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番外編2話

はじめてのリムジン


「お兄ちゃん~?準備できた〜?」

愚妹がバタバタと部屋に来る音が聞こえる。


「愚妹よ!我を誰だと心得る!」


いつの間にか近くまで来ていた桜夜さくやは小悪魔な笑みを浮かべてささやく。

「お兄ちゃん♡」


(可愛いけどなんか違う……)


いや、そうなんだがそうじゃない……。俺の影響でオタクに理解のある妹に育ったとは思うが……思うのだが。如何いかんせんおつむが残念過ぎてちょっとずれてるんだよなぁ。


「準備は完璧だぞ、してそちらはどうなっている?」

「完璧!ぱーぺき!パーフェクトー!」

いつになくテンションが高い様子で答える。


「ふむ。ならよかろう!」

「もうすぐ迎えに来てくれるって!」

そんな会話をしているとチャイムが鳴った。


「流石は我が眷属。タイミングは心得ているようだ」

「じゃあいこっか!」




玄関から出るとそこには漆黒しっこくに濡れた流線形に近しい形の乗り物が姿を見せる。


「フッフハハハハ!見よ!愚妹よ。これが我らを死地へと誘わん離無塵(リムジン)よ」

初めて生で見たが故のハイテンションのまま言い放つ。


「あなたって変な人だとは思ってたけれど妹さんの前だとそんな感じなのね……」

蘭子が離無塵(リムジン)からあきれた様子で顔を覗かせている。


「き、ききき聞いてたのか!?」

動揺を隠せずあわてて聞き返す。しかし返答を待たずとも答えは分かりきっている。


「えぇ。とてもよく通る声だったわよ」

初めて見せる笑顔で蘭子は答えた。この状況でなければ別の感想を抱いたかもしれない。


(死にてぇ)


「では神宮寺様参りましょうか」

横に立っていた老紳士に声をかけられる。


「おゎっ!…………あなたは?」

声をかけるタイミングを見計らっていたのだろうか?もしかしたら助け船のつもりだったのかもしれない。


「申し遅れました。わたくしは神楽寺蘭子お嬢様にお仕えする執事。國井新作くにいしんさくと申します。

ここまで読んでいただきありがとうございます⸜(*ˊᵕˋ*)⸝

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