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タイトル未定2024/10/29 18:51

●あらすじ


東京都練馬区に住んでいたある少年は、ある日、図書館で本を読んでいた際、トイレに行って戻ると、そこは異世界だった。転移してしまった少年、須藤優は元の世界へ帰るため、仲間を集めながら異世界で召喚術を研究するのだった。


●登場人物とプロフィール


須藤優すどうまさる

説明:物語の主人公。突如として異世界に転生してしまう。元々は平凡な高校生で、高校ではスクールカーストの中間層、友達の数も数人で、良くも悪くもないごく普通な生活を送っていた。

性別:男性

年齢:17歳(高校生)

身長:178cm

体重:75kg

趣味:読書

生年月日:2007年8月5日


●第1章


土曜日の昼、優は新書を読むために図書館へ向かっていた。


優「待ちに待ったこの日!やっと小売文庫の新作が出てきたか。」


優「毎日、こんなふうに本を読んでは読んで、読んで、読むだけ。友達はそれなりにいるけど、俺ってやっぱり変わってるよな。友達からは読書オタクだとか言われてるし。メガネからコンタクトにしたのは良いものの、彼女もいるわけじゃない。」


優「にしても、なんか物凄いこと起きないかなぁ。」


優はそう思いながら、図書館で新書を借りる前にトイレへ向かうのだった。


優「ふぅ、スッキリ…さてと、新しい本はどんなかな。って…は?」


トイレから出ると、そこは図書館ではなく、見慣れない中世ヨーロッパ風の景色。街には馬車が走り、獣人らしき人種が市場から果物を購入している。


優「おい、まさかこれって…物凄いこと、起きちゃった感じ?」


商人「お、兄ちゃん、見慣れない顔だな。てかなんだその服?笑。どっか遠くの国から来たのかい?」


優「あ、えと…はい。(やっべ、ここ最近全然人と話してねえからコミュ障炸裂しちまってる…)」


商人「お?なんか買ってくか?オスマスは初めてかい?」


優「オスマス?」


商人「なんだ、そんなことも知らずに観光か?ここはオスマス、キュプラリー政権が統治する、東随一の剣客大国だよ。」


優「…要は、異世界に転移したって感じか。俺はラノベ知らねぇけど、まあ友達から聞いた話で大体推測はつく。ったく、せっかく新しい本買おうと思ったのにな。」


商人「何をブツブツ言ってんのか知らねえが、買うのかい?買わないのか?」


優「ああ、俺、金持ってなくて…。」


商人「はあ?!いったいどうやってこの国に来たってんだよ。さてはおめぇ、最近よく聞く不法入国者って奴か?」


優「え?いや、違いますよ!」


商人「あ、そこの騎士さん!こいつ不法入国者です!」


周囲がザワつく。


群衆「え、なになに?おい、なんだ?」


アリベル「何?!おいお前!入国許可証を見せろ!」


優「くそ!なんだってんだ!」


優は裏路地に逃走する。


アリベル「おい、待て!」


優「ハァ…ハァ…なんなんだよ。俺が何したってんだ?」


チンピラ「おーい、そこの君、もしかしてお前もスパイか?」


優「ん?いや、俺はたまたまこの国に…。」


チンピラ「ちょうど良かった、匿ってやるよ。俺はこの国で人身売買を生業としてる組織の一員だ。」


優「ああ、そうか。」


優「俺は善人でもなんでもない。割と自分に危害がなければ、人が死のうが特になんとも思わないたちの人間だ。だから今もこうやって、犯罪者だと勘違いされてるんだろうな。」


優「でも、犯罪者を見逃すほど腐っちゃいない。」


アリベル「ちょっと待った。」


チンピラ「ヒィ!?」


アリベル「お前、今の話は本当か?」


チンピラ「いや、違うんです!こいつが…。」


アリベル「よろしく頼むよ。」


騎士A「はい。」


チンピラは騎士団に連れて行かれるのだった。


アリベル「私は騎士だ。君、さっきの話だと、不法入国者ってわけでも無さそうだね?」


優「え?はい。」


アリベル「そうか、勘違いしてすまなかった。君のおかげで捕まえることができたよ。お詫びと言っては何だけど、行く当てが無いんだろ?僕の騎士団に入らないか?さっきのセリフ、生半可な人間じゃ到底口にすることはできないよ。」


