今日見た夢のお話。
少女が街を歩いていると、雪の上に1輪の花が咲いておりました。次の日また少女が街を歩いていると、雪の上に咲いた1輪の花を挟んで1組の男女が立っていて、男が跪いて女に愛の告白をしていました。しかし男は振られてしまったようでした。
次の日もまた少女が街を歩いていると、昨日とおなじ男女が上に咲いた1輪の花を挟んで立っていて、男が膝まづいて女に愛の告白をしていました。しかし男はまた振られてしまったようでした。
次の日も、その次の日も、男は雪の上に咲いた1輪の花を挟んで膝まづき、愛の告白を続けました。女は次の日も、その次の日も立ったまま、男を振りました。
やがて季節は夏になりました。少女が街を歩いていると、雪の上に1輪の花が咲いており、少女はそれが幻影だと知りました。
次の日、雪の上に咲いた1輪の花を挟んで男女が立っていて、男が膝まづいて女に愛の告白をして、いつものように振られました。次の日、男が地面に手をついて泣いていました。女は膝まづいてその男の手を握り、男を抱きしめました。2人が地面から手を退けても、そこにはもう雪の上に咲いた1輪の花はありませんでした。
男と女は、末永く、末永く幸せに暮らしました。
おしまい。