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何でも出来る親友がいつも隣にいるから俺は恋愛が出来ない  作者: 釧路太郎


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第九十六話 消極的になっているお姉ちゃん

 お姉ちゃんとお兄さんの仲を深めようと企画したこの旅行なのに、お姉ちゃんは全然お兄さんと仲良くしようとしないんだよね。せっかく海に来てるんだし、もっと積極的にお兄さんにアピールしてもいいんじゃないかなって思ってたんだけど、今までアピールし過ぎていたからここではちょっと距離をあけてみる作戦に出るって、完全に逆効果だと思うんだよね。お姉ちゃんは誰よりもおっぱいが大きいというとんでもない武器があるんだからもっと積極的に行けばあの頑固なお兄さんだって振り向いてくれると思うんだけどな。だって、四人の中では二番目に小さいオッパイの千雪だってお兄さんと遊んであげていたらそれなりに仲良くもなれてるし。あんまり嬉しくないんだけど、この旅行でちょっとだけお兄さんとの距離が近付いて関係性も変わってきちゃいそうなんだよな。なんでお姉ちゃんは千雪みたいにお兄さんと遊んであげないんだろう。他の人にお兄さんの興味が移らないように気を使ってるんだけど、こんな事しても意味があるのかな。

「ねえ、お姉ちゃんはこのままお兄さんと何もしないで帰るの?」

「そうかもしれないね。でも、ここで何かするってのは重要じゃないんだよね。千雪ちゃんは私のために政虎と遊んでくれてると思うんだよね?」

「まあ、そう言うことになるかな。千雪が何もしなくても愛華ちゃんも桜さんもお兄さんの事を好きになることなんてないと思うんだけど、旅行先って事を考えると何が起こるかわからないし用心しておいても損はないと思うんだ。でも、いつもはもっとお姉ちゃんとお兄さんが楽しそうに話しているのを見かけてるのにさ、この旅行に来てから二人で何かしたりしたのかな?」

「特別な事は何もしてないよ。私はただ政虎を見守ってるだけだからね。今はそれで十分だから」

「お姉ちゃんが本気でそう思ってるんだったら千雪はそれでもいいと思うよ。でも、お兄さんが桜さんと話をしているのを見ているお姉ちゃんはちょっと辛そうな顔に見えるんだよ。本当にそのままでいいって思ってるのかな?」

「うん、このままで今は良いんだよ。だって、千雪ちゃんの協力があるからここまでうまく行ってるからね。政虎が祠を見付けるのって来週になると思ってたんだけど、千雪ちゃんが政虎と一緒にたくさん遊んでくれたおかげだね」

「よくわからないんだけど、あの神社って何かあるのかな。もしかして、おばあちゃん達に関係あったりするの?」

「そうだよ。千雪ちゃんが高校生になったらおばあちゃんと一緒にここに来ることになるんだよ。それで、ここがどういう場所なのか理解出来ると思うんだ。私も高校生の時に連れてきてもらったんだけど、その時に色々と教えてもらえたからね」

 お姉ちゃんは今のままでいいと言ってはいるんだけど、お兄さんと他の女の子が話しているところを見ているお姉ちゃんはちょっと寂しそうに見えることがあるんだよね。もっとお姉ちゃんもお兄さんに話しかけたりすればいいのになって思うんだけど、お兄さんもいつもみたいにお姉ちゃんに話しかけてきたらいいのにな。今の状態で帰ったとしても今までと何も変わらないと思うんだ。お姉ちゃんはもう少しで変わるって思ってるようなんだけど、何もしなくても物事が変化するって事なんてあるのかな。

 お姉ちゃんがそれでいいって言うんだったら千雪は何もしないけど、ここではお姉ちゃんがご飯を作ることも無いしお兄さんの気持ちがお姉ちゃんに向くことも無いと思うんだよね。何故か愛華ちゃんの気持ちがお兄さんに向いているように見えるんだけど、それって千雪の気のせいだったりするのかな。千雪がお兄さんと話をしている時にちらっと見える愛華ちゃんの顔もお姉ちゃんみたいに寂しそうに見える時があるんだよ。でも、愛華ちゃんはお姉ちゃんと違ってお兄さんと話をしたり一緒に行動したりもしてるんだよね。今日だって愛華ちゃんはお姉ちゃんと一緒に買い物に行かないでお兄さんと一緒に神社に行ったんだもんね。桜さんとお姉ちゃんが一緒に買い物をしている時に千雪はお兄さんと愛華ちゃんが一緒に草むしりをしているところを見てたんだよ。二人とも楽しそうって感じではないかもしれないけど、どこか充実しているっぽい感じだったんだよね。

「千雪ちゃんが心配してくれるのは嬉しいんだけどね、私は今のままで大丈夫だと思ってるんだよ。だって、政虎が私の魔法陣を見た時点で心配する事なんて何もないんだからね。ううん、その前から政虎と私が結ばれるって事は決まってたんだけど」

「でも、あの魔法陣の部屋にあれからお兄さんは入ってないと思うんだけど」

「そうだよ。でも、毎月新しい政虎のぬいぐるみを置いているから大丈夫なんだよ。政虎があの魔法陣を見たって事実があれば後はぬいぐるみで代用できるしね。それに、あの部屋には出来るだけ私以外の人が入らないようにしたいんだ。他の人の感情が混ざると結果が変ってしまうかもしれないからね」

 お姉ちゃんが普段使っている部屋の隣は千雪の部屋なのだけど、もう一つ反対側の隣の部屋はお姉ちゃんが儀式のために使っている部屋なんだよね。お兄さんの為に使っている魔法陣と、お仕事のためにお風呂場は祭壇になっているんだって。千雪も早く大人になって祭壇を見てみたいなって思うよ。その前に、ここの神社の事をおばあちゃんに教えてもらわないとね。

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