優「まあ、確かに行くあてもないので、入ることにします。それは良いんですけど、この国に図書館ってありますか?」


アリベル「ああ、あるよ。ちょうどベルスト区に大きな図書館がね。」


こうして優は1人でオスマスのベルスト区大図書館に向かう。


優「落ち着け俺。来ちゃったもんは仕方が無い。まずは情報収集だ。この世界についてもっと知り、最終的には元いた日本に帰還する。」


百科事典の内容「この世界には、ベルー大陸とアテナ大陸の2大陸があり、ベルー大陸を西世界、アテナ大陸を東世界と呼ぶ。ベルーアテナの間に広がる巨大な海洋をペノス洋という。世界では魔法が発展しており、魔法の力によって豊かな世界が保たれている。」


優「なるほど、だいたいこの世界の仕組みが分かった。やはり魔法があるってことは、俺が元いた世界に帰る魔法もあるのか?仮に帰れなかったら、俺はこの世界で永遠に生きて行かないといけないのか?」


優は不安になりながらも、深呼吸して気持ちを切り替える。


その翌日、優はアリベルに呼び出され、アリベルが指揮するポーリー騎士団で訓練を行う。


教官「良いか!我々騎士団は、オスマスの安全を守り、何より人民の命を大切にするのがモットーだ。」


教官「良いか、新入りはまず剣の扱い方から学んでもらう。その次に基本的な騎士団の仕組みを学ぶんだ。お前にはこのバルソックが似合いそうだな。」


優「はい。初めてですが、頑張ります…。」


教官「ん?もっと声を上げろ!」


優「は、はい!(その場の成り行きで騎士団に所属したが、元いた世界に帰るために剣術なんているのかよ…。)」


バルソックは青色の短剣で、優のような筋力や経験の少ない若者にはピッタリの代物だった。


訓練を終えた優は、ポーリー騎士団の仲間とともに食堂で昼食をとることになった。食堂は賑やかで、騎士たちがテーブルを囲みながら笑い声を上げていた。周囲を見回すと、戦闘用の鎧に身を包んだ者もいれば、軽装で身軽そうな者もいて、全員が様々な武器を携えていた。


優「(異世界に来たとはいえ、こんな場所で騎士団の一員として食事をとることになるなんて…。高校の昼休みとはまるで違う雰囲気だ。)」


そんな優に、スロースが話しかけてきた。


スロース「よう、新人か?騎士団は初めてらしいな。アリベル団長から聞いたが、随分と腹の座ってる奴らしいじゃないか。その歳で若くして騎士団に招かれるのもなかなか珍しい。」


