表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者ラブラ伝説~私って実はちょっと凄いんだよ?~  作者: 黒羽冥


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/122

シーン37リーポの父親。

私達の目の前の遺跡の入口に立つ。

中からは恐るべき魔物の咆哮が聞こえる。


『なんだあの声は………?』

『分からない……だがタダならぬ魔物がいる事だけは分かる。』


ドワフロスの声にそう返すロイズの表情にも焦りの表情が見えたんだ。

だけど私達も意を決し遺跡内部への侵入を試みる。

入り口には施錠どころか扉もなく…誰の侵入も拒む事がないのは、やはり中に絶大な何者かが存在してるという証拠なのだろう。

私達はそーっと中の様子を伺う事にする。

先程の咆哮はないものの…中にいるであろう何者かの気配を感じていたんだ。

そしてゆっくりと歩を進める私達。

ひんやりとした風がどこからか流れ込み中は冷え込んできそうな状況だった。

異様な雰囲気に私達は無言で最奥を目指していく。

だけどやはり先程から私の魔神であるゴブリンナイトは何かが気になる様子であたりをキョロキョロと見回し続けている。


『大丈夫?もう魔神具になっておくかい?』


私の声にゴブリンナイトは不服そうな顔をしている。

私の事を守ろうとしてくれているゴブリンに私は頭を撫でる。

するとエルフィーナが口を開く。


『ラブラちゃんは優しいのね?私だったら皆総出で盾になってもらうわね。』


笑いながら話すエルフィーナだったけど私はそんな事はしたくはないのだ。

人間だって魔物だって痛いものは痛いのだ。

だから私は自分の魔神化してくれた魔物とは仲良くなる必要があるの。

そうやって魔神も強くなってくれると私も強くなるのだ。

そんな私をリーポ君も見ていた。


『父さんがあの奥にいるかも知れないんだ。』


そうつぶやくと、その手にしていた杖を握り…内部へと歩いていくリーポ君。

すると何かを見つけたリーポ君が叫ぶ。


『あれは!?』


そちらの方へ走るリーポ君。

そんなリーポ君の隣りを進んでいくガロウ。

するとリーポ君が立ち止まり何かを手にしていたんだ。


『これは………父さんの『魔物使いの首飾り』……やっぱり父さんはこの先にいるんだ。』


そう叫んだリーポ君はそのまま奥へと駆け出していく。


『いかん!!???』

『これは!!???おうわよ!!???』


ロイズ、エルフィーナもそう叫び彼の後を追う。

もちろん私とドワフロスも追いかける。

ガロウとリーポ君はリーポ君の父親の痕跡を追い洞窟内に無我夢中で駆けていく。


『凄いな……あのスピードはある意味彼らの武器なのかも知れないな……。』

『ロイズ……今はそんな事よりさっさとリーポ君達に追いつかなきゃ!!』

『そうだった!!リーポーーーっ!!』


だが…私達よりも素早い二人なのだがリーポ君の速さにはとても追いつけるものではなかったんだ。

リーポ視点


僕は走った……あれは父さんがつけていた母さんの形見の首飾りだったんだ。

そんなものがそこに落ちていたんだ。

きっと父さんに何かあったのかもしれないんだ。

そう思うと余計僕の足が早くなる。

すると隣りを走るガロウはクンクンっと鼻を鳴らす。


『ガロウ……近いのか!?』


僕はそう問いかけるとガロウは僕にうなづいたような気がしたんだ。


(あれ?こんな事今までなかったのにな。)


僕はガロウに違和感を感じながらも緊張させ耳を集中させる。

辺りの何かの変化をいち早く気づくように僕は集中したんだ。

すると……次の瞬間………地面に突然亀裂が走る。

そしてゴゴゴと鳴り始める地響き。


『なっ!?なにか…………………くる。』


どがあああーーーーーーーーっと僕の目の前の地面が割れそこから出てしなにか。

突然僕より遥かに高く巨大な何かが這い出してきたのだ。


『あいつはっ!?』


そいつは地中の怪物『デビルズサンドウォーム』。

地中を這い回りそして時々地上に出てきては街や国ごと破壊し人々を食らっていくという古代からのモンスターだ。

しかも脳が異常に発達しており、会話もできると言われるまさにモンスターだ。

僕は魔物使いとしてありとあらゆる魔物の勉強をするよう育てられてきた……そんな僕の父もこいつの話もしてくれた。

『なあ……リーポ……この街には昔から伝説となっている魔物が出ると言い伝えられてきたんだ……そしてそんな俺の父……そう、お前のおじいさんはそんな怪物を倒そうとして……その生命をこの国の為に……結果的には投げうったのだが……俺はいつか………お前のおじいさんの後を継いでこの地を脅かす『サンドウォーム』を退治してやる。』

『父さん!?でも、おじいちゃんはそいつにやられたんでしょ?父さんだって。』

『いいかリーポ……勝てるかどうかなんて誰だってやってみなくちゃ分からないんだ……父さんがアイツとお前が戦う事がないよう……父さんの代で終わらせてやる。』


父さんはそう言って僕の前から消えたんだ。

僕の父さんは魔物使いとして本当に凄かったんだ……でも……。

それなら僕が。


『やってやるうううーーーーーーーーっ!?』


そして僕の声が神殿内にこだましたんだ。

お読みくださりありがとうございました。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