シーン32転移装置の先へ。
転移装置内の私達………。
私の視界は煌めく光によりパーッと周囲が発光した事により目が眩み眩しく映る。
これが博士の作った転移装置。
行く先は分からないけど…これがきっと博士が私達に示した道なんだ。
すると…私達の周りの光が急速に収まっていく。
『皆……どうやら着いたようだ。』
ロイズの言葉に私達は目を凝らすとそこもまたどこかの部屋の中だった。
『ここはどこなのか……まずはこの建物から出てみようか?』
私達は頷きロイズの後に続く。
そこにあったのは小屋の扉。
そしてゆっくりと開いていくロイズ。
私達の目の前に広がったのは………。
◇
◇
◇
これまでに見てきてない光景だったんだ。
大きな広がる大地。
でもきっとここもアメリスアードの大地なのだろう雰囲気は感じられたんだ。
するとロイズが口を開く。
『ここは……きっと博士がラブラの為に記した道……博士の所に行った時にドラゴンの話はしただろう?博士はラブラの為にドラゴンが飛んでいったというこの地に転移先を決めていたんだろうね…ここはアメリスアード『カールフォニア』さ。』
『カールフォニア………………。』
広がる大地……ここにあのドラゴンはいるのだろうか。
私達はその光景に目を向けていた。
『ここがドラゴンの飛んだ先か…………。』
私は耳を研ぎ澄ます……だけどここはシンっと静まり返りあのドラゴンの何かを感じる事はなかったんだ。
『ここの近くには…あのドラゴンはいないみたい。』
『そうか………でも何かがこの地にあるのかもしれない……まずはこの地の街でも探してみようか?』
『そうね……ならまずはどこか食事がとれる場所でも探してみましょうよ?ね!ラブラちゃん?』
『うんっ!!』
こうして私達は近くの街まで向かう事にしたんだ。
◇
◇
◇
『おお……ここがその『カールフォニア』っていう街なんだね?』
『ああ、そうさ……海もキラキラしてるとても綺麗な街さ。』
ロイズがそういったその時。
ふと、私の鼻に香ってきたいい香り。
これは。
海の香りに更に何かを焼いたとてもいい香り。
お腹を好かせる匂いが私の涎を誘っていた。
『うーーーーーーーん…いい匂いーーーーー。』
『本当ね………ラブラちゃんじゃなくても凄くいい香り………。』
『あはは……この街は特に海の幸が有名だからね!それに見なよ?沢山のレストランと宿屋で賑わっているだろ!?』
ロイズはそう自慢気に語る。
でも確かにロイズの言う通りだとは思う。
そうして僕達は街を歩いているとエルフィーナが口を開く。
『あ!そこの店に入ろうか?』
その声に私達も立ち入っていったんだ。
すると。
店の中は活気があり沢山の人々が笑顔で食事を楽しんでいた。
だが……なんと店の所々にはあの『ザイアック』のポスターも貼られているのを目にする。
ここにもザイアックの知名度は広まっているみたいだ。
だけど今は。
私達は席につき食事を楽しむ事にする。
『うーーーーーーーん美味しい。』
エルフィーナの笑顔。
私も美味しい海の幸についつい笑顔になる。
『んぐんぐ………おいひいねえ。』
『そんなにがっつかなくても逃げないよ』
苦笑いのロイズ。
すると……。
建物の外から大声が聞こえてくる。
『おおっ!?なんだなんだ!?』
『大変だ!!街で魔物が暴れてるらしいぞ!?』
そんな声が聞こえてくる。
私は目の前の食事を必死に食べまくる。
すると三人は席を立つ。
『んんっ!?はっはひ……ひふほ?(やっぱり……いくの?)』
私がうるうるとエルフィーナに声をかけるも……エルフィーナは笑顔で頷く。
実は、私はエルフィーナと一緒にいるようになってからエルフィーナが怒っているのも分かるようになっていたのだ。
そう……この美しい笑顔で頷く時……怒っている時は彼女の眉がぴくりと動くのだ。
(はあ………いくしかない!さっさと終わらせて続きを食べてやるうううーーーーーーーーー。)
私も立ち上がり店の外にでる。
するとその声は街の外れの方だった。
急いでそちらに向かう私達。
そこで目にしたものは。
大きな魔物。
ハイウルフだった。
『ハイウルフか………ん!?ヤバいな……目の前の少年……………ここは。』
グルルと唸るハイウルフ。
少年はあの魔物に襲われて動けなくなっているような状況。
ロイズが銃を手に構える。
それに気がついたのは魔物の前で震え見ていた少年だった。
『だ………ダメだ………やめてください!!』
叫ぶ少年。
するとこちらに目を向けるハイウルフ。
『なっ!?君!?何を言ってるんだ!?……ここはやらなければ……君が殺されるぞ!?』
そういった少年。
見るとその手には何かの杖を握っていた。
徐々に少年との距離をつめていくハイウルフ。
そして。
ガアアアーーーーーーーーーーーーッと吠えながら飛びかかるハイウルフ。
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