優「はい。そうなんですか?」


スロース「当たりめぇよ。ましてやアリベル団長から直接の推薦と来たもんだ。そりゃもう騎士全員お前に期待してるよ。」


そのとき、騎士団の一角からひとりの青年が優の席に近づいてきた。彼はアリベルの右腕と噂されるレイ・カルドと呼ばれる男で、騎士団内でも恐れられている存在だ。


レイ「お前が新人か。アリベル団長から推薦されて来たって聞いたが、本当か?」


優は少し緊張しながらも、堂々と頷いた。


優「はい。アリベル団長に声をかけていただきました。」


レイは優をじっと見つめた後、にやりと笑った。


レイ「そうか。なら、一度手合わせしてみたいところだな。お前の実力がどれほどのものか、確認させてもらいたい。」


スロース「おいおい、まだ新人なんだから手加減してやれよ、レイ。」


レイ「心配するな、手加減くらいはするさ。」


優はこの異世界で生き残るための術を学ぶ必要があると考え、レイの提案に応じることにした。


優「分かりました。よろしくお願いします。」


翌日、訓練場にて


レイとの手合わせが始まると、周囲には騎士団のメンバーたちが集まり、見守っていた。レイは冷静に剣を構え、優に隙を与えない構えを見せる。


レイ「さあ、かかってこい。」


優は初めての実戦に緊張しながらも、バルソックを握りしめて前に進み出た。レイの動きは素早く、優が剣を振りかざすと、あっという間にカウンターを放たれる。


レイ「その程度か?アリベル団長から推薦された割には、まだまだだな。」


優「くっ…!」


レイの手加減された攻撃にすら翻弄され、優は体勢を崩しそうになった。だが、その瞬間、頭の中にふとしたひらめきがよぎった。


優「(ここで引き下がるわけにはいかない…異世界に来たからには、生き残るための力を手に入れるんだ!)」


勇気を振り絞り、優は再びレイに向かって突撃した。


レイ「おっ、少しは目つきが変わったな。いいぞ、その調子だ!」


レイは優の意気込みを感じ取ると、再び攻撃を仕掛けた。優は攻撃をかわし、わずかな隙をついて剣を突き出すが、レイの動きは鋭く、すべての攻撃が空を切った。


優「(こんなにも強いのか…!これが騎士団の実力なんだな。)」


レイ「動きは悪くない。ただ、力任せに振り回すだけじゃダメだ。もっと自分の身体を信じて動け。」


優はレイの言葉を聞き、冷静さを取り戻そうと深呼吸をした。無駄な力を抜き、剣の重さと自分の体のバランスを感じながら構えを取る。そして、再度突撃を試みる。


優「はっ…!」


優の突き出した剣は、今度はレイの予想をわずかに外れ、かすかにレイの肩に触れた。


周囲の騎士たち「おおっ…!新人にしてはやるじゃないか!さすがはアリベル様の推薦役だ!」


レイ「フフ、悪くない。もう少し成長したら、俺と本気の勝負ができそうだな。」


そう言うとレイは、手を差し出して優を労った。優も手を握り返し、ほっとした表情を浮かべた。


その夜、ポーリー騎士団の寮にて


優は騎士団の寮で一人、今日の訓練を振り返りながら考え込んでいた。異世界での生活は、自分がこれまで経験してきた平凡な日常とは全く異なり、次々と困難が待ち構えている。しかし、ここで培う知識や経験が、いつか自分を元の世界に戻す手がかりになるかもしれないという期待もあった。


優「(この世界に来てまだ数日だけど、いろんなことを学んでいる気がする。俺には帰りたい場所がある…けど、ここで仲間ができてしまうと、帰るのが少し寂しくもなるのかもしれないな。)」


そのとき、ノックの音がして、スロースが部屋に入ってきた。


スロース「おい、新人。騎士団長から伝言だ。明日、オスマスの東の森でちょっとした任務がある。お前も来るようにってさ。」


優「任務?俺も参加するんですか?」


スロース「そうだ。お前がどれくらい役に立つか、団長が直接見たいらしいぜ。まぁ、気楽に行こうぜ!」


スロースは優の肩をポンと叩き、励ますように微笑んだ。


●第2章


翌朝、オスマス東の森


騎士団の一行は、任務のために森の奥深くへと足を踏み入れた。木々が生い茂り、霧がかかったような静かな雰囲気が辺りを包んでいる。優は初めての任務に緊張しつつも、仲間たちとともに進んだ。


