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シーン11魔導研究者メギノス

私達は海の旅をしていた……。

目指すはこの世界で一番大きい大陸っていっていたアメリスアードという国。

ここに行くといっていたあのドラゴン。

ドラゴンはこの地で何をしようとしているのか?

この地を破壊しようという話ではなさそうだったけど。


「おお……どうやら着いたようだな…アメリスアード。」


そう告げたのはドワフロス。

やがて見えてきたのは巨大な大陸……だが、その玄関口とは言えないほどの小さな港町だったんだ。


「おお………すっごぉぉおい」


私は思わず声を上げてしまっていた。

小さな港町ではあったけれど、見れば漁師達がいて人々には笑顔が見てとれたんだ。

そしてそんな港に私達を乗せた船はゆっくりと入っていく。


「おお……着いたようだな。」


そんな声を上げたロイズ。

街の人々が注目する中……船は停止していく。

そして完全に停止すると……錨が降ろされていく。


「よし……着いたようだな………ではいこうか。」


そして先頭をいくロイズ。


「ここから先頭をいくのは僕に任せていただきます……三人とも着いてきてください。」


ここの大陸を統治したいるのもどうやらヒューマン属であるという事。

ヒューマン属のロイズに任せるのが問題ないのだろう。

私たち乗船してた者達に歓迎の声を上げる中……私たちは彼の後に続いたんだ。

ロイズについて行って降りたのは小さな街という見た目の漁港だったんだ。


「ここは……………………………………?」

「ああ……このアメリスアードの小さな町でテキスーサという街なんだ。」

「そうなんだ…………」

「三人ともまずはこの街に住む僕の友人の所に寄ってみたいんだけどいいかい?」


そんな提案をしてくるロイズ。


「ロイズ………それって以前話していたあの博士の事なの?」


そう聞き返すエルフィーナ。


「そうさ……僕の友人でとある研究をしてきた博士なんだ……そしてそんな博士はある物を発見した……それをこのアメリスアードにきたら見せると言ってくれててね……僕は以前からここに期待と思っていてさ…きっとそこの小さな勇者ちゃんの役にも立つ情報が得られるかも知れないと思ってね……」


そう言って笑顔を見せるロイズ。


「いい考えだ……さあいこう。」


一言そういうと歩き出すドワフロス。

こうして私達はロイズの友人という博士の研究所へと向かったんだ。

すると私達は町外れまでやってきた。

そこには如何にも怪しげな建物が建っていたんだ。

私達は建物の前に立っていた。

ロイズが先頭立って扉の前に立つとノックをする。

コンコンッっという音を立てドアをノックするロイズ。

すると中から聞こえてきたのは渋い年齢のような声だった。


「………………誰だ!?」

「僕です!ロイズです……博士の元へ行ってみると手紙では言ってましたが急遽立ち寄れる機会が訪れたので来てみました。」


ロイズのその言葉にシンッと静まり返る部屋の中。

すると。

ガチャリと扉が開けられる音。

ギギギと開いていく扉。

そして姿を現したのは……白衣をきた老齢の男性だったんだ。


「おお………博士………ロイズです……貴方とは手紙で情報交換などをさせていただいてきましたがこうしてお会いできて光栄です。」


すると老齢だからだろうか…ロイズを足の先から頭まで食い入るように眺める博士。

博士は口を開く。


「おおおーっ!?お主がロイズであったか…よくここまできたのお……さあさあ…お供の者達もどうぞ……狭い所ではあるが入るがよい。」


そう興奮して私達を招いてくれる博士。

するとエルフィーナをみる博士の表情が一変する。


「お…………おおおおお………………………」

「えっ!?」


困惑するエルフィーナ。

そしてエルフィーナを見ながらぷるぷる震え出す博士。


「う………美しく長い緑の髪……そして鼻も高く光る唇…………………」

「えっ!?えっ!?」

「そしてこの……豊満な胸と美しいラインの尻…………これは…………ワシが長年求め続けてきたこの世の女神ではないか………」

「「ええーーーーーーーーーーーーっ!?」」


私達は叫んでしまう。

ニヤりと微笑む博士がエルフィーナに迫っていく。

そして一気に襲いかかろうと飛びかかる博士。


「さあ……触らせておくれーーーーーーー!?」

「いやあああーーーーーーーーーーーっ!?」


その時。

気がつくと、ぽかっ!!っと博士を殴り止めていた私。

頭を撫でながら私を見ている博士。


「老人相手に、なーにをするんじゃお主?」

「いや博士、やりすぎですってば。」


ロイズは宥める。

すると私をじっと見つめる博士。


「おおっ!?これはよく見ると女………そしてまさかロイズ…………この子は。」

「ええ…この子が…博士に習い……僕達が秘宝を発動させ召喚を行ないこの地に呼び寄せた…勇者……名はラブラといいます。」


すると博士の表情が変わる。


「そうか……勇者よ……よくぞここまできた……ワシは魔導研究者『メギノス』じゃ……よろしくの。」

お読みくださりありがとうございました。


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メギノスとの出会いは何を生むのか。ますます気になります!
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