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38.開戦

その日は突然訪れた。

共通暦939年6月22日、ドイチュラントは不可侵条約の破棄を宣言、同時に宣戦布告を行い攻撃を開始した。


「遂に始まってしまったわね……戦争が」

「そうですね、ミリア様」

城のとある一室で、ミリアとお付きのメイドが話していた。

「……あなたはどう思う」

「えっ、私ですか?……私は難しい事は何も分からないですけど」

「いいのよ、あなたの率直な意見を言って」

「正直、不安です。私の祖母は共和国同盟からの移民なんですけど、戦争の時は苦労したと聞いています。それに私の祖父も戦争で死にました。だから、ただ不安で怖いです」

「……そうよね。私も実を言うと不安で仕方ないわ。私のせいで国民が死んだらどうしよう、不幸な目に遭ったらどうしよう、と気になって仕方がないの、私の弱い所ね」

「いいえ、ミリア様は凄いです。だって物凄く頑張っておられるじゃないですか!」

「そうかしら?」

「そうですよ!毎日ずーっと部屋にこもって公務を行っておられると思ったら、休むべき時間には書斎にこもってずっとなにやら難しい本をよんでうんうん唸ってるじゃないですか!」

「それくらい私の義務よ」

「いいえ、ミリア様は一切贅沢をされておらず公務に励んでおられます」

「……ありがとうね、励ましてくれて」

「いえ、これこそ私の仕事ですから!……って!」

ミリアはまるで孫を可愛がるかのようにメイドの頭を撫でた。

「ふふふ……可愛いわね」

「ミ、ミリア様……」


優しい空気の中、ミリアは癒された。



国境。

そこは地獄であった。

互いが互いを殺し合う。

無慈悲で残酷な光景が広がっていた。


すみません・・・いろいろな事情で短い投稿になってしまいました。申し訳ありません<(_ _)>

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