アリベル「この森には、最近人里を襲う魔物が出没しているという情報がある。皆、油断するな。」


優「魔物か…異世界らしいな…。」


隊列を組んで歩く中、遠くから低い唸り声が響き渡った。そして、茂みの中から現れたのは、体が大きく、鋭い牙を持つ獣のような魔物だった。


スロース「来たな!優、ビビるなよ!」


優「(やれるのか、俺?でも、ここで逃げるわけにはいかない!)」


優は恐怖を感じながらも、剣を握りしめ、魔物に立ち向かう決意を固めた。


優は魔物を目の前にしながら、心臓が早鐘のように鳴っているのを感じた。だが、仲間たちの背中が目に入ると、不思議と恐怖が和らいでいった。


スロース「優、まずは俺が囮になる。お前は後ろに回って隙を狙え!」


スロースはそう叫ぶと、魔物の正面に立ち、剣を振りかざして挑発を始めた。魔物はスロースに向かって吠え、鋭い爪を振り下ろす。


優「(今だ…!)」


優は素早く魔物の背後に回り込むと、全力で剣を突き出した。


優「はあっ…!」


剣は魔物の硬い皮膚にかすかに食い込むが、致命傷には至らなかった。魔物は激怒し、振り返って優に向かって突進してきた。


アリベル「優、下がれ!」


アリベルが素早く前に出て、魔物の攻撃を受け止める。アリベルの剣技は優とは比べ物にならないほど鋭く、魔物に的確な一撃を与えて怯ませた。


アリベル「さすがに一人で倒すのはまだ早いかもな。でも、その勇気は大したものだ。」


優「…ありがとうございます。」


優は息を切らしながらも、仲間たちのフォローに感謝し、少しずつ戦い方を学んでいる実感を得た。


森の奥での休息


戦闘が終わり、一行は森の開けた場所で一息つくことにした。優はまだ手が震えているのを感じながらも、なんとか平静を保とうとした。


スロース「初めての戦闘にしては、よくやったじゃねぇか。お前、根性はあるな。」


優「いや、正直言って、怖くて仕方なかったです。」


アリベル「それでいい。恐怖を知ることが強くなる第一歩だ。慣れだけで戦う奴は、いずれ痛い目を見るからな。」


アリベルの言葉に優はうなずき、自分が今立っている場所の重さを改めて実感した。この異世界で自分がどう生き抜くべきか、少しずつ見えてきた気がする。


その夜、騎士団の宿舎にて


優は森での任務を終え、騎士団の宿舎に戻ってきた。疲れた体をベッドに横たえ、目を閉じると、自分がここに来る前の平和な日常が脳裏に浮かんだ。家族や友達と過ごした日々、本を読みながら夢見ていた冒険。それが今、現実として目の前にあることに不思議な感覚を抱いた。


優「(俺が元の世界に帰るためには、もっと強くならないといけない。自分の力で、この世界の知識や力を手に入れて…そして、帰る方法を見つけるんだ。)」


その決意とともに、優は深い眠りについた。


翌朝、図書館での研究


翌日、優は再びベルスト区の図書館に向かい、異世界の知識を得るために書物を読み漁った。彼の興味は「召喚術」に向いており、それが元の世界に戻るための鍵になるのではないかと考えていた。


優「召喚術についての本は…あった、これだ。」


本を手に取ると、優は熱心にページをめくり、召喚術の基礎知識や応用方法について学び始めた。だが、簡単に理解できるものではなく、複雑な魔法理論や膨大な準備が必要であることが分かった。


優「(召喚術がもし使えたら…でも、これを完全に理解するには相当な時間がかかりそうだ。)」


レイ「よぉ、優。何を読んでるんだ?」


不意にレイが声をかけてきた。彼も図書館で新しい知識を得るため、ここに通っているようだった。


優「あ、レイさん。召喚術について調べてたんです。元の世界に戻る手がかりにならないかと思って。」


レイ「なるほどな。でも、召喚術ってのはリスクが高いんだぜ。特に異世界からの転移を試みるような召喚は…失敗すれば、命の保証はない。」


優「それでも、やるしかないんです。」


優の目は決意に満ちていた。レイもその覚悟を感じ取り、少し考え込むように沈黙した後、ふと笑みを浮かべた。


レイ「なら、俺も手伝ってやるよ。仲間が必要なら、いつでも頼ってくれ。」


優「ありがとうございます、レイさん。」


優は、少しずつ異世界での生活に適応し、仲間たちと共に成長していく。そしていつか、元の世界に戻るための力を得る日が来ることを信じ、彼の冒険は続いていく。


●第3章


優はある日、ベルスト区の街中を歩いていると、路地裏で揉め事をしている男女の2人組を発見する。


優「(なんだ?喧嘩か?)」


コナー「だから、お前の足が遅いんだろ?!」


マコ「しょうがないじゃん!生まれつきなんだもん!」


コナー「だからお前は…落ちこぼれなんだよ!」


コナーは路地裏のゴミ箱を蹴り飛ばし、それがマコの腰に当たる。マコは倒れてしまう。


マコ「いった…。」


優「おい。何してんだ?」


コナー「あ?お前には関係ねえだろ。引っ込んどけよ!」


優「いや、関係あるさ。それにお前、女の子をいじめるもんじゃないだろ。」


そんな中、コナーは優の胸についているポーリー騎士団の紀章を発見する。


コナー「って、お前…そのバッジ…まさか騎士団か?」


優「そうだよ。だから関係あるって言ってるだろ?喧嘩ってのは、互いの話し合いで解決するもんだ。少なくとも手を出すのはやめとけよ。」


コナー「…マコ、悪かった。立てるか?」


マコ「…うん。私もごめんね。足、遅くて。足引っ張っちゃって…。」


マコは涙目になりながら、コナーに謝罪する。


優「で、何があったんだ?」


コナー「実は…。」


2人は病弱な母親のため、人気の薬局に薬を買いに行っていた。病弱な母親の遺伝子を片方だけ受け継いだのが、コナーの妹であるマコだった。そんな中、マコの足が遅く、くたびれかけ、薬局に到着した頃には、薬は売り切れていたのだった。


