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Prologue
冬休みに入ったのでこちらを投稿していこうと思います。
詳しくはTwitterに書いてます。
といいつつしょっぱながとても短いです。
昔々
あるところに、「日本」という固有名詞で呼ばれる小さな国が在りました。
その国は面積こそ小さいものの、高い技術力を持って海を渡って存在する大きな国々と対等に並んでいました。それこそ昔々のそのまたもっと昔の昔々では、「日本」は蔑まれ、下に見られ、数々の戦争に負け続けていました。
しかし、とある冬の日。
トウキョウにある一つの病院で小さな命が産まれました。
その儚い命をこの世に生み出した両親はごく普通の家庭に育った、どこにでもいる二人だったのですが、女性から産まれた胎児には、明らかに普通とかけ離れた物を持っていました。
それは、一切穢れていない、まさに"純白"という言葉がふさわしい色をした小さな翼でした。