。
あのドラゴンとの再会…………その事に私は今迷いを消し進む。
◇
気がつくと辺りは大分暗い森の中まで入って来ていたんだ。
するとエルフィーナが口を開く。
『変ね……この森……ドライアードの気配が感じられないみたいだわ。』
『むっ……確かに森には必ず一体のドライアードが棲みつき……その森を形成しているハズなのだがな。』
エルフィーナの言葉にドワフロスがそう返す。
すると………。
バサバサっと突然私達の頭上の木々が揺れる。
次の瞬間。
ドサドサっという音と共に何かが落ちる音と共に落ちてきたものがあったんだ。
駆け寄る私達。
するとそこには……精霊である『ドライアード』が倒れていたんだ。
『えっ!?ドライアード!!???』
叫ぶエルフィーナはドライアードを抱き上げ声をかける。
するとハアハアと苦しげにうっすらと口を開くドライアード。
『大丈夫!?何があったの!?』
『あ……あなたは……エルフの……エルフィーナ……様……です…………か?』
『そうよ………私はエルフィーナ……この森の異変は私も感じていたわ……何があったのか………教えてくれる?』
エルフィーナの声に口を開こうとするドライアード。
でもとても苦しそうだったんだ。
『待って……その前に………。』
エルフィーナは彼女を抱きしめる。
すると……エルフィーナの身体は光り出す。
その光はドライアードの身体を包み込み……そして。
スーッと身体に光が宿っていくドライアード。
『ふぅ…………全回復までとはいかないけれど……精霊相手にはヒールは効果がないものね。』
そして目を見開くドライアード。
『はっ!?エルフィーナ様!!???』
先程まで弱々しかったドライアードは驚きそしてエルフィーナに向かい跪き頭を下げる。
『この森はあなたの支配下の森よね?それがこんなに荒れ果てる自体になっているなんて……これは何か起こったとしか私には考えられないわ。』
エルフィーナの言葉に俯いていくドライアード。
すると彼女はゆっくりと語り始めたんだ。
◇
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実はつい先程の事です…………。
この森にエルフィーナ様方がこの森に入る前に森への入森しようとする兵の一行がありました。
私はこの森の管理者であり……この森……ましては『ロッキンマウンテン』に入山しようとしている者達の管理も私が行っているのですが。
彼らが入ってこようとした時。
その中の一人にいような邪気を感じました。
私は邪気の元である一人の男から感じ………その者を排除しようとしたのです。
その時。
何かの力により私はいつの間にか力を失い気絶してしまったのです。
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『そこへ私達が来たって事なのね?』
『はい……エルフィーナ様……あの力は人間のソレではありません……しかもあの山には今あのドラゴン様がおられるのです……。』
『そのドラゴンはドライアード……あなたのお知り合いなのかしら?』
『ええ……私は……邪気を感じる力をもっているのですが……この森の近くに感じるようになり……実はこの事態をあのドラゴン様へと私は相談した所……この地に来てくださり……この先の山……ロッキンマウンテンにて何が起こってもいいようにこの森も含め守ってくださっております。』
私達に聞かされたのはあのドラゴンの事だった。
只者ではないあのドラゴン……そしてこの地に起ころうとしている何か。
私達は山へと向かう足を進めることにしたんだ。
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