優「なるほどな…。確かに、母親を想うばかりに妹に当たってしまうのは分かるよ。でもさぁ…そういうのは兄妹が協力してこそ、お母さんのためにもなるんじゃないか?お前が親だったら、子供が自分のために喧嘩してるところなんて、見たくないだろ?」


コナー「ああ…。でも…このまま薬が買えないと、母さんが死んじまうかもしれねえんだ…。」


優「そんなに重い病気なのか?」


マコ「お母さんは、生まれつき病弱なわけじゃなくて、数年前にお父さんと一緒にダンジョンに行ってた冒険者なんです。むしろ、昔は剣技の天才として周囲から一目置かれるような存在でした。でもある日、迷宮でお父さんがグレーマっていう魔物に殺されちゃって、お母さんは取り乱して攻撃したらしいんですけど、結局敵わなくて、お母さんは脊髄に後遺症を覆ってしまいました。なんとか迷宮を脱出してお父さんの遺体を家に運んだときには、兄は次の日の朝までずっと泣いてて、眠れない日々が続きました。そんな中、お母さんが妊娠していた私に先天的に性質がうつっちゃったんです。」


コナー「母さんは結局、それで冒険者を辞めちまったんだ。俺もどうしたら良いか分からなくて…。」


優「そりゃあ辛いな。コナーだっけか。お前、ポーリー騎士団に入らないか?」


コナー「え、なんで俺が…。」


優「両親の仇を討ちたいんだろ?だったら、身体も強い男のお前の方が適任だろ。」


コナーはポーリー騎士団に入団する。


その日の夜…ポーリー騎士団の本拠地にて、優はありベルの部屋を尋ねることになる。


ノックをする音


アリベル「お?なんだい?」


優「あの…。」


アリベル「おお、優じゃないか。どうしたんだ?」


優「今日、ポーリー騎士団に誘った少年の話なんですが…。」


アリベル「ああ、話は聞いたよ。素質はあるそうだね。もちろん、騎士団に勇敢な者が入団するのは僕も歓迎するよ。」


優「俺なんかが、勝手に勧誘しても良かったんでしょうか。」


アリベル「君は少し、自分のことを過小評価しているようだね。」


優「過小…評価?」


アリベル「優が元いた世界を、僕は知らない。でも、何も分からずこの世界に転移してきて、そんな中見ず知らずの他人を助けようとすることができる、そんな余裕を、君は持っているんだよ。それこそが、力でも技術でもない、騎士団に必要な、本当な人材なんだ。」


優「なるほど…。なんか、元気が出ました。ありがとうございます。」


優はアリベルの部屋を退室する。


アリベル「あの子は将来化けるだろう。召喚術なんてものも、伝説に近い存在だから、きっと、彼はもう戻れないのかもしれないな…。」


騎士A「アリベル様…!(扉を開ける音)」


アリベル「ん?どうした。」


騎士A「先程、ベルスト区に魔物によるスタンピードが発生し、ベルスト区で現在、大量の犠牲者が出ています!すぐに援護を!」


アリベル「何?!分かった、すぐ行く!」


その頃、優はトイレに行っていた。


優「なんだ?なんか外が騒がしいな。」


ベルスト区にて


プーマ「へへへハハハ!もっとやれ!」


キャァー!グシャッ!


騎士「くそ、こいつら、何度倒してもキリがねぇ!」


騎士「ウワァ!!」


魔物による殺戮を目の当たりにするアリベル。


アリベル「これは…。なんてことだ…。」


レイ「パースケロン!」


ゴブリン「ウギャア!」


アリベル「レイ、これは一体どうなっている?何があった!」


レイ「アリベル様!先程、区内の正門にてモンスターによる襲撃があり、門番が敗れました。何者かによる指揮だと思われます!」


アリベル「ふむ…ざっと5,000といったところか。」


アリベルは強力な覇気を身体に纏う。


モンスターたち「?!」


アリベル「アッシュスピア!」


アリベルの剣技により、ゴブリン、トロール、オークなどのモンスター数十体が一瞬にして倒れる。


住民「キャァー!助けて!」


ゴブリン「ぐへへへ!」


騎士「そうはさせん!ハァ!」


騎士「大丈夫ですか!避難所にお逃げ下さい!」


アリベル「まいったな…。さすがにこの数は…多すぎる!ベルスト区に生息する魔物の総数も2万体程度だと言うのに…。これは魔物を操っている大元を倒した方が速いな。」

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