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肉食系女子に狙われています  作者: シュガー後輩
第2章 俺と天狗
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秘密という言葉が守られたことはない

山で村民+妖怪と遊ぶことになったミスター町っこ俺。運動?はっ。この俺がそんなことをするとでも?今は体育でしか動いてません。舐めるなよ現代に染まりきり悲しき業をおったゆとり世代を。


ゆとり世代は別に運動関係なかった。それに家が道場の奴が言うセリフでもない。


最近の子供は運動しなくなったのは本当だけどな。公園で遊んでいる子供の声がうるさいという苦情も来るくらいだし。この苦情はどうしろと?まあこれで俺が運動しないというのが世間一般的に普通であるということが証明された。


  「じゃあみんな今からお昼寝しようか?」


  「「「「ブゥーーーーーーー!」」」」


  「みんな大好きだろお昼寝?」


  「外で遊びたいの!」

 

  「もうお昼寝なんて年じゃない」


 「……今寝れなかったことを中学生ぐらいで後悔するんだぞ。寝る時間がどんどん削られていくからな。寝さてくれって思っても課題が終わらず眠れない地獄が始まるぞ」


 「そんなこと知りたくなかった」


お昼寝という案は子供三人からは不評のようだ。


お前らも大人になったら、お父さんお母さんのような社畜になるんだぞ。始発で出て終電で帰る。そんな睡眠時間四時間生活が待ってるんだぞ。


ちなみに農家も朝早いからな油断するな。


「よし、じゃあとっておきの芸を見せてやるから寝ろ」


 「蓮水のことだからどうせ出落ちにゃ」


 「ほほう言ったな。外に出なぁ。そこで見せてやるぜ。…………というか呼び捨て」


自分より年齢下の奴に呼び捨てにされるとか舐められてるのか。親しみをこめられているのか。


あれかな国民的人気キャラには敬称なんて付けないでキャラ名で呼ぶような感じかな。そうか俺はミッ◯ー並ということか。


「「「早く行くぞ(よ)。蓮水」」」


 「お前ら三人も呼び捨てか」



***


 外に出ると俺は人差し指と親指で輪っかを作り口にあてがう。そう指笛である。吹く曲は小学校の授業で習うあの曲。エーデルワイス。


 「〜♪〜♪〜♪〜〜〜♫♪〜〜♪〜♪〜♪〜♫♪〜〜♫〜♪〜♫〜〜♫〜〜〜♪〜♪」


吹けていそうで吹けていないような音程の音が俺の口から奏でられる。


四人はこんなもんかというがっかり感を隠そうともしない。


こんなものである筈がない。ここからだ。


吹き続けていると。俺の肩に一羽の鳥が止まる。俺の口笛に合わせるように澄んだ囀りが響く。


気がつけば周りの木に何十羽もの鳥がとまっている。その一羽一羽の音が集まり紡がれていく。音は重なりまた違う音へ。その旋律は大空へと抜けていく。


鳥の大群が鳴いているというのに耳障りではない。四人もさっきまでとは違う。顔を輝かせて音に耳を傾けている。



そして最後まで吹き切り俺はゆっくりと音を止める。


  バサバサァバサァァァ


一斉に飛び立った鳥たちの羽が舞う。



***


 「じゃあかくれんぼするにゃ」


 「なんでだ?」


さっきまで俺と鳥の合唱の余韻に浸っていたというのにすぐに切り替えるように言った。


「さっきのでうまくまとまる流れだったろ」


  「それはそれ。これはこれにゃ」


やだよ。山の中でかくれんぼとか。完全に遭難コース一択だろ。鬼になったら見つける自身もない。


「かくれんぼやりたいかにゃーーーーー!」


  「「「イェーーーーーーーー!!!」」」


  「蓮水と一緒に遊びたいかーーーーーー!」


  「「「イェーーーーーーーー!!!」」」


  「ニュゥゥゥヨーーーークに行きたいかーーーーーーーー!」


  「「「イェーーーーーーーー!!!」」」


なんだそのテンション。あからさまにテンションが下がった態度を見せる。子供に対してする態度ではないけど。ごめんね。お兄ちゃんは自分に正直なんだ。


「そんな顔をしなくてもいいにゃ」


 「ん?」


  「範囲を洞窟の中だけにするし、最初の鬼はてっちゃんがやるにゃ」


おふぅ。子供に気を遣われたぜ。


 「よろしくお願いします」


  全力で乗っかりにいくんだけどね。


「うわぁ」


  「……高校生として……いや男としてどうなの」


  「最低」


そこまで言われることですか。


「じゃあ始めるのにゃ……いーち。にー。さーん。よーん。ごー。…………」


各々が散らばっていく。とりあえず俺もあっちの木がたくさん集まってる方にでも行こうかな。


しかし自然の中でかくれんぼか。高校生になってこんな事をするなんて思いもしなかった。小学生の時は自分の家で知り合いを呼んでしたっけか?まあ憶えていないけど。


「………んあ」


最近に体験したばかりの浮遊感が襲う。まさかもう数えるのを止めて追ってきたのか。早すぎない。文句を言おうとするが周りには誰もいない。


それもそのはず。突然の浮遊感は踏みしめるべき大地がそこに無かったからであった。


「はぃ?」


俺は穴に滑り落ちていった。







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