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シーン18騎士オリバーの力。

刺客といったその男オリバー。

こいつはあの『ザイアック』の配下の一人。

黒い衣装に包まれたこの男はその手に武具を引き抜いていく。

そしてゆっくりと口を開いていく。


『クククッ……さあ初めはどいつが俺のこのサーベルの餌食になるのか……さあ?くるがいい』


オリバーは、にやりと微笑み構える。

男の構えに目を向けるロイズ。


「あの構えは……元は騎士か……………………。」


ロイズは知っているのだろう…言葉にする。


『ロイズ………騎士の事…知ってるの?』


エルフィーナの問いかけにゆっくりと口を開くロイズ。


『ああ……あれはここアメリスアードの辺境の地にある『ワシストン』という国の王家に伝わるとある騎士団に伝わる騎士の剣法………以前何かの書物で読んだことがある。』


すると『メギノス』博士が出てくる。

ゆっくりと建物から離れ男の元へと歩いていくメギノス博士。

博士を見るオリバー……するとニヤリと微笑む。


『クククッ……まさかこうしてまたここに来る事になるとは思わなかったがな……』

「そうか……やはり………我が大切な娘と……そして愛する孫娘を消したのは…お前だったのか。」


すると呆れたような表情を浮かべるオリバー。


『フン……俺はな…元々このアメリスアードの貧困街の生まれでな……そりゃあ貧乏な家で育ったのだ……それでも俺達は食う為に必死だ……食う為なら何でもした……犯罪だとて俺にとっては正義だった……俺は元々身体もでかく…喧嘩なども負け知らずだった……そんな俺に声をかけてきた男がいた…そいつは俺をまかしたら部下になれと提案してきたのだ……腕力には自身があった俺は承諾し……そして負けたんだ……それから俺は……男の部下となった……男はあらゆる武術魔法にも長けまさに最強を示してきた…そして俺は完全な男の支配下に入ったのだ……そして男への依頼が入り俺は『メギノス』………貴様の家族を消しさったのだ。』


男は……そう告げた。


『まあ……その依頼主が……『ザイアック』様だ。』


私達はやはり……と真実を確信したんだ。

すると…メギノス博士が口を開く。


『貴様ら……やはりワシの大切な娘と孫娘を消したのは………くっ。』


オリバーはヘラヘラと笑う。


「あーもうバラしちまった…………が……まあいい……この俺の『剣法』は俺のBOSSから直々に教わりこの身体に身につけたのだ……そして俺の『剣法……『サーヴィジュラ』』を見てこの世に残る者はいない……くらうがいい……そして全員……死ね。」


オリバーのサーベルが光り輝く。

次の瞬間。

ドドドーーーーーーーーーーーーーーーっと激しく大地が揺れ動く。


『はああああーーーーーーーーーーーっ…。俺の剣法によって貴様らは皆殺しだあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?』


それは男のサーベルから放たれた衝撃波だった。


「これは!!博士!?」

「ロイズ…………あのサーベルは騎士のそれ……衝撃波は本物じゃ!!???」


その瞬間。

ドワフロスが動く。


「うおおおおおーーーーーーーーーーっ!?」


ガキイイイーーーーーーーーーーーーーーンっと大剣で衝撃波をおさえるドワフロス。


「くっ!?こいつ……ここまでバカでけえ衝撃波を放つとは………確かに言うだけの事はある……うおおおおおーーーーーーーーーーーっ。」


ドワフロスは奴の超攻撃をその剣で抑えるがジリジリと押されていく。


「「ドワフロス!!!??」」


エルフィーナ……そしてロイズがドワフロスの背後にまわり背中をおす。

ところが。


「クククッ……俺の剣法はそうそう敗れるものではない……三人がかりだろうが………」


するとオリバーは更に闘気を込めていく。


『我が騎士の技を今………『サービックウォー』』


オリバーはそのサーベルを振るう!!

次の瞬間。

ドオオオーーーーーーーーーーーーーッとその衝撃波が爆発する。


「「うああああーーーーーーーーーっ!?」」


三人が吹き飛び地に倒れる。

ドサドサっと地に叩きつけられる三人。


「エルフィーナ!?ロイズ!?ドワフロス!?」


私は三人に近づき声をかける。

するとエルフィーナが口を開く。


「だ……大丈夫………よ……」

「エルフィーナ!?でも。」

「ラブラ……あなたはここへ来てきっと強くなってるわ……だから……自分を信じるの。」

『エルフィーナ!?』


するとオリバーは笑いながら声をかけてくる。


「さあ………三人はしばらく動けんだろう……このままメギノスも…そして……勇者も……このまま。」


オリバーのサーベルは赤い光を纏わせていく。


『させん………………………………………………………』


そう言って私を庇うように立ち杖を構えるメギノス博士。


『わしはもう……二度も……大切な者は失う事はせぬ……あの時手放したもの……もうわしは繰り返さぬ。』


博士が覚悟を決めた瞬間だったのだろう。

私は博士の前に出る。


『ラブラ!?』

『博士……そして皆……私は………………………』


聖剣を握る私。

目の前にはオリバーがいる。


『勇者の力……私はこれからだから。』


私はここからだ。

お読みくださりありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
オリバーとの戦いは一筋縄ではいかない。果たしてどうなるのか? 読んでくれてありがとうございます!
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