シーン24ロイズの戦い。
私達の目前でロイズとセオドアの戦いが……今……始まろうとしていた。
ロイズは手にした銃に弾丸を詰め込む。
ガチャリと聞こえた音が弾丸装填を物語る。
すると…ドワフロスが口を開き、私とエルフィーナに聞こえる声で呟く。
『あいつはな……俺たちの中で一番の頭脳をもっている………戦いにおいては力……そして魔力であれば俺やエルフィーナには及ばない………だが……あいつの戦いは凄い……と言わざるおえないものだ……きっとラブラ……お前にとっても参考になるぞ。』
『そう……なんだ。』
私はロイズとセオドアの戦いに視線をおくる。
彼らはその戦いに覚悟を決めているようだった。
『ロイズ……僕は幼少の頃からずっと君をみてきた…確かに君はメギノス博士を追いかけていた……確かにあの頃の僕達から見たら博士は特別で誰しもが憧れを持っていた…そしてそんな博士の背中を追うように君はいつも必死だった。』
『セオドア…………………………。』
『当時の僕だって確かにメギノス博士に憧れていたさ……だけど勉強でも…なんでも君は特別秀でていたさ……そしてやはり僕は君には勝てなかった……だから君をここで倒し……僕の過去を精算する。』
すると、セオドアは杖を振りかざしていく。
『この魔導具はねえ……人間の精神力を媒体に喰らい持つ者の力に変えてくれる魔導具……これがあれば…………僕は…………最強だ。』
そういった瞬間……セオドアの杖から闇が這い出てくる。
ズズズと這い出てくる闇は更なる魔物を生み出していく。
次の瞬間………グラグラと地面が激しく揺れていく。
『何だこの揺れは!!???先程までのアンデット達とは……違う力を感じる……………。』
『クククッ………こいつはさっきまでの魔物達とは全く違うもの……ロイズ……君を葬るために用意したとっておきの魔物………『アンデットデビル』だ。』
全てが骨でできた悪魔の姿をした怪物。
そんな強敵がロイズの前に現れたかと思った瞬間。
私達が倒したハズのスケルトン達の残骸がカタカタと動き出す。
『えっ!?!?これは一体!?』
『ラブラ……気をつけろ……こいつらは不死と呼ばれるアンデットモンスター共………術者が存在する限り倒してもこうしてまた復活してくる……それがこの魔物共だ。』
そういったドワフロスが大剣を振るい復活したアンデットであるスケルトン達を切り倒して行く。
私も負けじと聖剣を振りかざしスケルトン達を倒していく。
『はああああーーーーーーーーーーーっ!!ファイアーボム!!』
ドドドーーーーーーーーーーーーーーンと一気にスケルトン達を燃やしていくエルフィーナ。
『これではキリがないわね…………』
『これはやはりアンデット達の核を探さねえとな。』
戦いながらそういったドワフロス。
するとドワフロスはその目を先程現れた巨大な魔物へと向けられる。
『やはりアンデットの核はアイツの中か……。』
『どうすれば!?』
私達は再びロイズに目を向ける。
だが、どんどん地面から這い出し、溢れ出るアンデット達の攻撃を食い止める事でいっぱいだった私達。
◇
『クククッ……お前の友達達も中々やるじゃないか?』
『そうだな……普通に戦ったらあの三人に僕らなど決して敵わない……そんな強い仲間達だ。』
『ん!?それは君の事だろう?僕にはネクロマンサーというこの力があるんだ……弱いのは君だろう?あーちなみにこの僕にはそんな銃なんて効きはしない。』
『…………………………………?どういう事だ?……やって見なけりゃ…………………』
ロイズが銃を構える。
そして。
パンパンパンッと銃弾が数発一気に放たれる。
すると、ニヤリと笑みを浮かべるセオドア。
『それはね………』
セオドアは着ていた上着をバサリと脱ぎ捨てる。
そして銃弾はそのままセオドアの身体を捉える。
なんと身体に吸収されていった数発の銃弾……。
セオドアは笑う。
『ほおら………ね?今の僕にはそんなものは効きはしない………これが力の差というものだ。』
『なにっ!?』
『そんな銃ごときでこの僕を倒そうなんて……』
セオドアはそういうと杖を掲げる。
『デットエンド……………プレス。』
そう言い放った瞬間。
アンデットデビルはロイズの頭上に移動していた。
全身骨であるボーンモンスターのアンデットデビル。
そして………ロイズの身体を捕まえる。
『くっ!?なにっ!?これは!!???』
ロイズの叫ぶ声。
ドゴオオオーーーーーーーーーーーンっとアンデットデビルの身体はロイズを押しつぶしていったんだ。
『なっ!?ロイズーーーーーーーーっ??』
『ロイズ!????』
『ロイズーーーーーーーーーっ!!!??』
私達の前で…………ロイズはアンデットデビルの攻撃をもろにくらってしまったんだ。
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