失ったものは・・・
???
わからない
ここはどこだ
暗い
恐い
嫌だ
男はハッと何かを思い出した
男の顔が真っ青になった
すべてをおもいだしてしまった
天気は雨。
歳は30代後半、無職で大柄な男が人気のない道路を傘をさして歩いていた。
彼の名は島田仁志。最近職を失ったのが原因で妻と別れ一人寂しく歩いていた。
もう嫌だ・・・
最悪だ・・・
彼の頭の中はこの言葉の繰り返しだった。
すでに彼は人生をあきらめていた。
俺はなんなんだ?
次の瞬間
記憶が飛んだ
え・・・
何が起きたんだ?
気づいたらここにいた。
しばらく時間がたって彼は思い出した。
そうだ俺は確かあの時ぼーっとしていて周りが見えなかった、そしたら車のクラクションが聞こえて・・・。
俺は死んだのか?
そんなバカな
男は職も妻も失い最後には自分まで失った