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アディス級潜水艦、潜航せよ!〈6,270PV!!〉  作者: ジャポートエイリアン
4,特殊作戦傭兵部隊
18/39

#17 拡散焼夷弾

拡散焼夷弾


 主砲弾内に組み込まれた時限信管が作動して任意の高さで起爆すると共に内蔵されているスライムオイルが周囲に降り注ぐ。そして、降り注ぎ地面や建物にオイルが流れると同時に砲弾内に残された別の信管が作動すると同時に出る火花がオイルに引火する事で、半径560メートル内を焦土化させる。

 ネルス達が必死に撃ちまくっている頃、ナームス傭兵国にある唯一の河川を5隻の強襲支援舟艇《SBT-22》がネルス隊やトポス隊を支援するために進んでいた。


「こちらルーマス隊1番舟艇、現在位置はアルファ24。 ガンシップによる支援をする」

『1番舟艇、こちらネルス隊。 了解コピー、艦砲射撃支援中だが・・・問題ない。回収地手変更だ、アルファからブラボーに』

「・・・分かった、トポス隊に知らせてくれ」

『了解』


 インカムを切ったルーマス隊隊長のルーマス・フォゼッセは、「回収地点変更だ、ブラボーに回せ!」と指示を飛ばした。


「「了解!」」

「1番舟艇以外はそのまま、支援に向かえ」

了解ラジャー


  ○○〇


 場面代わって、城門前。


『次弾。誘導徹甲弾、弾着――今!』


 第2次艦砲射撃により飛来した誘導徹甲弾は入力された座標に誘導されて盾を持ったロボットに6発も着弾した。その後、残りの3発が銃を持った方にも着弾して行った。


 インカム越しに聞こえて来た艦長の声を聞き、今か今かと待ちながら双眼鏡を覗いていたネルス隊やトポス隊の面々は着弾した際に生じる砂埃すなぼこりを視認した。


「着弾結果、全弾命中。突撃型アサルターは大破して防衛型シールダーは中破!」

『最終射撃をする、誤差は?』

若干じゃっかん峡差きょうさ

『――了解した・・・、ああ。分かった。 コホン、もうすぐ支援部隊の2番舟艇以下4隻が到着する』

「了解です」


 インカムを切ると同時に、今度は城門壁上から多数の魔法ファイアボールが飛んできた。


「ッ、敵襲!」


 周囲を警戒していた小隊員が叫んだのに気づくと、ネルスは咄嗟とっさにTP-45を構えなおして応戦を始めるとそれに呼応こおうするかのようにトポス隊も撃ち始めた。


「――ウッ・・・!」

「――ん?隊長? トポス隊長⁉ トポス隊長が撃たれた! 衛生兵、衛生兵!」

「――ッ、トポス! ・・・この、クソッたれがぁ!全隊、撃ちまくれぇ!」


 トポスが撃たれたことにより、激怒したネルスは命令を出した。


「こちらネルス、隊長トポス・エフォーリアが負傷した!」

『なんだって⁈ 分かった、最終射撃する。 拡散焼夷弾だ、弾着まで15秒!』

「了解!」


 ネルスはインカムの回線をオープンチャンネルに変えると「一時退却、最終砲撃によるためだ」と告げた。


 それによって、一時退却が早くなり5秒後には川から揚陸してきた支援部隊の2番舟艇達と合流して弾着まで待つことになった。


  ○○〇


『最終弾、拡散焼夷弾。 弾着・・・今!』


 主砲弾内に組み込まれた時限信管が作動して高さ150メートルで起爆すると共に内蔵されているスライムオイルが周囲に降り注ぐ。そして、降り注ぎ地面や建物にオイルが流れると同時に砲弾内に残された別の信管が作動すると同時に出る火花がオイルに引火した。


 火はオイルを伝って、焼け野原となった城下町やナームス傭兵国城内に広がって行った。


 その光景を見ていたネルスは好機チャンスと捉えて、TP-45に残りの弾倉マガジンを装填して隠れていた岩陰から飛び出して走り出した。それを見ていた他の小隊員はため息を吐いて、後に続いた

タイトル通りに、アディス級潜水戦艦が誇る最高の火力です!(自慢)

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