シーン30博士の待つ街へ。
私達はロイズの出身地『マイーラルミ』を旅立つ。
そんな私達の目的地はメギノス博士の元へ戻る事に。
するといつしか馬車を手配してくれていたロイズの親友『セオドア』。
『ロイズ……きっと『セオドア』はもう大丈夫だ。』
そういったのはドワフロスだった。
『ああ……僕もそう思っているよ。』
そう言ったロイズはニコリと笑顔を見せる……どうやら何か吹っ切れた様子。
私達は安心感を覚えながらメギノス博士の待つ『テキスーサ』へと向かっていたんだ。
そして私達がメギノス博士の元へ走っている頃。
ちょうどメギノス博士の元へ何者かが現れたのだ。
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小屋の前には数名の騎士達の姿が見える。
物々しいその状況に街中の人々が不思議そうな表情で何かを話しそれを見ている。
それは今のメギノス博士に対する街中の人達の反応だったのだ。
すると騎士達の中から代表者だろうか……一人が集団の中より出てくる。
男は扉の前に立つと声を上げる。
『我が名はこのアメリスアードの最果ての地『ワシリスト』王の名のもとにここへ馳せ参じた騎士団団長『ベノン』と申す……ここへいると聞く『メギノス』殿への通達である……でてまいるがよい。』
ベノンと名乗った男は言い放つ。
すると……ガチャリと開かれた扉。
中から現れたのはメギノス博士。
博士は扉からでると口を開く。
『何用じゃ?わしは『ワシリスト』王に何も用事はないのじゃがな。』
『メギノス博士……我が国王は貴方の噂を聞いておられた……昔の話だがその好調からずっと気にかけておられたのだ……………そこでとある話を耳にした国王は貴方に更に興味を覚えここに迎えに来たのだ。』
メギノス博士は何かを感じ、そして悟る。
(ラブラの話か……この国王の耳にも勇者のはなが伝わってしまったのか……ここは。)
『さあ……なんの事でしょうかのお……ここにはこの老兵が一人でひっそりと暮らしておるのじゃが。』
ニコリと微笑みこたえるメギノス。
すると『ベノン』がニコニコしながら口を開く。
『それは……我が王に対する博士の言葉……としてとらえても良いの………だな?』
するとメギノスは口を開く。
『もちろんじゃ……ここにはワシ一人しかおらぬ……それが気に入らぬと思うのであれば……このワシをどこにでも連れてゆくが良い……』
メギノスの声にじっと目を離さないベノン。
『ああ……ならば……我々と一緒に我が王の前でそうこたえるがよい。』
『ああ……わかった。』
こうしてメギノス博士は『ワシリスト』王の元へと連れていかれる事になったんだ。
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その頃……ラブラ達は。
『ふぅ……ラブラ……また君は強くなったね…本当に勇者にどんどん近づいてきたね。』
『ロイズ……うん……あのね……博士の私にしてくれた修行は楽しい修行なんだよ?だから私はいっぱい修行して少しずつ強くなったんだよ?』
『へえ…そうなんだね?僕にはそんな修行なんてしてくれなかったのに……ズルいなあのじいさ……いや……師匠は。』
ロイズの言葉が本音な事もあったのかもしれない。
『でもね…メギノス博士は本当に凄い人なんだ…そんな博士に気に入られ修行を受けているラブラは幸運だと思うよ。』
『そうなの!?そんな凄いおじいちゃんだったんだ。』
『そうそう…なんて言ったって……魔法を利用した魔道具っていう物を開発した第一人者がメギノス博士だからね………それに確か……若い頃はとある剣武術を習っていたらしいよ?』
『剣武術?それって私に教えてくれたやつかなあ?』
『そうそう…意外と博士強いだろ?』
『ああ……確かにおじいちゃんなのに卑怯でしょ?っていうくらいに強かった。』
『はは……僕は体験してないけどそれは凄いね。』
『うん。』
私がそう頷くとエルフィーナが問いかけてくる。
『あのセクハラおじいちゃんがそこまで凄かったなんてね?』
『確かにメギノス博士はそんな所もあるけどそんな事も気にならないくらいにすごい人さ。』
『確かに彼の噂は遙か遠く……我らの国ブラズールにまでその名は聞こえてきていた。』
そう言ったのはドワフロス。
ドワフロスもエルフィーナの国ブラズールまでもその声がきこえてきていたんだ。
『そうなんだね……皆が博士の事を知っているなんんて……やはり博士はすごいんだよね。』
私達が博士の話をしていると。
徐々に遠くに『テキスーサ』の街が見えてくる。
『おおっ!?見えてきたぞ!?』
『おおっ!!』
私はひょこっと馬車から顔を出す。
不思議と嬉しくなる私。
おじいちゃんって思って過ごした時間は私にとっては嬉しく優しい時間を博士はくれたいたんだ。
私達は馬車に揺られて………ようやく……博士の待つ街へと到着したんだ。
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